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今回は英語の受動態の話。
日本語訳を見ると
「これで受動態?」となることがあると思う。
しっかり理解できるようにまとめてみた。


受動態とは?


 「~される」受け身の表現  
   形としてはbe動詞➕過去分詞形
      助動詞がある文だと S➕助動詞➕be ➕過去分詞
  
説明文だけだと分かりにくいので例文を見ていこう。

能動態→受動態へ 作り方

My sister hit me.(お姉ちゃんが叩いた) 
この能動態を受動態へ変換してみよう
<受動態へ変換する時のルール>
・O(目的語)をS(主語)へ
・V(動詞)をbe動詞➕過去分詞の形へ変換
・S をby S(代名詞の場合はherなどの目的格)
↓ 
I was hit by my sister.(お姉ちゃんに叩かれた)

ここで 過去分詞とは?be動詞とは?を考えてみる

過去分詞とは「〜された」を表す形容詞のような働き
be動詞ってよく「〜です」と日本語訳されるけど、
ほんとは「状態を表す」働きだったよね

なので受動態とは 主語が「〜された」状態ということ

受動態はbe動詞➕過去分詞の形と言ったけど

get➕過去分詞も受け身を表す
(この場合は、自分ではコントロールできない事故・ビジネス・恋愛などを表す)
be動詞➕過去分詞に比べてget➕過去分詞の表現の方が動作をはっきり表す
I got hit by my sister.(お姉ちゃんに叩かれた)

⇧の変換された受動態2文は文法的には間違ってはないけど、普段の会話では能動態の方が使われる。
なぜなら英語では能動態(〜です:主語が動作をする)が一般的

ではどういったときに受動態が使われるのか?

受動態が使われるのってどんなとき?

①誰が動作をしたのが分からないor どうでもいい

The temple was built 500 years ago.(この寺院は500年前に建てられた)
English is spoken in many countries.(英語は多くの国で話されている)

→つまり、動作をした人(動作主)が明確なときは能動態

②主語が長すぎるとき

A friend who is an international student from China taught me Chinese.
⭐️A〜from Chinaまでが主語
(中国から来た留学生の友達に中国語を教えてもらった)
→スッキリした文にするために受動態へ
I was taught Chinese by a friend who is an international student
from China.

③動作主を特定せずに一般的に話したいとき

⭐️S(人)は〜と言われている It is said that S V〜  = S is said to 〜
People say that this town is a good place to live.
(人々はこの街は住みやすい場所だという)
↓ 受動態への書き換え
It is said thad this town is a good place to live.
この街は住みやすい場所だと言われている
This town is said to be a good place to live.

「驚く」なのに受動態?

(感情を表す動詞は受け身で表現)
「感情は何らかの影響を外から受けて起こる」と考えられているから
surprise (人を驚かせる)→be動詞➕surprised(驚かされる=驚く)
excite(人を)興奮させる→be動詞➕excited(興奮させられる=興奮する)
John was surprised at the news.
ジョンはそのニュースに驚いた。

⭐️その他の表現として
be動詞 interested in 〜(〜に興味がある)be動詞 satisfied with 〜(〜に満足する)be動詞 relieved at 〜(〜に安心する)

他にも使われる受け身表現

injure 〜にケガをさせる→be動詞➕injured 〜がケガをする
The athlete was injured in the accident.(その選手が事故で怪我した)
delay 〜を遅らせる→be動詞➕delayed 〜が遅れる
The bus was delayed because of heavy snow.
  激しい雪のせいでバスが遅れた
be made of 〜 『見た目でわかる材料』で作られている
 Some coins are made of silver.(一部のコインは銀製だ)
  ⚠️be made from 〜「見た目ではわからない原料」からできている

使役動詞「make:〜させる」の受動態


形としては  be動詞 made to 原形
The teacher makes me study Japanese.
 (先生が私に国語を勉強させる)
↓ 受動態へ
I am made to study Japanese by the teacher.
  (私は先生によって国語を勉強させられる)

第4文型SVO1O2を受動態にしてみよう


My father gave me this guitar.(父が私にこのギターをくれた)
↓ 受動態へ
①I was given this guitar by my father.
②This guitar was given to me by my father.
この2文への書き換え可能

I bought him a bike.(私は彼にバイクを買った)
↓受動態へ
①A bike was bought for him by me.
②He was・・❌ 作れない

この違いって?

to型動詞はO1,O2ともに主語にできる

ではto動詞って?→第4文型から第3文型に書き換えるとき前置詞toをとる動詞
I gave her the ring. → I gave the ring to her.
to動詞:write(書く) teach(教える) bring(持ってくる)
    tell(話す)など 相手が必要な動詞(O2がなければ成立しない)

for型動詞はO1を主語にはできない

ではfor動詞って?→第4文型から第3文型に書き換えるとき前置詞forをとる動詞
He  cooked  his wife breakfast.→He cooked breakfast for his wife
for動詞:cook(料理する) order(注文する) call(〜を呼ぶ)
    make(作る)など一人でできる動詞(O2がなくても成立する)

第5文型SVOC を受動態にしてみよう

I called her Betty.(私は彼女をベティーと呼んだ)
↓受動態へ
She was called Betty (by me).

受動態の否定

be動詞➕ not ➕過去分詞
The window was not opened.(ドアは開けられませんでした)
S➕助動詞➕not ➕ be ➕過去分詞
The window will not be opened.(ドアは開けられないでしょう)

受動態の疑問文 (疑問詞)➕ be動詞 ➕ S ➕過去分詞?

This car was made in Japan.(この車は日本で作られた)
↓ 疑問文へ
Was this car made in Japan?(この車は日本で作られたの?)
↓どこで作られたか聞きたい
Where was this car made?(この車はどこで作られた?)

完了形の受動態: *haveの後ろは必ずbeen

完了形 have+過去分詞 →受動態へ have(has/had)+ been 過去分詞
Tom has just finished the work.
(トムはちょうどその仕事を終えたところだ)
↓ 受動態へ
The work has just been finished by Tom.
(その仕事はちょうどトムによって終えられたところだ)


進行形の受動態

進行形 be動詞➕Ving →受動態へ変換 be動詞➕being ➕ 過去分詞

She is writing the new book.(彼女は新しい本を書いているところだ)
↓ 受動態へ
The new book is being written by her.
(その新しい本は彼女によって書かれている最中だ)

動詞のかたまり(群動詞)の受動態

一つの塊として考える
⭐️speak to「話しかける」→ be spoken to「話しかけられる」
The little girl was spoken to by a stranger.
  (その少女は知らない人に話しかけられた。)
⭐️make fun of 「からかう」→be made fun of「からかわれる」
Nobody likes to be made fun of in public.
  (誰も人前で笑いものにされるのは好まない)

by以外の前置詞を使う受動態

The mountain is covered with snow.(その山は雪でおおわれている

She is dressed in a red dress.(彼女は赤いドレスを着ている

I am satisfied with the result.(私はその結果に満足している

I was married to a rich man.(私はお金持ちと結婚した

⭐️be known の使い分けはしっかり覚えよう

be known as :〜として知られている
Mary is known as a kind teacher.(メアリーは親切な先生として
知られている)
be known for :〜で有名だ=be famous for
She is known for being a good singer.(彼女は歌が上手い事で有名だ)
be known to :〜に知られている
He is known to everyone at school.(彼は学校でみんなに知られている)

まとめ

受動態は試験で必出の範囲。
何度も問題を解いて完璧にマスターすればどんな試験も余裕。


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