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有明や/亡き人と 三鷹駅前のびのび句会2021年11月、12月回
三鷹駅前のびのび句会 2021年11月
事前句
草まくら旅寝に風をおくる月
月影を閉ぢ封をするラブレター
投げたがる君にミットを昼の月 1票
有明やきつと最後になる電話 3票
席題:電車
ひぐらしの声に揺らるゝ停車駅 1票
遅くなりましたが、11月18日、
— 梶間和歌 (@WakaKajima) November 23, 2021
三鷹古典サロン裕泉堂でののびのび句会に参加。
句会への参加は初めてです。
フルーツポンチ村上さんのYouTubeライブをきっかけに詠んだ4句、「電車」題で即詠した1句を出しました。
和歌と違った作法、共通の価値観、学ぶのが楽しいです。#三鷹駅前のびのび句会
草まくら旅寝に風をおくる月
— 梶間和歌 (@WakaKajima) November 23, 2021
(即詠)ひぐらしの声に揺らるゝ停車駅(1票)
月影を閉ぢ封をするラブレター
投げたがる君にミットを昼の月(1票)
有明やきつと最後になる電話(3票)
1句目、元は「旅ね」ですが、古典的な表記に慣れない方を想定してこの場では「旅寝」の漢字表記にしました。
三鷹駅前のびのび句会 2021年12月
事前句
マドレーヌ焼けぬ新居に朝の月
駄菓子屋のシャッターに射す宵の月
うちの子は月に吼えないドーベルマン 2票
月影をGoogle Mapに追ひ掛けて
席題:味
亡き人と競ふ夜更けのぶり大根 特選2票、ふつうの選1票
12月2日、 #三鷹駅前のびのび句会 。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) December 11, 2021
和歌や短歌では名詞が多すぎると「視点が分散する」と嫌われますが、
俳句では動詞の省略が好まれ、多用が嫌われるそう。
「短歌は時間、映像を描き、俳句は写真のように瞬間を切り取る」などと言われますが、
使用可能音数以外にもその表れがあるのですね。
マドレーヌ焼けぬ新居に朝の月
— 梶間和歌 (@WakaKajima) December 11, 2021
駄菓子屋のシャッターに射す宵の月
亡き人と競(きほ)ふ夜更けのぶり大根(特選2票、ふつうの選1票)
うちの子は月に吼えないドーベルマン(2票)
月影をGoogle Mapに追ひ掛けて
席題は「味」、ぶり大根の句を即興で詠みました。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) December 11, 2021
「亡き人」は元彼の早くに亡くなった母と祖母が発想の種ですが、
そもそも事実を詠んだわけではないですし、
自分の母でもパートナーの母でもそれぞれ受け取ってもらえたらよいと思います(連作にするつもりもないですし)
ドーベルマンはフルーツポンチ村上さんのライブ配信で生まれた句。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) December 11, 2021
「萩原朔太郎ですか? 」と終わってから聞かれましたが、
その詩集の存在は知っていますが梶間の近代文学の素養は大変薄く……朔太郎を下敷きに詩歌の詠めるほどではありません。
深読みいただいたようです。そういうこともあり。
句会へのお誘い
吉田裕子さん主催「三鷹駅前のびのび句会」へのお申し込みはこちら
和歌と俳句についてあれこれ
俳句を学び始め、和歌との違いをおもしろく感じています。
半年ほど前に書いた記事がありますので、こちらもよろしければ。
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