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「囲碁将棋20th anniversary ZEKKEI MANZAI TOUR」@日比谷野音

囲碁将棋の結成20周年を記念した全国ツアーの第1回目。18年前に東京ダイナマイトが日比谷野音で開催したライブを見て以来、いつか自分達もと思っていたらしい。

心配されていた天気はほぼ快晴。日が出ている間は気温もちょうど良かった。

公演は15:30〜18:30の3時間。
30分間の休憩を挟んでの2部制。

「単独ライブで2時間半も何をするのだろう。さすがに漫才をずっとやるわけはないよな。」と思っていたが、

まさかの漫才だけのストロングスタイル。
幕間VTRも無し。いねえって。

開演前

【1部】


1時間ぶっ通しで数本の漫才を披露。漫才と漫才のつなぎが自然で、流れるように次から次へと色んな話題が飛び出す。
最初にやった歌ネタは、元ネタとなった曲を知らなかったがしつこいくらい同じくだりが繰り返されて笑った。
不動産の漫才、昨年THE SECOND決勝でやったモノマネ漫才などもおもしろかったが1番テンションが上がったのはあの肛門の漫才。
ずっと生で見たいと思っていたのでとても嬉しい。おもしろい。
文田さんの最初の一言で会場が(来るぞ…)とちょっとざわついたのもおもしろかった。

日比谷公園に何度「肛門」が響いたのだろうか。

漫才の後に文田さんがショートコント(監督兼選手)をやると、タモンズ登場。
ファンにはお馴染みらしい「くだり」をやっていた。「いねえって」な行列と、正式な言い方。
(「ここからのくだり長いんでトイレ行きたい人は行ってください。」と根建さんからの親切なアナウンスもあった。)

【休憩】


30分間の休憩があり、会場にはこの日のために録られたラジオが流れていた。GERAの情熱スリーチーム作で内容は主だったニュースと共に囲碁将棋の2人が20年間を振り返るというもの。恐らく昔からのファンの人達は懐かしさを覚えながら聞き、私のような新参者は2人の歩みを本人達の声を通して知ることが出来てとても良かった。
音源は囲碁将棋のオンラインサロン「IGOSHOGI GARAGE」で公開されている。休憩時間中はトイレや物販に並んだりで聞けなかったので助かる。


後半は「厚着グランプリ」
MCはもも せめる。さんとダイヤモンド小野さんの後輩2人。
エントリーした人の中から4〜5人くらい選ばれてモニターに映され、意外に盛り上がった。

【2部】


年末の単独で初お披露目の囲碁将棋の歌をトニーフランクさんが新しいギター(60回払い)で弾き語り。なんか泣きそうになった。

休憩中に撮影

2部が始まる頃には夕暮れに近づき、気がつけば夜になり気温は徐々に下がっていく。

文田さんと根建さんはロングコートを羽織って登場。スタイリストが選んだ代物らしく、とても格好良かった。

昨年ルミネで見て以来お気に入りのあんぽこ、YouTubeで見たバーナム、音楽ライブのネタや砂を掴む漫才などを披露。

一度はけて暗転。
この頃には真っ暗で頭上には月と星が見えていた。

サザンの爆笑アイランドが流れ、ステージ上の3台のモニターに白黒を貴重としたかっこいい映像が現れ(上手に将棋、下手に囲碁のデザイン)、プロジェクションマッピングのような光の演出も。最後に中央のモニターに「ZEKKEI MANZAI TOUR」の文字が映し出される。

明転し、コートを脱いだ2人が登場。
文田さんの「どーーもーーー!!」が響く。
超かっこいい。

ずっと見てみたかった幽霊、昨年GET READYで見た(多分)○×クイズ、昨年末単独の配信で見たアレクサとジョン。
2時間半のライブの1番最後に強い漫才を4連続で見せられ一気に体温は上がる。

特に配信で見た時も爆笑したジョンは生で見たら殊更におもしろく、涙が出るくらい爆笑した。

漫才が終わり舞台袖にはける後ろ姿が格好良い。

【エンディング】

エンディングVTR(スタッフロール)が流れると2人が再登場。

「ありネタばかりで笑ってもらえないと思っていた。」「笑ってくれてありがとうございます。」と2人は言っていたが、むしろ「笑わせてくれてありがとうございます。」である。

