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灯や/脂身に 三鷹駅前のびのび句会2022年11月、12月回
三鷹駅前のびのび句会 2022年11月
事前句
灯や賀名生の里の雪もよひ
マンションの白壁映ゆる冬の空
空寒しクールベ展のかへり道 特選1票
空冴えて朝日にむかふ線路沿ひ 1票
席題「射る」
あづさ弓入るさの冬の月に引け
事前句
— 梶間和歌 (@WakaKajima) November 18, 2022
灯(ともしび)や賀名生(あなふ)の里の雪もよひ
マンションの白壁(しろかべ)映(は)ゆる冬の空
空寒しクールベ展のかへり道 特選1票
空冴えて朝日にむかふ線路沿ひ 1票
席題「射る」
あづさ弓入(い)るさの冬の月に引け#三鷹駅前のびのび句会 2022/11
「灯」は、南朝によって賀名生に拉致、監禁された北朝、光厳院の代表作「灯」連作を踏まえて。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) November 18, 2022
「灯や(体言+切れ字)」と「雪もよひ(体言止め)」で分散するという評があったので
灯や賀名生の里に雪は積み
と考えてみたものの、どちらが良いかしら。
クールベ展は架空の展覧会(あるかもしれないが私は行っていない)、
— 梶間和歌 (@WakaKajima) November 18, 2022
加えて私がクールベの「波」2作を観たのは真夏。
創作の現場には関係ありませんが。
「その作品を知る前の自分に二度と戻れなくなるのが本物の芸術作品」という旨の言葉を言われ、
「恋も同じですね」とぶっ込んでおきました。
三鷹駅前のびのび句会 2022年12月
事前句
鴛鴦の声みづからの手ゞ道を断つ
朝霜やファンデーションを替ふる比
脂身に刃を入れつ冬の雨 特選1票、ふつうの選2票
秋夢集隔てなく子は愛せるか 1票
席題「夜」
月凍る未だ聞き馴れぬシド・ヴィシャス 3票
事前句
— 梶間和歌 (@WakaKajima) December 15, 2022
鴛鴦(をし)の声みづからの手ゞ道を断つ
朝霜やファンデーションを替ふる比(ころ)
脂身に刃(やいば)を入れつ冬の雨 特選1票、ふつうの選2票
秋夢集隔てなく子は愛せるか 1票
席題「夜」
月凍る未だ聞き馴れぬシド・ヴィシャス 3票#三鷹駅前のびのび句会 2022/12
「秋夢集」が季語でないことは承知です……すみません。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) December 15, 2022
「未だ聞き馴れぬ」は「未だ馴れやらぬ」にしたかったのですが、
和歌的な表現があまり通らないので、この場では前者にしました。
完成作は後者です。
好きな人が好きだと知って最近B'zを聴き始めたもので。
クールベ、豚バラ
句会へのお誘い
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和歌と俳句についてあれこれ
俳句を学び始め、和歌との違いをおもしろく感じています。
ブログ記事もお楽しみください。
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