2020年代テック業界(濃いめ)の未来予想図

けんすうさんが下記のような記事を公開しました。

試みとして面白いと感じ「じゃあボクも一丁恥をかくか」と乗ってみます。

Web検索アルゴリズムのソーシャル評価が高くなる

Googleのペイジランクに代表されるWeb検索アルゴリズムの評価付けで、よりソーシャルな部分、つまりSNS投稿の評価が高くなるのではないかと考えてる。まぁつまりGoogle+でやろうとしたことへ時代がやっと追い付く。

ユーザがSNS上でシェアするURLはリアルタイムで活きている可能性が非常に高いので有用である可能性も高い。

おそらくはWeb検索サービスがバックグラウンドでユーザの信用度のスコアリングすら始めてしまうのではないかと考えている。

それによってSEOの手法もよりSNSへ向かい、スパムアカウントとの戦いがSNS運営者とってより重要な地位を占めるのではないかなと。

Twitterの分散化により段階的に新規アカウント受付を停止していく

これも上記のスパムアカウント対策に絡む話なのだけれど、完全無欠なスパムアカウント対策というのは無理だ。

そのコストを掛けるくらいであれば、Twitterサーバを分散化し、サードパーティサーバをスパム評価したほうが低コストだろう。

あまりにもスパムアカウントの多いサードパーティサーバは本家Twitterサーバからドメインブロックされてしまう未来があるかもしれない。

当然ながらサードパーティサーバはWeb検索サービスにもスコアリングされてしまう。

大手SNSで見掛け上のユーザ数が減る

Twitter分散化の影響は大きい。Twitterの分散化が成功してしまうとFacebookやYoutubeですら分散化の検討を始める可能性がある。

前述した通りサーバ同士のドメインブロックという要素がSNS界隈では新しい常識となり、特定のサードパーティサーバから見えるユーザ数が減ってしまう。

それ故に、より優れたユーザ品質を保つサードパーティサーバへユーザは集まる傾向が出てくるのではないか。

言論面でサーバ同士の対立という様相を示すようになるが、本家Twitterが対立してるサーバを両成敗して(両方ともドメインブロック)、結果的に言論対立すら目に入らなくなる。

SNSの分散化により多くのWebサービスへ副次的にSNS機能が付く

これは既にActivityPub界隈で予想されていることですね。

何らかのメインサービスへ副次的な要素としてTwitterサードパーティサーバが運営されるとかそういうことが起きる。

例えばレビューサイトやMMORPGのチャット欄がSNSサードパーティサーバと紐付いてるとかそういうの。

あっ動画は投稿コストが高いのでSNSのメインは10年と言わず100年後もテキストだと思いますよ。

SNSの分散化によって広告配信の価値観が変わる

企業は自社が利用する分散SNSサーバを立ち上げ、そこから広告配信をすることが事実上のレギュレーションと化す。

これはWebメディアも分散SNSサーバを立ち上げるのが当たり前となる。

SNSサーバ管理者という存在も分散化してしまうので、インフルエンサーマーケティングの様相も変わる。つまり特定のSNSサーバ管理者が好まないユーザは簡単に垢BANされてしまい折角育てたインプレッション率が無になる。

そのためステマに関わっていたユーザも言動が抑えられ、インフルエンサーマーケティング自体が縮小化するのではないか。

EUの規制によりEU内でWebサービスを立ち上げ育てにくいことが問題視される

分散化したTwitterを規制しようとしてEU(ドイツ)で生まれたMastodonなどが流れ弾に当たる。

他地域ではどんどんTwitterサードパーティサーバなど分散SNSを活用したWebサービスが立ち上がっているのにEUでは立ち上げにくいとEUのWebデベロッパがキレる。

Webブラウザ自体へP2P機能が盛り込まれる

現在のWebサービスは人気になるに連れてサーバ費が掛かりすぎるという問題がある。

Webサービスのグローバル化がより促進されるのは明白であるし、現在でもCDNのようなコンテンツ配信サーバを世界中に設置しなければ快適な通信を得られない。

これを解決するのがP2Pで、特定のWebサービスへ接続するユーザ全体がP2Pによってコンテンツ配信サーバのような振る舞いをすることでWebサービス運営コストを抑えようという動きが活発化するのではないか。

WebAssemblyによるパフォーマンス向上が本格化

Webフロントエンドエンジニアの学習コストがさらに高くなり阿鼻叫喚すら挙げられなくなる。

そこへWebAssembly向けのコーディングツールが登場し、業界は一旦落ち着くものの、バージョンが古いWebAssembly向けのコーディングツールのレガシーコードが脆弱性を持つことが広く知れ渡り大騒動が起きる。

