#17 メジャースケールと調号
今回は情報量が多く、今後のためにとても重要な項目です。
しっかりマスターしましょう。
全てのキーのメジャースケールを書き出します。
実際に、ピアノアプリなどを利用して弾いてみましょう。
※ 拍子記号は無視してください。
さて、キーごとによって付加される調号の数がバラバラでしたね。
これは確かに、全てのキーの調号を丸暗記しようと思うとかなり大変です。
そこで…。
調号一覧を並べ替えてリスト化すると、キーごとの色んな関連性が見えてきます。
早速、並べ替えてみましょう!
並べかたの基準は「#と♭の数」です。
#の数で並べ替えてみました。
シャープの増え方には法則性があるようですね。
1つ目の#は必ず「ファ」の位置
2つ目の#は必ず「ド」の位置
3つ目は「ソ」の位置
…と、このように、#のつく順番は必ず決まっています。
「ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ」の順と覚えましょう。
また、表を
縦に読むと、#が2つ増えるごとに「キーが1音上に上がっている」ことが
横に読むと、#が1つ増えるごとに「キーが5音上に上がっている」ことが
それぞれ読み取れます。
#の検証をします。
( 上記メジャースケール一覧の音階表を参照ください。 )
主音「C」から数えて5番目の音「G」が「#1個( Key : G )の主音」
主音「G」から数えて5番目の音「D」が「#2個( Key : D )の主音」
主音「D」から数えて5番目の音「A」が「#3個( Key : A )の主音」
…
「#5個」の「B」から数えて5番目の音「F#」が「#6個」
音が5つ上がるごとにシャープが1つずつ増えていますね。
つまり!
シャープの数からキーを割り出そうと思えば
( #0 ) ド・レ・ミ・ファ・ソ ( #1 )
( #1 ) ソ・ラ・シ・ド・レ ( #2 )
のように「音を5つずつ上に数えていけば良い」のです。
※ 各キーの主音から「全・全・半・全・全・全・半」に従って数えます。
♭の数で並べてみました
今回も同様に見ていきます。
フラットの場合はシャープの真逆です。
調号が付加される順序は
「シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ」
表を
縦に読むと、♭が2つ増えるごとに「キーが1音下に下がっている」ことが
横に読むと、♭が1つ増えるごとに「キーが5音下に下がっている」ことが
それぞれ読み取れます。
キーの割り出し方においてもシャープの逆で
( ♭0 ) ド・シ・ラ・ソ・ファ ( ♭1 )
( ♭1 ) ファ・ミ・レ・ド・シ♭ ( ♭2 )
( ♭2 ) シ♭・ラ・ソ・ファ・ミ♭ ( ♭3 )
のように、フラットの場合は「下に向かって5音ずつ数えていく」ことになります。
※ 下がるときも必ず各キーの「全・全・半・全・全・全・半」に従って下がります。
今回のまとめ。
#が付く順番は「ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ」
♭が付く順番は「シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ」
#のキーを調べるには音を5つずつ上に数える
♭のキーを調べるには音を5つずつ下に数える
以上です。
おまけ
上記本文とは違う方法で
調号からキーを調べる『超絶反則級の裏技』があります。
シャープ系のキーの場合
いちばん右側に書かれている調号の「全音上」がキーです。
この場合、いちばん右の調号は「D」にありますので、その全音上の「E」がキーです。
フラット系の調号の場合
右から2番目にある調号の位置がキーです。
※ 「♭1つ、Key : F」だけは気合と根性で覚えましょう。
この場合は「A♭」ですね。
上の「調号とキーの一覧」をもとに、いろいろ試してみてください。
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