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ふるさとは、鳥達が安心して子育てができる場所

 昔、丘珠空港からHACに搭乗し、釧路湿原上空を周回。たんちょう釧路空港に降り立ち、北海道東部の、丹頂の生育環境を見てきたことがあった。
 釧路市丹頂自然公園では、給餌台の設置やヨシ原の保全など、ヒナを孵し丹頂を増やす為に様々な工夫が施されている事をわかりやすく学ぶ事ができた。

 同年9月の斜里岳登山では、大きな砂州である野付半島を経由して札幌からはるばる斜里に着き、夜、居酒屋でハマボウフウの甘酢和えを頂き感動した。海岸の砂地に自生するというこの植物も、海浜の侵食等の影響により希少だと知る。

 故郷の鵡川河口をはじめとして、湿原や海浜(護岸工事等の影響で減少しつつある干潟の)、緩衝帯としての役割を、わたしも長い年月をかけて少しずつ学んできた。

 同年9月末には、宮島沼にマガンの渡りを見に行った。マガンはカナダ・アラスカ・シベリアなどで繁殖。石川県、新潟県、宮城県などに南下し越冬。北海道の宮島沼でも休憩する、ちょうどそのタイミング。
 朝4:00、沼一面を覆っていた65,000羽のマガンが、轟音と共に飛び立っていった。感動した。
 
 同年10月には、ニニウから鵡川河口まで車で鵡川(狩振岳から太平洋に注ぐ)を辿った。故郷の鵡川河口も鳥獣保護区に指定されている。
 夕暮れ、遠くから白鳥が飛来してくるのが見えた。
 死ぬ前にもう一度この光景が見たいと思った。

 今年の6月7月には、幌延にある、日本原子力研究開発機構幌延深地層研究センター、オトンルイ風力発電所の風車、見渡す限りの地平線に包まれたサロベツ湿原を見て、天売島・焼尻島の海鳥達に会って来た。本当に、見に行って良かったと思った。

 前置きが長くなりましたが、そんなこんなで日本野鳥の会も賛同しているオンライン署名に協力しました。

 今、苫小牧東部は工業地帯として開発計画の只中にあり、具体的に浜厚真に大型の風車(テレビ塔と同じ位の高さ)が6〜10基建てられる計画が進んでいます。地球温暖化は生き物にとっての脅威ですが、かと言ってようやくこの地に戻って来たタンチョウの栄巣地を壊す、湿原を壊すことを受け入れることができません。以下の署名に賛同しました。

オンライン署名ができます。change.org
https://chng.it/GJWfmCwyKR

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