多くのスマホユーザが写真や動画は端末を横に向けて撮った方が良いことに気付く

2020年代へ入ると小・中学生のときにスマホが登場した世代が結婚などの節目を迎えるようになってくる。

そこで新郎新婦の幼少期から出会いやらの動画が作成されるわけですが、スマホで撮ったものは縦ばかりで、運動会や修学旅行や卒業式などプロ写真家が撮ったものは横であり、スライドショーとして混ぜにくいことへ気付き始める。

更には縦撮りデータは横長のディスプレイやスクリーンに投影することが難しいことにも気付いて後悔するスマホユーザが続出するんじゃないかなと。

電機メーカーも縦撮りデータの需要に気付いて縦長ディスプレイを作ったりはするものの、結局は既存のTVやPCディスプレイ、スクリーンなどは横長なのであまり売れない。

SNSで「村の終活」が話題に

田舎に残した両親をどうするのかというのは平成までの話題。

令和はそこから進んで集落をどうやって閉じたら良いのかというのが社会問題になる。

SNSでLINEの高齢化が話題に

チャットサービスとしてLINEはもう古い扱い。

若者はおそらく分散化された何らかのSNSやチャットを使っている。

SNSで原付バイクの新製品ほぼすべて電動化が話題となる

化石燃料が驚くほど高価な離島での電動モビリティ普及率は100%を超え、地方の過疎地と表現される地方でも高い普及率が話題となる。

これは過疎地でガソリンスタンドの維持が難しくなり代替モビリティとして電動が注目されるため。

新興の携帯電話通信キャリアがキャリアのユーザアカウントをE-Mailアドレスアカウントから自社が運営する分散SNSアカウントへ切り替える

E-Mailアドレスはキャリアからユーザへの連絡手段なのでSNSアカウントでも実際は問題がない。

SNSの分散化が当たり前のような世界線であるのならば、他社の分散SNSサーバからTwitterへアクセスされるよりも自社の分散SNSからTwitterへアクセスしてもらったほうが良いんじゃないの?って予想。

AdobeがLinuxへ進出する

これはロマンだ。しかしながら最早デジタルクリエイティブの業界はLinux無しでは語れない様相を示しているのは事実。

2020年代、AdobeがLinuxに来てしまう。

CanonicalがMicrosoft傘下に入る

これは悪夢だ。だがMicrosoftがCanonicalへラブコールを送っているのも事実。

Canonical頑張れ!頑張れ!

DirectXがオープンソース化する

OpenGLの成長が目覚ましく遂にMicrosoftが重い腰を挙げてDirectXがオープンソース化する。

この影響によりApple Metalが窮地に立たされ、3DやGPGPUやるならWindowsかLinuxだよなという評価が2020年代でも続く。

そしてLinuxのゲーミングシーンが一変し、Linuxで常に求められていたアレなゲームジャンル界隈が盛り上がってしまう。

北欧もしくは一部の発展途上国の通貨が電子通貨となる

従来の通貨も流通しているものの、実際に使われる通貨がほぼ仮想通貨のみとなる。

為替交換が従来通貨のレートに合わせ固定交換する方式で、ビットコインの様に乱高下はしない。

自動運転自動車に関してメーカーの垣根を超えた無線通信システムの国際標準規格が制定される

航空機や船舶は中央管制システムによってその位置を共有しあってるけど、自動運転自動車も中央管制または中央レスな分散型管制によって自車の位置を共有し合うのではないかと。

