血液型ハラスメントをぶった切れ! 「O型は大雑把?」 韻踏むんじゃねぇ!
皆さんこんばんは~ 若水です。
さて皆さん「血液型ハラスメント」ってご存じですか?
ブラッドタイプ・ハラスメント(ブラハラ) なんて呼ばれたりもします。
例えば「さすが、○○ちゃんはA型だからしっかりしてて几帳面ね~ それに比べて ○○ちゃんは仕事が雑ね!これだからO型は!」 みたいな。
血液型で性格を決めつけ誰かを露骨にひいきしたり批判したりするやつです。
本当に・・・虫唾が走る 不愉快です(笑)
こういうお局みたいな人どこにでもいますよね~
かくいう私も「血液型ハラスメント」を受けていました人間なんです。
「O型」である私は血液型をネタに他の血液型の仕事ができる人と比べられたり、ちょっとしたミスを全部血液型のせいにされ、毎日毎日ずっとグチグチと文句を言われ続け、とってもしんどい思いをしました。
私と同じような「血液型ハラスメント」を受けた、という方は結構いるんじゃないでしょうか。 辛いですよね。
という事で今回は・・・
血液型ハラスメントをぶった切れ! 「O型は大雑把?」 韻踏むんじゃねぇ!
いかに血液型性格診断の信憑性が無いかを書いていきます!
もうこれで「血液型ハラスメント」は怖くない!
比較的長文になっちゃったんですが是非最後までご覧ください♪
【そもそも血液型って? 】
血液型とは、血球の表面または内部にある血液型物質(抗原)の有無によってつける個人の区別であり、「ヒトの血清学的体質」、「血液の個人性」、「個人を血清学的に識別する方法」ともいえる。
血液型は初め血液の型として出発してきたが、その後の研究によって血液以外(他の体液や細胞、毛髪のように生きていない組織も)にも分布する特徴であることが分かっており、内容的にその意義が著しく広くなっているため、慣習的に今でも「血液型」と呼んでいるが、厳密には今日の観点では不適当になってきている。
ヒトの血液型として国際輸血学会が認定している型は37種類ある。
血液型と性格との関連性には科学的根拠がない。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/85/2/85_85.13016/_article/-char/ja/
Wikipediaより引用
色々難しいことが書いてありますがどうやら血液型とは血液型物質と呼ばれるものの有無によって分かれているみたいですね。
そんでもって血液型は37種類もあるそうですね、勉強になります。
そしてもうWikipediaに「血液型と性格に因果関係は無い」ってハッキリ書いてあるんですよね。
この時点でもう勝ちですよね。
根拠となる資料のリンクもありますので、英語で書いてありますが軽くチェックしてみるのもいいかもしれません。
さて次はブラハラの核の部分、血液型の性格診断をまとめてみました。
【血液型による性格診断をまとめてみた】
はい、この記事を書こうと思って血液型の性格診断を調べてみたんですけど言いたいことがありまして・・・
サイトによって書いてある事全然違うじゃねーか!
色々観てみたんですけど書いてあることが結構違ったので変なまとめになっちゃいましたが一応参考までに・・・。
A型 几帳面 優柔不断 真面目
B型 短気 のめり込みやすい 大胆
O型 大雑把 意見を曲げない
AB型 天才肌 芸術的 たまに怒る
色々なサイトをみましたがまとめるとこんな感じでした。
改めて見るとやっぱりアテにならないな~って思いました。
さて基礎情報がわかったところで、皆さんお待たせしました! ここからは反撃ですよ!
【反撃! ①誰にでも当てはまるじゃん+余談】
さて、ここからは反撃タイムです。 よく観ると血液型性格診断って誰にでも当てはまりそうなことが書いてありますよね。
O型の優柔不断な人もいるし、温厚なB型の人も全然いると思いますよ。
そもそも人間って優しかったり怒ったり、色んな側面を持っているものじゃないですか。
こんな感じで誰にでも当てはまることをそれっぽく言うのを心理学で「バーナム効果」って言います。
誰にでも当てはまる事でもいざ言われると「もしかしてそうなのかなぁ」
って思っちゃうものです。
なのでブラハラされたら「そういえばなんかバーナム効果ってのがあるって若水の記事に書いてあったな」って思い出して
「いやそれ誰にでも当てはまるし」って強めに言えばOKです!
