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不登校の話④

高学年になってくると、ちらちらと将来の事とか見えてきて悩むし不安になる。
チャレンジの結果、苦手だけれど頑張ればあれが出来る、これが出来ると少しずつ自信を作っていった。
中学に上がったらどうするのか、全然追いついていない勉強はどうするのか考えていた。
勉強するよりも本を読んでいたかったし、本の知識量ってすごいなと思っていた。
やれることは増えたけれど、ちゃんと学校へ通えるかわからないし、将来の事を考えたら高校くらい出た方がいいと思うし、高校出たからって就職できるかわからないし、というか何の仕事するんだよ、働ける気がしない、といういつも通りの頭の中ぐるぐる。

という事でチャレンジをしてみた。
小学校の相談室にちょくちょく行ってたから、これを時間きっかり、毎日にしてみた。
自分のクラスに行くのは無理でも、朝きちんと起きて学校へ行く。
勉強したり、遊んだり、本を読んだりして帰りの時間まで居る。
休まず毎日続ける。という目標。
結果は、半年が限界でした。春から始めて秋ごろは「もう無理(泣)」という状態。
休んだらもう残りの半年はまったく学校へ行けなかった。
フリースクールさえ行けなくなったから、あれが限界だったのだと思う。
そうするとまた将来が不安になる。だいぶ条件が易しいのに学校へ半年も通えないで大人になったらどうするの?
吹けば飛ぶような自信しかなくて、先が見えない、希望が持てない、不安だらけだった。
よくめそめそ泣いていた。普段はあまり泣かないのだけど、積もり積もったストレスが限界に来るとパーンと弾けるみたいに悲しくなって、家族に気付かれるのが恥ずかしくて、お風呂や布団の中で声を殺してめそめそしていた。
なんであんな泣き方をしていたのだろう。

そんな鬱々とした中で、どうしたらいいだろうか? と悩みに悩んだ結果思いついたのが「大人になったら死のう」だった。
将来に不安しか感じない、今生きていることが辛い、でも死ぬのは怖いし、楽しいこともあるし、生きていれば何か変化があるかもしれない、今死ぬのはもったいない。
「これ以上辛くなったら、我慢できなくなったら死のう」前向きなのか後ろ向きなのかわからない変な思いつきですけど、問題や悩みを先延ばしにしたことで、スッと不安は消えた。
このおまじないは後々も効き続け、成人後にふと「ああ、私がおばあちゃんになるという未来もあるんだ」と気付くまで効果を発揮した。

たぶん、誰かに相談すれば良かったんだと思う。解決はしなくとも気持ちは楽になったかもしれない。
でも私は、人と話すのが苦手で、気持ちを打ち明ける真面目な話が大の苦手。
それにあまり大人を信頼していなかった。
学校の先生とケンカしたことがあったからかな。
大人で良い人だけど、たまに欠点を目にする時がある。そうすると、ああ教師も人間なんだ、1人の人なんだと思ってしまう。
好きな人=良い人とも限らないし、良い人=頼りになる人とも限らないし、教師=完璧な人とは限らないと気付いてしまったから、頼ることはしなくなった。
でも一番は、自分の弱みを話すのが嫌だったのかな。

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