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#9 拍子の雑学(1)

今回は、拍子について少し踏み込んだお話をします。


例えば
4/4拍子と 2/2拍子
3/4拍子と 6/8拍子

何が違うんでしょう?
約分すれば同じ数字ですし、1小節の中に入る音符の量は一緒ですよね?

じゃあなぜ、わざわざ違う書き方をするのでしょうか?
今日はこのあたりを纏めてみたいと思います。



書き方は同じ

試しに、同じ曲の楽譜を
4/4、2/2 両方の拍子で書いてみました。




ちなみに曲は「製聖者の行進」前半部分です。
拍子記号が違うだけで、あとは何も変わりませんよね?

今回試しに、楽譜をグーグル検索で探してみましたが
4/4、2/2 両方の拍子の楽譜がたくさん見つかりました。


( この曲などは特に )
実際のところ、楽譜として読みやすければ
楽譜としてはどっちでも良いと思いますし、間違いではないと思います。


ただ、

  • 楽譜を解釈する時

  • 演奏する時

において、少々違いが現れます。


4拍子と2拍子の「ノリ」の違い


今更な話しなのですが
4/4拍子は「4拍子」
2/2拍子は「2拍子」ですよね?

ここで、前回の復習になりますが、
4拍子の数え方は「いち・に・さん・し、いち・に・さん・し」で
2拍子はこれに対して「いち・に、いち・に」となります。


では試しに、曲にそれぞれのカウントを付加してみましょう ( 実験 )
曲後半はカウントを消して、代わりにドラムのパターンを入れてみました。

どちらのリズムのほうが「良い」「悪い」とかではなく
ドラムが入ると、それぞれの雰囲気…と言うかスピード感が変わりますよね!


雰囲気の明確な違いについては、曲後半のドラム部分でお分かりいただけたと思います。

その根幹になっているものが、前半のメトロノームによるカウント
部分つまり「拍子」なのです。


4拍子は「4つの4分音符で一つのグループ」
強・弱・中強・弱」とも言ったりします。

2拍子は「強・弱」とか、行進練習では「左・右」と言う風にカウントを取ったりします。


なので、この2つの違いは

  • どのような音符で拍子を取るのか

  • どういった拍子を表現したいのか

このような違いとも言えるでしょう。

作曲者さんや編曲者さんは、こういったところを使い分けて
演奏者に意図を伝えてくれたりします。

私たち演奏者としては、これらの情報をしっかりと受け取って
演奏に生かすことが出来ればいいですね^^

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