きつね日和初単独ライブ『荼枳尼天』(2024.9.16)後編
座・高円寺2で開催されたきつね日和初単独ライブ「荼枳尼天」
ここでは幕間VTRとエンディングについて書きたいと思う。
幕間VTR
おいなりさんミーグリ初体験
櫻坂46オタクの松本さんがおいなりさんを連れて大沼晶保さんのミーグリに行くという企画。果たしてミーグリ初体験のおいなりさんは10秒間で何をアピールするのか…?
会場内は撮影禁止の為、ミーグリ前後の様子を2回に分けて放映。私服姿で会場に歩いて向かう2人が仲睦まじくて微笑ましい。
ミーグリ終わりにカメラ目線で
「俺たちアイドルオタクは10秒間の会話の為にお金を払ってミーグリに来てる!でもお笑いファンは無料で時間無制限で会って話せる!感謝しろ!!」
と訴えると会場からは笑いが。おっしゃる通り。
その後、「冗談です。いつでも話しかけて下さーい。」と笑顔で呼びかける2人。
(2週間前なので細かい言い回しは違ったかもしれない。)
神対応のきつね日和と言われるくらい2人は出待ちの評判が良い。機会があったら話しかけてほしい。
無料のステッカーもくれる。
松本さん握手会体験
事前に「僕の推しと会ってほしいからオシャレをして来てほしい。」と松本さんに伝えていたおいなりさん。言われた通りお気に入りの服を着て待ち合わせ場所に現れた松本さんは怪訝な表情。
なんと、2人がいる場所は横浜の「子供の国」
おいなりさんが言う“推し”とは“ウシ”だった。
大の動物嫌いの松本さんは握手会(乳搾り)を出来るのか…?
余裕の表情で乳搾りをする帯広出身のおいなりさんと、本気で嫌がり動物に怯える松本さんがおもしろくて会場からは終始笑い声が。
青空と緑色の芝生、かわいい動物。叫ぶ松本さんとおもしろがるおいなりさん。ゆるい雰囲気の幕間VTRは良い具合に脱力させてくれると共に、2人のニン(キャラクター、人間性)が垣間見えてとても良かった。
エンディング
『狐日和』
「きつね-1グランプリ」の後、舞台の上手側にスタンドマイクが立ち、スポットライトで照らされる。
前説とMCを務めたミギワソラさんがギターを持って現れスポットライトの下へ。
「金髪の子がまた変なことをするぞ。」と会場からは笑い声が漏れる。
しかし、弾き語りが始まるとみんな静かに聞き入った。
曲名は「狐日和」
ミギワソラさんが先輩きつね日和に向けて作ったオリジナルソング。
舞台スクリーンにはきつね日和の写真と歌詞が表示される。
「駄目だろって叫べ」とネタのフレーズを織り込んだ歌詞は2人に送るエールのようだった。
エンドロールも流れ始め初単独ライブは終演の時間に近づいて行く。あっという間の2時間だった。まだ見ていたいくらいだった。
エンディングソングが終わり、グッズTシャツに着替えた2人が登場する。
抽選会
拍手で迎えられた2人。今回のライブで前説、MC、ギター弾き語りの大活躍を見せたミギワさんを呼ぶと、松本さんは思いっきりハグ。「かわいいやつだよ!」と褒め称えた。
続いて抽選会。
1枚ずつ座席番号が書かれたくじを引き、当たった人にプレゼントが贈られた。
プレゼントは毎日投稿のYouTube企画で作ったオリジナルUFOが2つ、撮影に使った小道具やきつね日和グッズの詰め合わせが1つの合計3点。
私の近くの席の人は当たった瞬間「わぁ!!!」と声を出して驚き、喜んでいた。
初単独ライブを終えて
いよいよ終演の時間となり2人から挨拶。
おいなりさんはファン0人のピン芸人時代に、高円寺の公民館の一室で観客が数える程度にしかいないライブに出たこともあるとか。数年の時を経て座・高円寺2での単独ライブが実現するなんてと言うと客席からは温かい拍手が送られた。
きつね日和も観客が1人や2人しかいないライブで漫才をしたことがある。
そう語る松本さんは「時間とお金を割いてここに来ていただき本当にありがとうございます。」と再度観客にお礼を伝え、このライブを開催した理由を語った。
昨年M-1グランプリ準々決勝まで進んだきつね日和。しかしメディアの露出が増えることもなく状況は変わらなかった。
それならば、自分たちで現状を変えるしかない。
「売れる為にこの単独ライブを開催した。」
「売れたい!」
松本さんは力強く言い切った。
最後に3人が「本日はどうもありがとうございました!」と深々とお辞儀をし、徐々に暗転。
舞台から誰もいなくなっても鳴り止まない拍手が送られた。
↑ワラパーによるロングインタビュー(初単独開催日前に公開。2人の経歴や芸人を志したきっかけ、単独ライブへの思いなどが書かれている。)
「楽しい」しか無い単独ライブだった。例えて言うなら子供の頃に家族で夏祭りに行った時の、見渡すもの全て、出てくるもの全てが楽しくて仕方がないような。
開演前、終演後の物販で買ったおみくじも、ライブで見た12本の漫才も幕間VTRや歌やトークも全て。
何より、きつね日和の2人が本当に楽しそうだった。(後に配信されたスタエフによるとおいなりさんはそうでもなかったらしい。おいなりさんデザインのグッズが好評だったことが嬉しかったとか。)
きつね日和を好きな人たちが集まる中で、きつね日和が楽しそうに漫才をしているのを見る。
単独ライブって良いなと思った。
良い景色をありがとうございました。