GWと義実家。

義実家が好きという気持ちと、義実家から帰るとドッと疲れるという気持ち、両立していますか?私はいます。

義実家から「GWは早く帰らないといけない用事ある?」と聞かれて、「ないけど、早く帰りたいという気持ちはあります」とは言えなかった。

早く帰りたい。ドッと疲れた体と心の回復に1日はかかる。翌日からの労働に響く。全然帰りたい。

だから一泊二日の予定としていたけど、向こうでの用事が入り、二泊三日になった。早く行ったからといって、早く帰れないのは、夫の親戚の用事に合わせるため。えー。自分の用事だけ終わったら即帰りてぇ〜。

押見修造さんの血の轍1巻、ママにとっての義実家メンバーとピクニックに行き、少し離れたレジャーシートにママが座り、義実家に馴染みきれてない、というか疎外されている様子が読み取れるシーンがある。義実家メンバーがママをあからさまに除け者にする言動はないのだけど、明らかにママだけ浮いていることは分かる、あのシーン。

義実家に行くと、私はその場面が必ず反芻される。義実家のメンバーが大人数になっていくほど、脳内のママも色濃くなっていく。

私はこの場で一生主役になることはなく、いてもいなくても良く、夫と不仲でないことを示すためだけの、添え物としてしか存在していない、「この場に私、要るかな?」と思ってしまう気持ち、わからん嫁はおらんよなと思う。

義母は義父を優しい夫だと評すけど、男尊女卑以外の何物でもない義父の言動を見せられる度に、心がドッと疲弊する。不器用で口下手、だけど本当は優しいんだよ、という人間を私は信用していない。仕事では絶対にしない立ち居振る舞いを、配偶者にはする人間のことを基本的に軽蔑しているので、口下手なら大人しく黙ってなよと思う。

私が好きで選んだわけではなく、義実家もまた、好きで私を嫁にしたわけではないので、やっぱり他人だ。仲良くなろうね、という意思を保とうと努力するけど、努力は努力なので、向こうにとっても私にとっても、共に時間を過ごすことは、労働並の気力が必要だ。

そんなわけで省エネ疲労で過ごしたい私は、義実家では思考を放棄し、にこにこすることに徹していたら「イエスマンだね」と言われた。にこにこしながら「殺してやろうか」と思った。そう思われるような迎合をしてしまった自分を恥じたし悔いた。その時にきちんと「殺してやろうか」と口にしていたらなんか変わったのかな。


今回の帰省がダルくなったのは、親戚の都合、と言った。そこが本当に本当にダルい。そのせいでGWを3日も潰された、という被害者意識にも、「私は帰りますネ」と言えなかった自分にも、ガックリきてしまう。全然好きではない人間の都合で私の時間が奪われるという意識が、まだ行ってもないのに私を疲弊させている。行きたくないしもう帰りたい。

はーーーーーーーーーっ。GWに義実家へ帰省する全ての配偶者、いえ、労働者の皆さん、義実家から帰ったら、心のママを、なんとか解放してあげようね。頑張ろうね。

不憫な旦那さんに全額寄付します。