卒検合格!

タイトルでネタバレになるが、3ヶ月ほど通っていた普通二輪教習が無事に終了した。

土曜日に第2段階の教習を2時間行い、その次の日に卒業検定を受けた。

土曜日、順調に行けば今日で終わるなぁと思って二輪の控室に行ったところ、初対面の教官が担当になってしまい、やや心配に。

見極めのときは初対面の教官に担当させるというルールでもあるのか?

ただ、実際に教習を始めたら、普通に丁寧な教官だったのでよかった。

1時間目はマンツーマンでコースを何週か走り、そのあとは課題走行を練習した。

そんなに心配ないと判断されたのか、基本的にほっとかれて一人で課題をこなし、1時間目は終了。

休憩後、いよいよ最後の見極めに。

見極めは同じ教官だったが、なんと2名生徒が追加され、3名で教習開始。

そのうちの1人の方がどうも怪しい運転で、コースを覚えてなかったり、何度かエンストしたり、別の教習車に煽り運転をかましたり、踏切で一時停止しなかったり、スラロームで派手に転倒したり、教官の指示通り走れなかったり…と思い出せるかぎり、明らかに公道に出してはいけないヤツで、こっちまでひやひやしながら教習を受けた。

逆に、自分の運転が上手なほうなのではないかとちょっと自信がついたりもした。

さて、教習終了後、教官からは3人とも見極め合格とお達しが出された。

明らかに前述のヤツは素人目から見ても補習を受けたほうが世のためではと思ったが、まあ、教習所も忙しいらしいので、とりあえず卒検までは送るという方針なのかもしれない。

受付で卒検の予約をお願いしたところ、最短で翌日に実施とのことだったので、もちろん翌日で予約をした。


さて、翌日は朝8:30に教室に集合し、検定の説明を受けるところから始まった。

集合が8:30ということで、普段の始業時間と同時刻であるが、職場よりも教習所のほうが遠いので、結果的に普段よりも早起きをすることになった。

前日の見極めの際、自分たち以外に見極めを受けている人たちはいなかったので、てっきり数人程度だと思っていたが、教室には15名ほど集まっていた。

普通二輪の検定だけではなく、大型や小型、限定解除の審査の人たちもいっせいに行うため、この人数になっているとのこと。

最初はコースの説明等をしてくれるのだが、驚いたことに、乗車時から走行中、そして下車時にかけての一連の動きを再度説明してくれて、さらに検定合格のポイントやコツまで懇切丁寧に説明をしてくれるのである。

「一本橋や波状路は、タイムが短くなっても減点で済むので、危なかったらさっさと通り抜けちゃってください!自分も一発試験受けたときはそうしました!」と元気に言われたときは思わず笑ってしまった。

よくネット上で見かける裏技ではあるが、教習所で言われるとは思わなかった。

自動車の卒検の時はこんなことはしてくれなかった気がするが、いまはどこでもしてくれるのだろうか。

さて、一通り説明を受けた後はいよいよ試験へ。

15名を2班に分け、それぞれ順番に行っていく方式で、私は3番目。

1番目の人が終わった段階で、装備を整え、外で2番目の人を眺めて順番を待つ。

2番目の人を緊張しながら眺めていると、なんとスラロームで派手にすっ転んでしまった光景が目に飛び込んできた。

大丈夫かなとみていたが、けがはなさそう。

もちろん転倒すれば検定中止だが、この教習所の方針で、一応最後まで走行させるらしく、最後まで課題をこなして終了した。

2番目の人には申し訳ないが、あの派手に転倒した教習車でやらないといけないのか…と内心げんなりしてしまった。

一応、教官が少し走行テストをしていて、特に問題なかったらしいが、気持ち的に…。

さて、いよいよ自分の番である。

元気に挨拶して、バイクの状況も一応形だけ確認、と一目見た瞬間、サイドスタンドあたりになにか液体がぽたぽた垂れていて、地面にちょっと液溜まりになっているのを発見。

思わず教官に向かってデカい声で、これ大丈夫ですか!?と聞いたところ、「さっき倒れちゃってガソリンが漏れてるだけなんで大丈夫!!」とのこと。

ああ、ガソリンくらいなら大丈夫なんか…?と釈然としない気もしたが、とりあえず乗車し、エンジンをかける。

エンジンをかけた瞬間に、ミラー合わせるの忘れたと気づき、思わず苦笑してしまった。

この小さなミスで恐らく満点合格は潰えたが、逆に緊張が程よく和らいで、楽しく乗ってやろうと思えた。

その後は、特に特筆すべき点もなく、無難にコースを走り、課題をこなし、終着点に着いた。

無事にバイクも倒さずにスタンドをかけたところで、教官から講評をいただく。

「しっかり問題なく走れていました。ただ気になったのは、ちょっとメリハリをつけすぎていて、急アクセル気味の場面があったので、公道では気を付けて!」とのこと。

順番待ちのギャラリーたちの目の前で、ちょっと余裕を見せようと思って、ややふかし気味に走ったのが咎められたようだった。

さて、この時点で勝ちは確信していたのだが、全員が終了するまでは帰れないので、しばらく待つことに。

待合室の椅子に座った瞬間に気づいたのだが、胃のあたりがものすごくむかむかしていた。

自分の身体の癖なのだが、多大なストレスから解放された直後、しばらく胃が痛んでしまうのである。

恐らく、なんだかんだでストレスを感じていたんだろうなあとここで自覚する。

その後たっぷり2時間半くらい待ち、合格者たちは教室に呼び出され、無事に卒業証明証をもらった。

残念ながら、例の2番目の人は先に呼び出しされており、合格発表の場にはいなかった。

ただ、前日の怪しい運転のヤツは、ちゃっかり合格していたようで、同じ教室にいた。

さて、卒業証書をもらった後は、もちろん教習所は用無しになるので、さっさと帰るわけだが、どうもなんとなくさみしさが残ってしまう。

8月から11月まで、足掛け4か月かかったが、本当に楽しかった。

正直、地元で自動車免許をとったときの不快な思い出が強すぎて、なかなかバイク教習に踏み出せなかったのだが、この教習所ではどの教官も熱心かつ丁寧に教えてくれて、不快な気分になることは一切なく、運転に集中させてもらえた。

もしかしたら大型二輪もとるかもしれないが、ひとまずは免許センターに行き、そして、無事に納車を終えようと思う。



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