【イギリス配偶者ビザ更新】2023年8月 FLR(M)への道
2021年1月にイギリスへやってきて2年半以上が経ち、ついに更新の時期がやってまいりました。再び諸先輩方のブログとFacebookグループを頼りに、自力で更新をしました。この記事が同じ境遇の誰かのお役に立てば幸いです。
※この記事はあくまで私がイギリス配偶者ビザ更新に申請した2023年8月ごろの情報に基づいています。申請の際には必ずご自身でGOV.UKのホームページより最新の情報をご確認ください。筆者は配偶者ビザを2023年9月末に取得しています。
FLR(M)とはFurther Leave to Remain, in the "M" categoryのことです。
配偶者ビザ初回の申請については下記からの一連をどうぞ↓
【イギリス配偶者ビザ申請①】2021年1月 コロナ禍でのUK移住|wakana (note.com)
お世話になりまくったFacebookグループ↓
UK Spouse Visa Extension (FLR) further leave to remain in the UK | Facebook
申請時期の決定
BRPカードの期限が迫ると、まず考えるのはいつ更新の申請をしたらいいの?ということです。
ILR (Indefinitely Leave to Remain)のことを考えると、合計5年必要な滞在期間を満たすために、初回のビザでイギリスに到着した日から数えて30カ月経過してから更新の申請をするとよいそうです。
また、完全にビザが切れる期日の28日前には余裕をもって申請を完了できるといいと思います。(ここでいう申請完了とは、オンラインでの質問票の提出と費用の支払いまで。バイオメトリックはそれ以降でもOKです)
オンライン申請
Family visas: apply, extend or switch: Apply as a partner or spouse - GOV.UK (www.gov.uk)
上記のページをよく読み、要件や証明すべきものを確認します。
ざっくりと…
・イギリスで認められる婚姻やパートナーシップの証明(他、交際中や婚約者の場合も)
・英語能力の証明
・経済面の証明
・配偶者/パートナーとの関係性証明
・自分と配偶者の身分証明
などが必要になります。
イギリス国内から申請する場合はこちらの一番下の「Apply now」から入力画面に進みます。
メールアドレスを登録し、入力していきます。
保存されるので複数回に分けて入力しても大丈夫です。
少々長いので、質問の内容は別の記事に列挙します。
費用支払いとDeclaration&Concents
質問を入力し終わると、費用の支払い画面に移動します。
申請費用:1048.00ポンド
IHS (Immigration health surcharge):1560.00ポンド
※追加で800ポンド(2023年10月より1000ポンドの予定)払ってSuper Priority serviceを使うと、バイオメトリックの翌日(週末の場合は2WD以内)で結果が来ます。
各費用の支払い完了はメールにて確認できます。
ここまでくるとDeclaration(1枚)とConcents(3枚)という書類がダウンロードできるようになっているはずですので、ダウンロードしてください。
Declarationは配偶者/パートナーにサインをしてもらいます。
ConcentのPart1は申請者がサインします。
Part2は、提出するいずれかの書類が申請者と誰かのjoint名義である場合、その相手のサインをもらいます。(例えば銀行のjointアカウントを申請者と配偶者とで持っている場合、配偶者にサインをしてもらう)
Part3は証明に使うもの(銀行口座や住居など)が第三者に属する場合、その持ち主にサインしてもらいます。
※筆者はPart2に加えて、間違えて第三者名義の証明書類はないのにPart3も夫にサインしてもらって提出し、結果大丈夫でした。が、該当がない場合、N/Aとして提出するのが正しいようです。
バイオメトリック予約と書類アップロード
支払いが完了するとUKVCASのページに誘導されるので、登録を完了し、バイオメトリックの予約をします。
場所によっては無料のアポイントメント枠があるようですが、私の住む地域では4週間後でも無料枠は出てきませんでした。
しかし、予約するだけで約100ポンド前後かかるので、費用を押さえたい+時間に余裕がある際は、無料枠を狙って多少粘る価値はあると思います。4週間後くらいの朝イチなどが無料になることが多いようです。
私は8月11日に申請費用とIHSを支払い、85ポンドを支払って9月4日午後のバイオメトリックの枠を取りました。(これでも安い枠を狙いました)
