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【イギリス配偶者ビザ申請①】2021年1月 コロナ禍でのUK移住

移住するにあたり、私はイギリス配偶者ビザを取得するルートをとりました。私自身が様々な方のブログなど、インターネット上の情報を頼って自力での申請を果たしたので、私の情報がどなたかの役に立つことがあればと思い、記します。

私は主に、諸先輩方が親切に美しくまとめてくださっていた数々のブログと(リンクを貼ってお礼申し上げるべきところ…お許しください!!)、Facebook上のグループから情報を集めていました。特に、最新の動向はFacebookのグループが活発に情報交換をしていたので、コロナの中で状況がころころ変わっても、比較的落ち着いて準備をすることができたと思います。

※この記事はあくまで私がイギリス配偶者ビザに申請した2020年11月末ごろの情報に基づいています。申請の際には必ずご自身でGOV.UKのホームページより最新の情報をご確認ください。筆者は配偶者ビザを2020年12月に取得しています。


配偶者ビザって?

イギリス国籍の方やイギリスに永住権がある方の配偶者やパートナーである人が、語学力、経済力等の条件を満たしてことが証明できると、一定の期間イギリスに住んでもいいよ、という許可がもらえるのが配偶者ビザです。就労も可能です。

審査の結果によって5年ルートや10年ルートなどあって、ビザが下りて初めの33か月で延長の手続きを取って、5年間(または10年間ルートの場合はもう1~2回延長手続きがあるのかな?)住み続けると永住権に切り替えられる、というものらしいですが、その辺はまだ先の話なのでちゃんと調べてないです。

申請にあたって、何をどう証明するの?

私の場合、夫は日本人ですが永住権を持っていました。なので、多くの配偶者ビザを申請する方とは少し結婚に関する証明の辺りで違いがあると思います。

このビザをもらうためには、以下を証明する必要があります。

①イギリスに市民権をもつ配偶者やパートナーとの、イギリス国内で有効な婚姻関係/パートナーシップ関係
②英語能力
③自分と配偶者が自立して生活できる経済力


一番大変な部分は、3つ目の「経済的にOKでっせ!」という点の証明です。
全部集めると結構な分量になる+いろいろ面倒くさい(ざっくり笑)ので、皆さん半泣きになりながら進めるところだと思います。

書類が集まったら、オンラインで申請書を入力→集めた書類のPDFをアップロード→ビザ申請のお金と保険のお金(めちゃ高い泣)を払う→VFSというビザの手続きをしてくれる場所に行き、顔写真や指紋やパスポートを取られる(※パスポートはビザが下りたら戻ってきます)→ひたすらビザが下りるのをじりじりと待つのみ、です。順調であれば1か月くらい、長引くときはひたすらに…

具体的に何を集めるの? ①関係性証明

我われが準備したのは以下のものでした。

婚姻届受理証明書その英訳(役所で発行してもらえます。私は1500円くらいで発行してもらえる賞状型のものを準備。)
2人の関係をA4一枚程度にまとめた年表
年表に記した日時に即した写真25枚程度(2人、家族、友人などが写っているもの)を日時と簡単な説明を入れてA4四ページ程度にまとめたもの※
メールやスカイプの通話履歴等、メッセージをコンスタントにやり取りしていることが分かるようにまとめたもの※※
一緒に旅行した際の航空券やホテル予約のメールなど
日本で一緒に住んでいた際の住居の契約書その英訳(必須ではありませんが、2人の名前が書いてあったので)
戸籍謄本その英訳(必須ではないと思いますが念のため)
2人で共同で支払ったものの証明その英訳(必須ではないですが念のため)※※※

※我々はコロナで結婚式ができず、結婚指輪作成の時の写真やドレス試着の様子の写真のみ入れましたが、もし結婚式の写真などあればぜひとも入れると良いそうです。
※※私たちはEメールでのやり取りが多かった+日本人同士なのでほぼ日本語、ということで何を提出すればいいの??という状態だったのですが、iPhone上でメールをスレッド表示させて、日時と件名、送信者・受信者、スレッド上のメール件数(1つのスレッドで100件くらいやり取りしてた)が分かる状態でスクショをして、特にメールの内容までは表示せず。+スカイプの通話を週末ごとにしてたよ、というのが分かるようにスクショを取ったものをA4数枚にまとめました。
※※※一緒に住んでいる場合、連名で公共料金のレシートとかあればきっとベストなんだと思いますが、そんなものはない私たちは結婚式のキャンセル費(コロナのためキャンセルしたんだよ、パンデミックが終わったらやるつもりだけど先に事務手続きだけ済ませたんだよ、という内容をカバーレターで説明)の領収書を連名で発行してもらってたので、それを提出しました。

