獣ゆく細道への形而上的あこがれ
ふたりからの日記(もはや月記?)を待つあいだ、倫敦は景色が変わりました。白くなったよ。朝と晩の気温は5度まで下がり、白藍が占める空のもと、日向と日陰の境が曖昧になった。「日向を歩けばブリティッシュ」「日陰を歩けばスパニッシュ」ーーー、窓を眺めてそんな区別をつけることももう難しくなりました。
大事な人は日本へと戻っていき、気づけばわたしはいちにちを太陽よりも先に始めるようになりました。
6.00am(気づけばコロンの代わりにピリオドを使うようになったのも倫敦に来てからだ)。