さて、ちょっと話は変わりますがこの「バーナム効果」ってインチキな占い師とかがよく使っているんです。
テレビに出てるいかにも怪しそうな占い師の「貴方の過去や本性を言い当てます」みたいな番組を観て「いやそれ、誰にでも当てはまるじゃん」 って思ったことはあるんじゃないでしょうか。
それでは試しに「バーナム効果」を使ってエセ占い師を再現してみます
例 エセ占い師
「貴方、昔の話ですが脚を怪我したことがありますね、心当たりがあるでしょう?」
「そうです、その時期貴方は嫌いな人が居ましたね? 嫉妬されたりいじめられたりしていませんでしたか?」
「そうですよね、そいつの呪いがかかっているのでそんな事になったんです、更にそれは今も続いています。 さて、お祓い料金が50万になりますが・・・」
こんな感じですかね。
この話のポイントは3つ
① 定義が広くなっている事
昔って言いますけどどれくらい昔なんですかね、半年前なのか一年前なのか10年前なのか・・・
こうやって定義を不明確にすることで「あぁそういえばあの時に怪我してたような・・・」 って思い当たる事例があるまで記憶を遡っちゃうんですよ。
② 誰だって嫌いな人はいる
これは「サトルクエスチョン」っていう会話テクニックなんですが詳しい事はまたの機会に紹介するので今回はざっくりとだけ。
簡潔に言うと「曖昧な質問をして相手に自ら自分の事を喋ってもらう」 って感じです。
「嫌いな人がいますね」って大体生きてたら嫌いな人とか苦手なタイプの人っているじゃないですか
学生時代は「口の悪いヤンキーっぽい隣のクラスの奴」とか、社会人になったら「いつもいやらしい目で見てくる上司」とか
それに「居ましたね?」って直球で聞かれると「いいえ、居ません」って言いにくいのが人間です。 さっきの「バーナム効果」と合わせると思い当たる人がいるまで記憶を遡っちゃうのでほとんどの人がそれっぽい人を思い出して「はい、居ました」って答えちゃうんですよね。
③ 生きてりゃ誰でもするケガを選ぶ
最後に脚のケガですが、人間は毎日脚を使っているので怪我したりしばらく不調だった記憶はあるんじゃないでしょうか。
例えば小学生の時に体育の授業とか公園で遊んでいる時に転んで脚を怪我するのは多分誰でも通る道でしょうし、大人になったら飲み会の帰りに酔って駅の階段で派手に転んだりしてヒザをすりむいたりするのはそう珍しい事では無いと思います。
今回は脚のケガでしたが、高額な料金をぶん取るための不幸な経験が欲しいだけなので財布を落としたとか誰でも経験がありそうな不幸話を引き出させるところがミソなんです。
【反撃! ②性格や癖は育った環境によるよ】
さて次は血液型性格診断がデタラメだと思った私の体験談を紹介します。
私は「O型」なんですけど「性格的にA型?」って間違われることがたまにあるんです。
それはなぜかっていうと、私は靴を脱いだら必ずそろえる癖みたいなのがあるんですよ。 家族とかの靴がずれていたらほとんど無意識に直したりもします。 そうしたらそれを見ていた人からは
「若水さんっていつもきっちり靴をそろえてるけどA型なの? A型の人ってそういう所しっかりしてるからさぁ」
っていう感じで。
A型=几帳面でしっかりしている って考えなんだと思いますけど別にA型の人が全員脱いだ靴をそろえるとは限りませんよね。
逆にA型でズボラな人が知り合いにいるよ~って人もいるんじゃないでしょうか。
私が脱いだ靴を無意識に全部そろえるのは多分子供のころ仏教の学校にいたからなんですよね、それに小学校から武道をやっていたのでそこでさらにしっかりとした礼儀作法を覚えたからだと思うんですよ。
だから礼儀正しかったり几帳面なのって血液型は全く関係なくて本人の幼少期のしつけとかによると思うんですよね。
【反撃 ③統計の取り方に疑問】
そもそもの話、A型が几帳面とかO型が大雑把とかどこ情報なんですかって話です。
多分統計をとったと思うんですけど、どうやって統計をとったか疑問があるんです。
これは本人に聴く場合ですが、例えば街にいる人に適当に声をかけて「貴方の血液型は?」とその人の血液型を聴き出すとします、そしてその後「自分の性格をどう思いますか?」って聞いたとしても正確な答えが返ってくるとは思いません。
「今までの統計でA型は几帳面な人という傾向があるのですが貴方はどうですか?」
って聴いてもさっきの「バーナム効果」が発動して
「確かにそうかもしれません」
ってなっちゃうじゃないですか。
それに知らん人に「貴方は几帳面な性格じゃないですか?」
って言われて「いいえめっちゃズボラです」
って答えにくくないですか? それにその場で自分の性格を聴かれてどう答えていいかわからずにとっさに適当に答えちゃうって事もあるんじゃないでしょうか。 自分の性格は案外自分ではわからないものですから。
さて今度は、A型のAさんという人がいて、その人の周りの人にAさんがどんな性格か聴くとします。
ちょっと変な例えですがそのAさんがヤ〇ザだったとします
Aさんの組の人に「Aさんの性格はどんな感じですか?」って聴いたら
「あいつは仕事も丁寧だし生真面目でいいやつだよ、家では奥さんに優しいらしいし」
って回答がきたとします。
でも街の人達に「Aさんはどんな性格の人ですか?」って聴いたら
「えぇ? あのヤ〇ザめっちゃ怖いんだよね、いつも暴れてるし」
っていう回答が返ってきたとします。
はい、まぁめっちゃ変な例えでしたけどつまりですね
Aさんの事を知っているどの立場の人から話を聞くかだと思うんですよ。
同じ組の人に「あいつは家族に優しいんだよ」とか言われても街の人は
「いや知らんし、ただの怖いヤ〇ザやん」ってなるじゃないですか。
だから誰かの性格の統計をとるって人によって感じ方がガラッと変わるんでちゃんとした統計がとれないと思うんですよ。
【 血液型性格診断が広まった理由を考察 】
そして調べましたところ、この血液型性格診断って日本にしかない概念
らしいんですよ。
長い事日本に住んでいる外国の方やよく日本に来るアジア圏の方がやんわり知っているレベルで世界的には全然メジャーじゃないみたいなんですよ。
じゃあなんで日本でこんなにも広まったんでしょうか?
