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#10 拍子の雑学(2)

前回の記事では、拍子による「リズムの違い」について記載しました。


今日は、3/4拍子と6/8拍子について記載します。




3/4拍子と6/8拍子はどう違うのか

結論から書きますと、
約分すれば同じ数字なのですが「中身のリズムが違う」ということです。

では詳しく見ていきましょう。

その違いを分かりやすくするために
それぞれ楽譜をつくってみます。

まずは、3/4拍子

続いて、6/8拍子

3/4拍子のほうは4分音符ベースで、
6/8拍子のほうは8分音符ベースですね。
ただ、この状態では少し違いが分かりにくいので
3/4拍子の中身も8分音符で書き直してみます。

すると…

連桁の分け目が変わりました。
つまり、リズムの分かれるところが違うのですね。
( 楽譜作成ソフトを使用しているため、自動でこのように入力されます )

では、各拍子のアタマに少しアクセントをつけて
メトロノームを鳴らしてみましょう。

前半が3/4拍子、後半が6/8拍子です。
それぞれ同じ「BPM = 120」で、後半にドラムのパターンを打ち込んでいます。

このように
3/4拍子と6/8拍子は、全く違う拍子であることが分かります。


それぞれ逆のリズムをつけてみると…

曲が崩壊します。笑
個人的には、こーゆうのも好きです (;´▽`A``

かなりプログレッシブですね。
…作曲者の皆さま、すみませんでした。


こんな曲もあります。

さてさて、話題を散々濁してしまいましたので
今日最後に、この2つの拍子が順番に入れ替わる曲をご紹介いたします。


曲は、映画「West Side Story」より、「America」という曲です。

( YouTube リンク
※ 01'07" あたりからです。

この曲は、1小節目が6/8のリズム、
2小節目が3/4のリズムとなり、
このループが延々と続いていきます。

( 実際の記譜はもっと読みやすく纏められているかも…です )

リズムだけを解説すると、とんでもなく変な拍子な曲にも思えますが
実際に聴いてみると、とても軽快な曲ですよ。

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