夕凪や／終電の 三鷹駅前のびのび句会2023年5月、6月回

三鷹駅前のびのび句会 2023年5月

事前句
月涼し妻あるひととかへる道 特選1票、平選2票
その妻を含めて愛す夏の雨 平選1票
夕凪や軍手はづした薬指 平選1票
ディルの葉の喰はれ尽くして夏は来きぬ 平選1票

席題「自立」
夏草やエコー写真の行く末を

事前句
月涼し妻あるひととかへる道 特選1票、平選2票
その妻を含めて愛す夏の雨 平選1票
夕凪や軍手はづした薬指 平選1票
ディルの葉の喰はれ尽くして夏は来（き）ぬ 平選1票

席題「自立」
夏草やエコー写真の行く末を#三鷹駅前のびのび句会 2023/5

— 梶間和歌 (@WakaKajima) May 18, 2023

良い題材があったので、ベランダ菜園と席題以外（読み方によっては席題も含め）不倫句で揃えたところ、やたら受けまして、
動揺して特選をもらった「月涼し」に「（作者）梶間です」と答えながらこまさんの名前を書き込んだのが本日のハイライト。

— 梶間和歌 (@WakaKajima) May 18, 2023

和歌さんの句、連作のようで素敵でした〜✨風景が浮かびます…！
実は私も、5月の句会に持っていこうとして恋愛句に挑戦したのですが、うまくいかずにお蔵入りしました💦次こそ！！笑#三鷹駅前のびのび句会 https://t.co/ZmYKfvhIiV

— こまの まゆ(こま) (@komanokotoba) May 30, 2023

三鷹駅前のびのび句会 2023年6月

事前句
初鰹はつがつをにクロスを汚す指太し 平選1票
虹の梁はりスパイスラックに手を伸ばす
終電のとびらは閉まり夏の月 平選1票
さつきあめ傘差さぬ手の触れ触れず 平選1票

席題「迷子」
取らざりし手をかへりみる夜の秋

事前句
初鰹にクロスを汚す指太し 平選1票
虹の梁（はり）スパイスラックに手を伸ばす
終電のとびらは閉まり夏の月 平選1票
さつきあめ傘差さぬ手の触れ触れず 平選1票

席題「迷子」
取らざりし手をかへりみる夜の秋#三鷹駅前のびのび句会 2023/6 https://t.co/ayV6ZNQssZ

— 梶間和歌 (@WakaKajima) June 26, 2023

「傘差さぬ手」で雨天は想定できるので、初句は雨以外にすべきだった。
句会終了後、暫定的に

みじか夜や傘差さぬ手の触れ触れず

と推敲しています。

— 梶間和歌 (@WakaKajima) June 26, 2023

「終電のとびら」、実際には乗り込んだ電車の窓から相手を眺めたのだけど、
物語としてはどちらでもいいよね。終電に乗れたとしても乗れなかったとしても。

なおいまのパートナーとの初デートでは楽しすぎて3軒回って終電を逃したので友人宅にお泊まりしました()

— 梶間和歌 (@WakaKajima) June 26, 2023

クロスを汚されたのは、実際にはきゅうりの甘辛生姜漬け。
きゅうりも夏らしいけれど、ここは初鰹で。

惚れた男に汚されて洗濯物が増えるなんて、梶間のような古風な女にとり楽しみでしかない。
これにイラつくようになった時、何かが終わっていることを自覚するのだと思う。

— 梶間和歌 (@WakaKajima) June 26, 2023

不倫句と推敲

『不倫句と推敲』

句会へのお誘い

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三鷹古典サロン裕泉堂

会場に来られない方の参加も可能になりました。

和歌と俳句についてあれこれ

俳句を学び始め、和歌との違いをおもしろく感じています。
ブログ記事もお楽しみください。

『俳句に触れ始めて【第1章】』

『俳句に触れ始めて【第2章 ～「ふーん。で？ 」と言わせない～】』

『俳句に触れ始めて【第3章 ～和歌の好む品詞、俳句の好む品詞～】』

『俳句に触れ始めて【第4章 ～京極派の闘ったもの～】』

『俳句に触れ始めて【第5章 ～20年の模索を経て～】』

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『「尻から俳句」を和歌でも【前編】』

『「尻から俳句」を和歌でも【後編】』

『和歌的発想の俳句への応用【前編】』

『和歌的発想の俳句への応用【後編】』

『五月闇 or 木下闇』

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『クールベ「波」、豚バラブロック肉』

『否定で残像を描かせる』

『【井の頭公園吟行会】後鳥羽院の愛したもの』