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『生殖の海』 2021年版 第七章「いのちひとつぶん」

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「生殖の海」 2021年版 第七章「いのちひとつぶん」

葛の葉のうらみにかへる夢の世を忘れがたみの野べの秋風

俊成卿女


すゞしやと窓に夜風をながむれば虫の音すだく秋は来にけり

ねかねてやをら押しあくる松の戸にこのごろひとの知らぬ月影

子のなくはと言ひしひとの妻の腹又まろくなるこのおもしろさ

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