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とある塾生Tくんの物語

#365チャレンジ 【383日目】

秋田県大館市の「学習塾ダブルステップ」で
小学生・中学生・高校生を対象に
勉強を教えています、ワカマツ塾長です。

このチャレンジは、子供たちへの
「勉強頑張れ!」の言葉に
説得力を持たせるため、
また「継続こそ最強」なことを
身をもって証明するために続けています。

第1回からお読みいただけますと
本日の内容をより一層楽しめます。

まだ読んでいないよ、という方は
以下のリンクよりお読みいただけますので
ぜひ読んでみてください。


1.はじめに

大館市には家系ラーメンがありません。

塾長は横浜に住んでいたので、
家系ラーメン発祥の吉村家をはじめ、
多くの家系ラーメン店があり、
好んでよく通い、食べていました。

妻も家系ラーメンが好きなので、
東京に行ったときには必ず立ち寄ります。

ちなみに大館市だけでなく、
周辺の大きな町でも家系ラーメンの店は
少ないんですよね。

その分、煮干し系ラーメンは多いです。

もちろん煮干し系も好きなので、
満足してはいますし、
年齢的な問題から
家系ではないラーメンの方が
身体を考えると良さそうなのは理解しています。

でもたまにジャンクなものを
食べたいと欲するのは人間の性ですよね。

背徳的な欲求を満たすことは
たまにはいんでないかな、と。

デブまっしぐら(笑)

本日もよろしくお願いします。


2.とある塾生Tくんの物語

今日は、
この春高校1年生になる
とある塾生Tくんの物語です。

Tくん入塾

「高校でも仲間と一緒に泳ぎたい」

中学の部活を引退したある夏の終わり、
彼が話してくれた言葉には
間違いなく熱がありました。

聞けば中学校生活最後の大会、
感染症の影響で思うような練習ができない中、
必死に努力を重ね、
彼は水泳のリレーメンバーとして
全県大会への出場を果たします。

そして全県大会ではあとひと伸びおよばず、
悔しい結果となってしまったのだそう。

同じメンバーでもう一度練習がしたい、
一緒に泳ぎたい、大会に出たい、
思いをぶつけてきてくれた彼の気持ちが
ヒシヒシと伝わってきたのでした。

「志望校は?」

「鳳鳴(地域トップ校)です。」

「なんで?」

「水泳のリレーメンバーが全員鳳鳴に行くからです。」

「じゃぁ、実力テストの点数を教えてくれるかな」

「…200点ちょっとです。」

「…オッケー、わかった。」

最初の気持ちを包み隠さず話すと、
「う〜ん、厳しいなぁ」というのが第一印象。

合格最低点が下がっているとはいえ、
塾として考える鳳鳴高校のボーダーは320点。

秋〜冬の期間で
120点上げなければいけません。

これがTくんとの出会いの話。

停滞の秋

秋田県では、
各中学校で年8〜9回「実力テスト」が行われます。

これは外部業者が作成する、
高校入試を想定した5教科のテストで、
実力テストの平均点は、
定期テストの5教科平均点より
50点ほど低いといったところ。

夏終わりから秋にかけて、
実力テストが毎月行われます。

しかし受けても受けても
250点を超えないのです。

理由はわかっていました。

圧倒的な勉強時間の不足。
部活引退後の時間の持て余し。
気持ちが切り替わっていないこと。

本人も勉強はやっていると思っているものの
外から見ていれば、まだまだ足りない。

そこで急遽面談です。

「Tくん、今の自分の状況どう思ってる?」

「やばいですよね。」

「うん、そうだね。」

「…本気で勉強します。」

「本気でどうやる?」

「毎日塾に来ます。」

「了解。」

我慢の冬

毎日塾に来ます、
この言葉は塾長からの強制ではなく、
生徒本人が口にした言葉です。

塾には当然毎日塾長がいますが、
塾に来なかったとしても塾長は何も言いません。

毎日来るといって、
本当に毎日くる生徒はなかなかいません。

なんだかんだ理由を見つけて来なくなったり、
というのは良くあることです。

Tくんはどうなるかな、と様子を見守りました。

結果からいえば彼は休みませんでした。

「Tくん、今日もやるぞ」
「今日は何を勉強する?」
「いい感じだね、絶対に点数が上がるから大丈夫」

とにかく毎日来るので、塾長も毎日声をかけます。

本人曰く
「家だとサボっちゃうから」
「塾の方が集中できる」

お母さんに聞いても
「最近の勉強の様子はこれまでと違って
 見違えるように変わりました。」

でも、実力テストの点数は250点付近をウロウロ。

頑張っているのに結果に表れないもどかしさ、
本当に悩ましい時間が過ぎていきました。

そして本番当日

結局、最後の実力テストも振るわず、
不安を残したまま本番当日を迎えます。

もしダメだったらこう提案しよう、
そんなことまで塾長は考えていました。

そして夕方、
疲れ切った表情で自己採点をしに塾にやって来ます。

「なんだかよくわかりませんでした。」
Tくんの表情は少し自信なさげ。

いざ、自己採点をしてみると、330点。

「Tくん、すごいじゃん、よくやった」

「はぁ…」

普段から自己主張をそれほどしないTくんでしたが、
その時もあまり喜びの感情は見られませんでした(笑)

疲れていただけかも知れませんが(笑)

その1週間後の合格発表、見事に合格。

「塾長、マジで信じられません。
 めちゃくちゃ嬉しいです。
 本当にありがとうございます。」

「Tくんが頑張ったからね、
 塾長はただTくんを本気で応援しただけだよ」

Tくんの合格要因を振り返れば、
勉強しなければいけない環境に
無理矢理、身を置いたこと
だと思います。

しかしTくんが凄いのはここから。

Tくん、合格後も塾に自習に来続けるのです。

「自分は高校では下の方、
 だからみんなに置いていかれないように
 勉強をし続けるしかないです。」

卒業式を終え、春休み期間中、
それまでの勉強から解放された子供たちが
多くの時間を勉強以外のものに費やすときに
Tくんは時間の使い方を勉強に選んだのです。

そんな彼も、昨日入学式を終え、
今日から本格的に高校生活がスタートしています。

彼の高校生活、水泳と勉強がどうなるのか、
楽しみで仕方がありません。

また3年後に、一緒に感動を味わえるように
これからもTくんの物語は続きます。


3.今日の名言

頑張れば
何とかなる保証はありませんが、
頑張らなければ
何ともならない事は保証できます!

千反田える『氷菓』

頑張ることから逃げると
何にもならないことは確実ですよね。

Tくんが証明しています。


4.あとがき

最後に塾の宣伝を。

当塾では
公式LINEアカウントを用意しています。

・勉強のお悩み
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・勉強計画の相談に乗ってほしい
・子育てのお悩み

色々とお答えしております。
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本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。

明日は
「4月の勉強どうする?」です。

勉強を頑張るすべての皆様に
「幸あれ!」

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