※2ポンド追加してSNSサービスも申し込みました。バイオメトリックの予約のお知らせと、バイオメトリック後の「UKVIが申請情報を受領しました」のメッセージは来ましたが、結果通知はメールでしか届きませんでした。
アップロードのページがだいぶ使いやすくなったようで、表示されている項目にそれぞれ必要書類をアップしていけば、自然とすべてそろうようになっていました。
私より少し早い時期に更新した方のブログを拝見すると、自分でカテゴリーを考えてアップしなければならないシステムのようだったので心配していましたが、便利になっていてラッキーでした。
以下が私の提出した書類です。
提出書類
申請者の必須書類
BRP for Applicant: 私のBRPカード両面
The passport issued by Japan for Applicant: 私のパスポート
日本への渡航が多かったので、念のため全ページスキャンしました。Declaration signed by spouse: 夫がサインしたDecralation
その他 申請者と配偶者に関する書類
Any relevant declarations or third-party consent:
Part1は私、Part2&3を夫にサインしてもらったConsentsEvidence of Spouse’s immigration status in the UK:
夫は日本人で永住権がある人なので、BRPカードのスキャン両面を提出しました。ちなみに初回のビザ申請の時に使用して、当時公証してもらったものを使いましたが平気でした(本来は新たに公証してもらったほうがいいと思います)Items of correspondence addressed to Applicant and Spouse at the same address as evidence you have been living together since you last granted the visa.:
これがFLR申請の山場だと思います。
今回の申請時期から2年さかのぼり、申請者と/または配偶者あてになっていて、2人が一緒に住んでいると分かるような郵便物を集めます(公共料金や銀行、GPの手紙、Council taxなど)。
期間はまんべんなく分散するように、少なくとも3つの場所から。
申請者または配偶者個人あての手紙はそれぞれ6通で計12通、連名であれば6通集めます。
筆者は銀行、Council taxは連名でしたが、公共料金が連名での記載になっておらず、また銀行もフルネーム表記でないため、自分宛、夫宛てを各数通加えて合計12通提出しました。
その際に、どの時期にどの手紙が誰宛てに来たかが一目で分かるように表も添えました。
A marriage certificate: 結婚証明書
初回のビザ申請時と同じものを、英訳、翻訳証明書と共に提出しました。The language test certificate:
初回のビザ申請の時と同じIELTS Life Skills TestのB1の証明書を出しました。
英語のテストについて、初回の申請時に A1レベルのテストを受けた人は、少なくともA2を受け直さなければいけません。もしここでB1以上を取っておけば、移住から5年経過後の永住権の申請時にも同じ資格が使えます。
Payslip covering a period of 6 months prior to the date of application:
夫の6か月分の給与明細A letter from the employer who issued the payslip:
夫の雇用主からの手紙。以下を含むこと; 現在の雇用、年収、雇用期間、申請時の給与水準はいつからのものか、雇用形態Personal bank statements corresponding to the same period as the payslips showing:
給与明細と同じ期間をカバーする個人の銀行口座の明細A signed contract of employment for Sponsor: 夫の雇用契約書
※銀行口座と給与明細については、最新のものがオンライン申請を提出した日から遡って、28日以内の日付になっている書類を提出する必要があります。申請時期の検討の際に考慮してください。
住居に関する書類
Evidence of council tax costs for the accommodation in the UK:
カウンシルタックスのDemand Noticeを2021年から最新のものまで3通Evidence of monthly housing costs for the accommodation in the UK:
銀行のモーゲージのAnnual report
その他 サポート書類
