なりたい、やりたいを実現し妊娠へと導く【妊活プランナー】が誕生するまで#26

若返り鍼灸師の山田和宏です。
ご観覧いただきありがとうございます!

17歳、高校生活もあと2ヶ月。

待ちに待った卒業ですが、人生についてはじめて考える様になっていきました。

#25からの続きです。

父型の親戚の伯父さんが膵臓ガンで市内の病院の入院しており、ホスピタルに移動してから3ヶ月後に息を引き取りました。

沈黙の臓器、膵臓

膵臓にガンが出来ると、全く痛みもなく、発見した時にはすでに手遅れになっている事が多いという事を初めて知りました。

その伯父さんは祖母の弟さんで、父の仕事の手伝いをしに来てくれていた事もあり、工場で一人で遊んでいる私を小さい頃からとても可愛がってくれた人です。

ホスピタルに入ったという事は、積極的な治療を行う事は辞め、痛みのコントロールのみに切り替え、命が尽きるまでを穏やかに過ごす事を決めたという事だと私は聞きました。

ホスピタルに入ったばかりの時に会いに行った時は、昔に比べると痩せてはいましたが、まだ元気で意識も言葉もハッキリと話せていました。

それでも、今日は凄く調子が良い方で、珍しくいっぱい話しが出来たという事でした。よっぽど会いに来てくれたのが嬉しいんだと思うと伯母さんが言っていました。

今までありがとうと言っていいものなのか、とても迷います。

迷った末に、

〝良い人生だった?〟

と聞いてみました。

『色々あったけど、良い人生だったよ

今までありがとうね』

〝そっか、良い人生だったんだね〟

伯父さんが先に、今までありがとうと言ってくれたので、自然に可愛がってくれて本当にありがとうと言えました。

死を受け入れるという事は、こういう事なんだなという事を少し理解できた気がしました。

1時間ほどしたところで、疲れたから寝るねと伯父さんが言ったので、帰る事にしました。

その病室から見た景色が本当に綺麗で、25年経った今でも、その時の景色が目に焼き付いています。

伯父さんが危篤状態になったので、最後のお別れを言いに行きました。

意識はあるものの、ほとんど喋る事はできず、あんなにしっかりとした体付きだった人が、ガリガリに痩せ細ってしまっていて、まるで別人の様です。

3ヶ月前にお見舞いに行った時には、まだ元気だったのに。これが末期ガンなのだなと。

それから数日後に伯父さんは旅立ち、お葬式を終え火葬された姿を見て、

自分も意義のある人生を送りたい。

そう思う様になっていきました。

数日後、担任の先生から、工業系の専門学校、または大学への進学を勧められました。

父の会社の跡を継ぐなら、行った方がいいかもしれません。

でも、この高校での生活の延長線でしかありません。〝嫌〟としか思えませんでした。

勇気を出して父に相談してみました。

ごめん、父さんの会社を継ぐつもりでいたけど、将来を考えた時に、どうしても不安を感じるんだ。

継ぐった言い続けてきたけど、自分のやりたい事をやってもいいかな??

それに対して、父は言いました。

「お前が継ぎたいって言った時、逆にやめておいた方がいいと思ってた。」

「でも跡を継ぐって言い続けるもんだから、仕方ないかと思ってたよ」

「嬉しかったけどな」

「お前の人生だ、好きに生きればいい」

ごめん、ごめんよと泣いて謝り、父はウンウンと頷いていました。

さて、自分の人生を歩むと言っても、何も決まっていません。高校の卒業もあと2ヶ月です。

世の中にどんな職業があるのか、調べていきますが、どんな職業があるのかわかりません。

バイト仲間の皆んなに、どんな進路にしたのか、なぜその道に決めたのか聞いて回りました。

このままバイト先で就職
バイト先でパート
カーディーラーで就職
自動車整備の学校へ進学
美容師の専門学校へ進学
大学へ進学
消防士

どれもしっくり来ない。

この辺りでMと付き合う様になっています。

Mには何度もフラれましたが、人生ではじめて、本気で好きになった人とお付き合いをする事になり、

大好きな人と一緒に居る事が、こんなにも心が満たされるという事、

諦めさえしなければ、必ず人生は報われるのだという事に気付かせてもらえました。

Mは高校生から看護師の学校に通っています。

やはり将来の進路は看護師だったので専門学校の受験勉強を毎日していました。

自分の彼女が、一所懸命、自分の夢に向かって日々努力をしている姿を見続け、自分も医療の道に進みたいと思ったのです。

時期は高校3年生の2月初旬

高校の担任の先生へ、医療の道へ進む事を決めたと報告しました。

〝理学療法士〟

これを目指し専門学校へ進むため、猛勉強に励み出します。

自分の自慢の彼女との将来を考え、見合った男になりたい。

そんな気持ちでのスタートとなります。

果たしてどつなっていくのでしょうか?

運命の歯車が、ゆっくりからスピードを上げて前へと進みます。

次回に続きます。

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