考察してみました。
まずは血液型性格診断ってめちゃめちゃやりやすいって点がありますよね、血液型って人間全員が持っている物なのでこれを使えば相手の性格を簡単に知れるっていう利点があるんだと思います。
人間っていうのは警戒のために相手の事を知りたいものです。
話の中で血液型という簡単な事で相手の性格を把握できあたら人間関係に有利ですよね。 この簡易性が広まった理由の一つだと考えました。
そしてどうやらこの血液型性格診断が日本で流行り出したのって1970年代の半ばと1990年代らしいんですよね。
大体その時期に何があったかを解説しますね。
1970年代半ばの日本は混沌とした時代でした
学生運動の過激化から公害などのニュースで持ちきりでメディアはあまり明るい物ではありませんでした。
世間で流行ったものもノストラダムスの予言やスプーン曲げなどの超能力
でした。
そうです、この時代はSF・超能力・占いブームだったのです。
いわゆる終末思想が流行った時ですね。
氷河期がやってくるとか石油があと30年で枯渇するとかいろいろ言われていた終末的な思想が流行ったこの時に血液型性格診断が大流行したらしいんです。
そして1990年代はバブルが崩壊して経済が停滞し、70年代の様な閉鎖感があったらしいんです。
この時代に流行ったものも、「エヴァンゲリオン」や「serial experiments lain」などの暗く陰鬱とした作品が多いんですよね。
この時代にもオカルト・占いがちょっとしたブームになったおかげでこの血液型性格診断がすんなりと受け入れられ流行した様です。
まとめると「話の話題になり簡単に相手の性格を知れるとされたから」
「世間的に受け入れられやすかった」 の2点があげられます。
なんだか今の時代に「血液型で相手の性格がわかるらしいよ」って言われても全員「いや根拠は?」って言うと思います。
やっぱり時代だったんですね。
【自分を血液型で縛らなくていい】
最後に。
どうやら最近「O型だから大雑把って思われたくない」 とか「AB型じゃないから芸術の才能は無いのかなぁ」 とか自分の血液型で自分の行動を縛ってしまう人がとっても多いみたいです。
今まで色々と言ってきましたが要約すると
「血液型と性格・才能は関係ない」 って事です。
前回の記事を読んでいただいた方は何となくわかるかもしれませんが私はNOTEやる少し前まで小説を書いていた人間なので小説家仲間がいるわけですよ。
私とめっちゃ仲良くてここ十年位一緒にいる悪友の
家々田( https://twitter.com/kaketakefuji )っていうめっちゃ面白い奴がいるんですけど、奴は別にAB型じゃないんですけど芸術性に溢れていて天才型なんですよね。
他にも小説家仲間や音楽やってる知り合いはいますがやっぱり芸術性は血液型とは全く関係無いと思います。
だから自分の血液型に対して悩むことは全く無いので、どんどん自分らしくクリエイティブな活動をしてみてください!
【あとがき】
お疲れ様でした~ ちょっと長めの記事でしたが楽しんでいただけましたでしょうか。
実は自分の血液型って知らなくても全く問題ないらしいです。
「輸血の時に必要じゃん!」 って思うかもしれませんが最初の輸血の時に血液型を調べてくれるらしいです。 口頭で言われたのが間違っていたら問題ですからね。
さて、もしもブラハラを受けたら私の記事を思い出してそいつにガツン!と言ってやって下さい!
そして、「ブラハラを受けている」だったり、「血液型で悩んでいる」 という知り合いがいる。 という方は是非その方に私の記事の事を伝えて
「大丈夫だよ」 と声を掛けてみて下さいね♪
今回の記事は以上です♪ お読みいただきありがとうございました。
まだ始めたばかりであまりよくわからない事が多いのですが、よろしければコメント?とかフォローとかスキとかよろしくお願いいたします♪
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