他、エビデンスになるものを任意でアップロードできるフォルダもありました。
今回私はカバーレターも特に書きませんでしたが、もし「説明をしたい、この書類をぜひ審査の時に見てもらいたい」というものがあればこにアップできるようです。
初回申請時には写真やメールのやり取りのスクショなどを送りましたが、今回はそうしたものは特に送りませんでした。GOV.UKのページにも下記のような記載がありました。
提出書類は以上です!初回に集めた書類を使いまわせたので、前回よりだいぶ楽でした…
※パスポートのコピーやいろいろの書類が、「本物のコピーである」と信頼できる人のお墨付きをもらうことを公証と言います。
どんな書類に必要か、誰にお願いすればいいかについてはこちらをどうぞ。
バイオメトリック
持ち物:
パスポート
UKVCASの予約確認メールに添付されているバーコード(デバイス上に表示でもOK)のプリントアウト
アップロードをお願いする場合は書類一式
(事前にアップロードしたものから差し替える必要がある場合も、持っていけば差し替えてくれるかもしれません。保証はしません…)
上記を持って、いざ指紋と顔写真を取られに行きます。メールなどでマスクを持って行くよう指示があり、一応持って行きましたが、結論から言うと誰も付けてませんでした。
1日にかなりの人数をこなすようで、受付の人は結構ドライな対応(笑)
時間ピッタリに着いても全然大丈夫そう。係の人に呼ばれてバーコードを見せ、5人くらいの申請者でぞろぞろと会場へ向かいます。
パスポートを渡すと係の人がスキャンしてくれました。
申請時のメールアドレスと電話番号などを聞かれ、言い慣れていない私は盛大に間違え、係の人は苦笑…。それでも無事に済んでいるので大丈夫です。
心配な方はぜひ、自分の電話番号とメールアドレスをそらでスムーズに言えるよう練習を!
Applicationや提出書類に不備はなかったか聞かれ(もし差し替えたかったらここが最後のチャンスだと思います)、顔にかかる髪を束ねるよう指示を受けて顔写真を取り、指紋を採取して終わりです。
しかし私は極度の乾燥肌のため、指先にしわが多かったようで、何度も「傷じゃないよね?」と確認されました。心配な方は数日前からハンドクリームを塗って手のお手入れをお勧めします(笑)
パスポートはその場で戻ってきました!提出するのかと思ってたので、安心しました。
”Good luck!”と係の人に言われ、ドキドキしながら会場を後に。
「UKVIが申請の情報を受け取ったよ」というSMSが携帯に届き、あとは待つだけです。
新BRPカード受け取りと旧BRPカード返却
バイオメトリックから22日(約16WD)、ビザ更新の申請がSuccessfulだったというメールがぽろっと届きました。最大8Weeksと聞いていたので早めに届いて本当によかったです。
新しいBRPカードは約1週間で到着となります。私はSuccessfulのメールを受け取って2日後に、BRP courier deliveryというアカウントから、Royal Mailのトラッキング番号と共に発送を知らせるメールが届きました。
その後、待つこと約2日でRoyal Mailで届きました。メールには受け取る際に身分証明が必要と書いてあったのに、本人確認もせずに「ほい」、と渡されました(大丈夫かいな…)。
Successfulのメールにも指示が書いてありますが、新しいBRPカードをもらったら、速やかに古いBRPカードは半分に切り、窓などのついていない封筒に入れて下記住所へ郵送で返却します。これを忘れると罰金(1000ポンド)を取られるそうなのでご注意を。
返却先:
BRP Returns, P.O. Box 195, Bristol, BS20 1BT
新BRPカードの期限について
到着したカードの情報を確認すると、なんと有効期限が2024年12月31日までとなっているではありませんか。
メールでは2026年4月まで滞在許可が下りているのに何で!?と焦りました。
しかし、ご安心ください。
どうやら2025年以降はオンラインでビザのステータスが確認できるようになる予定とのことで、カードが不要になるみたいです。2024年初旬にどのようにステータスを証明すればいいのか指示が来るはずなので、「カードの記載情報が間違ってる!!!」と焦って連絡しないようにしてください。(私は連絡しそうになりました)
以上で私のFLRの申請は無事に完了しました。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
皆さんの申請がスムーズでSuccessfulなものになりますよう、心より応援しております!
次の記事ではILRの準備について、忘れぬうちにメモをしておこうと思います。
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