たまに、2人で写っている写真が少ないor一緒にいる期間が少なくて写真が少ない、という方もいるようですが、SkypeやFacetimeしている時にスクショを撮りためておくのも一つの手かなと思います。

過去のレシートや契約書類なども、関係性の証明の証拠になりうるのであれば、早めに集めだして整理して持っておくのが良いと思います。

時折、こうしたコミュニケーションの記録や写真は余計な資料だから提出しない方がいい、出さなくてもビザ取れた、という話も聞くのですが、個人的には出しておいた方が安心すると思います。(個人の意見です)
審査する側も人なので、ルールの変わり目には担当者によって証明書類の要・不要にブレが出る可能性も(本来あってはならないですが!)ゼロではありません。用意すればできたけど、出さなかったがゆえにビザが却下されたり、not straight forwardというすんなりいかないケースに分類されたりした日には、悔やんでも悔やみきれません。
提出資料全体が煩雑にならないように、レイアウトなど工夫してできるだけスマートにしたうえで提出する分には害はないと思います。

そして、日本語での書類は全て、イギリス政府公認?の翻訳会社によって翻訳してもらい、その証明書もつけてもらう必要があります。婚姻届受理証明書とか、戸籍謄本とか、領収書(笑)とか。もし自力で英訳できる英語力があっても、第三者にやってもらって内容に相違ないですよという証明書をつけてもらわないといけないのです…。

ここまでが関係性に関しての書類に関してです。提出した書類の山見返してたら疲れた…。

具体的に何を集めるの? ②英語能力証明

こちらはシンプルです。規定の英語能力試験の証明書のみでOK。私はブリティッシュ・カウンシルで受験できるIELTS Life skillsというテストのB1レベルを受験しました。(A1レベルで配偶者ビザの申請には十分なのですが、将来延長の申請や永住権の申請などの際にB1が使用できるという話を聞いたので、節約のためB1に。)

その他、英語圏在住の方や英語で授業をする学校の学位を持っている方などは、それを証明できる書類の提出で済むようです。

IELTSは受験料が2万円と結構馬鹿にならないのですが、試験自体はそんなに難しいものではありません。試験時間もたぶん20分くらい。(10分で1万円…)

難しいものではないとか大口叩きましたが、準備はしっかりしていった方がいいと思います。私は試験が終わって帰ってきてから意外としゃべれなかった自分に絶望し、「落ちてたらどうしよう(2万円泣)」と夫に愚痴っていました。(無事受かりました)

サーチすると簡単にいろんなHow To ビデオが出てきますが、これなんかもいいんじゃないかと思います。まんまこの流れで試験されました。

コロナ禍でしたが、試験場は人が少なくソーシャルディスタンス保てるようになっていましたし(その時間の受験者は私だけだったので、ブリティッシュ・カウンシルのスタッフと思われる人がパートナーだった)、そこまで長時間じゃないですし、試験官や受験者はマスク着用が必須(口元が見えないからコミュニケーションの難易度が上がるぜ…!)だったので、特に心配なく受験できるんじゃないかと思います。

結果の載った証明書は2週間ほどすると郵送で届きます。

次回は経済面の証明書類についてまとめます。…まとまるかな…。

2023年9月追記:入国後にやっておくといいこと(2年半後の更新に備えて)

無事に渡航された皆さまへ。イギリスへの入国が済み、新しいお住まいへ落ち着かれたら、まずは水道電気ガスやネットを整え、銀行口座の開設、GPへの登録、などいろいろとやることがあると思います。

ひとつお勧めしたいのが、配偶者(スポンサー)と連名にできるものは連名にしておくこと。

どういうことかと言うと、もし銀行でjoint accountを作れるなら作っておく、カウンシルへ夫婦連名でお知らせを送ってくれるよう依頼する、各種料金の登録を夫婦連名にしておく、などです。

そして、個人あて、夫婦宛てにそうした信頼できる施設や企業からお知らせが郵便で来た際には、それらを捨てずに大切に取っておきましょう。
2年半後にやってくる更新の際にその手紙が必要になります。

更新についてはこちらにまとめたので、ご参考になれば幸いです。


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