どう考えても死角をカバーするにはあらゆる角度から複数の眼で見たほうが確実で、物陰に隠れた歩行者も他の自動車が発見してくれれば良いんですよ。そりゃね。

道路交通情報が主要道以外でも提供されるようになる

MaaSの発展により通行する車両から道路交通情報の取得、中央サーバによって集計され道路交通情報が主要道以外でも提供されるようになる。

これによって道路渋滞が多少緩和されるものの、一般生活道の抜け道が社会問題化する。

生活道抜け道で悲惨な事故が多発し、子供ですら「ゾーン30」という言葉を耳にしたことがあるような社会となる。

インドでゴムやプラスチックじゃないタイヤの開発が加速する

インド国内でのタイヤ開発が急務とされ必要に迫られた文字通り「インドによる車輪の再発明」が注目される。

それを目にしたインターネットユーザがオヤジギャグかよと笑うものの、インドがなぜ車輪を再発明しようとしているかの理由を知って、絶賛し応援の声を寄せる。

廉価スマホのSoCがRISC Ⅴになる

中華スマホメーカーあたりがRISC Ⅴを採用したのを皮切りに廉価スマホ市場がRISC Ⅴだらけに。

その当初ARM信者によってKirinよりもボロクソに評価されるが、5年くらい経つと熱暴走問題も一区切りついてユーザは知らず知らず受け入れるようになる。

そしてなんとIntel製RISC Ⅴプロセッサが登場しx86をついに辞めるのか?!と業界は騒然とするものの、普通にx86の新型も発表するという。

Appleが独自アーキテクチャを発表する

RISC Ⅴの急成長によってARMアーキテクチャの成長が鈍化しRISC Ⅴと比較してApple AシリーズSoCのパフォーマンスが微妙になり、Appleが全く新しいプロセッサの開発の噂が流れる。

市場はAppleもRISC Ⅴに乗り換えるのかと予想をしていたところに新たなリーク情報が舞い込んでRISC ⅤではないApple独自の新たなアーキテクチャを開発していることが確認される。

製品版光通信プロセッサが登場する

おそらく最初はスマホ向けに供給され、熟れた頃にサーバ向けにも供給されるようになる。

それと同時にカメラのイメージセンサも何だか凄いことになる。

かんたんケータイのOSがKaiOSになる

インドから鳴り物入りでフューチャーフォン向けOSとして輸入される。

一部のGoogleサービスも使えることから非ガジェット好きの予想に反して思ったよりも評価されてしまう。

単一端末でディスプレイを使い分ける情報端末が開発される

Samsung Galaxy Linux on DeXのようなコンセプトで単一端末でディスプレイを使い分ける情報端末が出てくるんじゃないかなぁと。

理想を言えばスマートウォッチサイズの情報端末に、無線でディスプレイへ投影するような感じ。

自宅やオフィスでは設置してあるデスクトップPCディスプレイサイズへ投影して、出先ではスマホディスプレイサイズやスマートウォッチディスプレイサイズへ投影するというもの。

情報端末自体はスマートウォッチサイズなのでペンダントのように首から下げても良い。

もちろんガッツリ作業するときは既存のPC。これは単にスマホへ変わるものと言う予想だ。

キッズ向けスマートウォッチが流行る

アニメ・特撮・漫画・ゲームのタイアップとかで。

親としても子供の行動が把握しやすくなるのでWin-Win。

AR・VRゴーグルがPCディスプレイの代用品として完成する

VRChatの面白さは否定しないけど、2020年は多分こっちだ。夢のない予想でスマン。

SONYあたりがゴーグルに内蔵される小型ディスプレイの発色の良さを喧伝し、LGが追従してSONYよりも安く製品として売っちゃう。

そして東芝が格ゲーにも使えそうな低レイテンシにするとASUSが安く売るとかそういう流れだ。もちろんパネルはLG製。

テック系を起業

やはりユーザへ評価されるのは今後起きる大手SNSの分散化へ最適化できているサービスなのではないかなと思う。

例えば、DISQUSのようなコメント・ソーシャルブックマークサービスへ分散SNSのアカウントでログインし書き込めるというような業態であれば、ゴールドラッシュにツルハシやジーンズを売るようなものなのでユーザだけでなく法人需要も見込めるのではないかと(自分で発想しておいてこれマジで良いな・・・)。

万人が閲覧できるレビューを書き込める、つまり双方向コミュニケーションが出来るWebサービスなのに分散SNSへ対応しないWebサービスは怠惰であるとユーザは捉えかねないので、2020年代は分散SNSへの最適化が必須になるんじゃないか。

けんすうさんも予想していたが、Disruptは起こりにくくなっていくはずだけれど大手であるTwitter社が消えてなくなる可能性は無くもない。Twitterを倒してしまうWebサービスが登場すると一種のDisruptと言って良いだろう。

Twitter社が用意した分散SNSインフラにTwitter社が無くても良いのならば、Twitter社の得ていたシェア数は他へ移っていくこととなるので結果的にTwitter社が傾いてしまうという予想は難しくない。

というわけで

どうだろうか?ボクも思いつく限りダーッと書き連ねたわけだけど当たるかな?恥をかいてしまうかな?w

「予想なんだからもっと刺激的な発想しろや!」と感じてしまった方へは正直スマンかったと言いたい!w

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