見出し画像

なぜトルコリラに投資するか vol.1

現在私はトルコリラに大きな投資をしています。
その投資理由をまとめておこうと思います。

■前提知識

まず、トルコリラの状況を知らない人に解説すると、トルコリラ/円(以下、トルコ円)は2007年10月に高値99.63円をつけたあと、下落の一途で、今年の1月2日には市場最安値4.72円をつけました。

「ちょっと待って。99.63円が4.72円!!??」
という話ですよね。

そうです。トルコ円は、わずか17年で95.3%も価値が下落してしまったのです!

すごすぎますよね。

■なぜそんなこと起こったの?

ざっくり言えば、大統領エルドアンの失政です。

詳細を書かなくても、2003年に首相に就任、2014年から大統領に就任したのですから、その理由はエルドアンの手腕のせいと書けばそれで十分でしょう。

■トルコへの投資が嫌われる理由

もともと99.63円だったものが4.72円まで下落したわけですから、この17年でトルコに投資した数多くの投資家(FXだろうと債権だろうと)が市場に殺されてきました。

10年前は「99円だったものが50円だよ!?超お買い得でしょ!」と言って斃れ、
5年前は「50円だったものが20円だよ」だよ!?超お買い得でしょ!」と言って斃れ、
昨年は「20円だったものが7円だよ」だよ!?超お買い得でしょ!」と言って斃れていきました。

もう「トルコリラには投資すべきではない」と言われても、そりゃそうだよね、以外の感想はないはずです。

■では、なぜ私は投資しているのか?

かくいう私も過去にはトルコリラに手ひどいダメージを喰らってきました。そして、例のごとく「こんな通貨、二度と手を出すか!」と思ったものです。

それが今や、メインの投資クラスターになったのは、2023年5月の大統領選挙の結果を見てからです。

こちらも当時を知らない方のために解説しておきますが、事前の予想では「エルドアン敗退」だったのです。
そりゃそうでしょう。
自国通貨の価値を99.63円から4.72円まで落とし、さらにちょうど1年前の2023年2月6日のトルコ大地震でもグダグダのオペレーションで大きな批判を浴びてもいました。

しかし、なんとなんと蓋を開けてみたら、大接戦。
1回目の投票では決着がつかず、決選投票になり、それも制して3期目の大統領が決定したのです(大統領の任期は5年。1期目2014-2018、2期目2019-2023)。

このとき、初めて投資対象として意識し始めました。
なぜなら、すべての失政を国民が知っているにもかかわらず、勝利後の様子がこれですよ。

https://www.youtube.com/watch?v=EDzTN-2uCgE

現在の日本の首相を鑑みて、「こんな国民が熱狂し、支持するなんて、これって方向性さえ間違えなければすごいパワーなんじゃないの?」と、シンプルに思いました。

それは、エルドアンがイスラエルの侵攻をディスったときの動画でも同じことを思いました。
https://www.youtube.com/watch?v=jWstr8RZhTQ
(投資とは全く関係のない話ですが、私もイスラエルは戦争犯罪を犯していると思いますし、エルドアンの主張を支持しています)

■だからと言って投資対象にはならなくない?

と、思うでしょうが、投資対象としての可能性を感じ始めたのは、3期目の内閣の中で抜擢された、財務省にシムシェキ元経済担当副首相です。

シムシェキに関して書こうと思うとまた長くなるので、これはvol.2に続けていこうと思います。

■小結

本日の投稿をまとめます。

  • トルコの魅力はエルドアン大統領を筆頭にした団結力

  • その方向性を間違えなければ国家のポテンシャルは高い

  • しかし、その方向性の舵取りが酷すぎる

  • そこに颯爽と現れた最高の舵取り、シムシェキ財務省


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?