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#20 移調楽器(2)

今回は、違うキーの楽器間における移調の手順について書きます。


実はシンプル!移調の方法

まずは結論から。
以下の手順で移調の作業ができます。

① 移動幅を調べる

調べ方は以下のとおりです。

※ 移調後のキーをスタートとして、移調前のキーまでの距離を調べます。


② ①で調べた移調幅に従ってい移調する

移調するものの内容は
・調号
・全ての音符
必要に応じて、オクターブの調整や臨時記号の書き換えを行う。

以上、これで出来上がりです。


試しに検証してみます。

ピアノ用の楽譜を用いて、クラリネット( B♭) で演奏したい場合

この場合、移調前のキーは「C」移調後は「B♭」となります。
ので「B♭」→「C」までの距離は「半音2つぶん上」( +2 ) とします。

ピアノ用の楽譜です。

ピアノ譜の調号を ( +2 ) にします。

「C」の ( +2 ) なので調号は「D」ですね。
調号の書き換えに関してはコチラを参考にどうぞ。
続いて、音符も ( +2 ) にします。

これで完成です。
「B♭管用の譜面であること」を楽譜に書き込んでおきましょう。


E♭ → B♭ への移調

「B♭」→「E♭」= ( +5 ) とします。
※ オクターブは気にせずに書きます。

E♭の譜面です。

調号、音符をそれぞれ ( +5 ) にします。

完成です。


B♭ → E♭ への移調

さっきと逆のパターンですね!
今回は曲を変更してみましょう。
ちなみに曲のキーは「A♭」です。

「E♭」→「B♭」= ( -5 ) とします。
調号、音符をそれぞれ移動します。

これで完成です。


A♭ → F への移調

カエルちゃんに帰ってきてもらいましょう。

「F」→「A♭」= ( +3 ) とします。
調号、音符をそれぞれ移動します。

これで完成です。


まとめ

移調方法は至ってシンプルですね。

あとは
・調号の移し方
・音符の移調
・オクターブや臨時記号の書き換え

など、最初はとても複雑に感じることも多々ありますが
たくさん数をこなして、少しずつ慣れていければと思います。

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