告知は「ZEKKEI MANZAI TOUR 第二弾」について。6月1日に宮城で開催、キャパは野音の1/20以下らしい。
可能であれば行きたい。

最後は観客を背後に記念撮影。

———

囲碁将棋が○周年と銘打ったライブをするのは今回が初めてだったらしい。
20周年を記念する全国ツアーの第一弾で野音と言う特殊な会場だったが、華美な演出や感動要素も無く自然で気負わない空気感が漂っていた。
だからこそ観客も3時間の長丁場ライブを最後まで楽しむことが出来たのだが、決めるところは決める囲碁将棋が本当に格好良い。特にクライマックスの4本は。

また、どホーム(文田さん談)で配信もないせいか他のライブで見た時よりも喋りたいことを喋ってる感が強く、見ていて気持ちが良かった。

あれだけ下ネタを言っても(屋外で肛門を連呼しても)ツッコミの口調が強くても客が付いてきて笑うのは2人の腕と人柄のおかげなのだと思う。
準備期間も短く大変だったらしいが無理して客を集めた感じもなく、2人を好きな人が集まったような印象が強い。みんな囲碁将棋の漫才を楽しんでいた。

開場から開演までの1時間では捌ききれないくらい物販に長蛇の列ができ、ハンドタオルとステッカーとアクスタは完売した。

開演前10分くらいで並んでいる人達の半券に整理番号を書き、休憩時間中に整理番号順に呼んで購入する方式に切り替えたスタッフさん達の機転に脱帽した。おかげであれだけの長い列が出来ていたのに開演前には全員が着席できた。
列に並んでいる間もスタッフさんがグッズに関する質問に丁寧に答えていたり、詳細を大きな声で他の人にも伝えてくれた。とても親切。

情熱スリーのスタッフチームも携わっていたり、後輩が駆けつけたりと、周りの人みんなに愛されているコンビなのだと思った。

良いタイミングでファンになることが出来て良かった。

おまけ①

「ラジオは聞くが漫才は見にこない」でお馴染みの情熱スリーのシューターたちも何人かライブに来ていたらしい。

いねえって。個人で単独ライブにフラワースタンドを送るファン。

会場には囲碁将棋の2人にメッセージを書くボードもあり、どうやら囲碁将棋の前に「情熱スリー」パーソナリティを務めていたサコさんからの直筆メッセージもあった様子…。見たかった。サコさんも来てたんだ。

文田さんサインとメッセージ
根建さんサインとメッセージ

1人参戦が多かったのか、複数で来てる人もおとなしめな客層が多かったのかは分からないがあれだけの人数が集まっていたにしてはそこまで騒々しくは無く居心地が良かった。

おまけ②

囲碁将棋に憧れ芸人を志し、夢を諦めかけた時に文田さんからもらった言葉に背中を押してもらったきつね日和の松本さんも会場に来ていた。

それだけでも泣いちゃうのだが、終演後に囲碁将棋の楽屋に挨拶に行くことが出来たらしい。

こちらのスタンドFMでその模様が語られており、私はボロ泣きした。
事務所も異なる名もない若手芸人にここまで優しく接し、またもや背中を押してくれる文田さんと根建さん。
何人もの後輩に慕われ続ける理由が分かる気がする。

ぜひ聞いてほしいが、最初から下ネタとAVの話ばっかりなので27:10まで飛ばして囲碁将棋の話をしている数分間だけ聞いてほしい。

以下は過去のきつね日和のインタビュー記事。

松本: もう芸人をやめようと思って、踏ん切りをつけるために1人で囲碁将棋さんのライブを観に行ったんです。そしたら、囲碁将棋さんが単独ライブのチケットを手売りするというので、2枚買って。緊張しながら、中学のときから好きだったこと、囲碁将棋さんに憧れて芸人になろうと思ったこと、もう芸人をやめようと思っていることを伝えると、文田さんが「いつか一緒の舞台に立てるといいね」と言ってくださったんです。続けて「もう辞める理由はないよね」と。

きつね日和インタビュー記事より

この数日後、松本さんはバイト先の知り合いの紹介でおいなりさんと出会い、囲碁将棋の単独ライブを2人で見に行く。会場はルミネ the よしもと。
昨年きつね日和がM-1の準々決勝で漫才をやった場所だ。

先輩2人の大きな背中を追いかけて夢を叶えてほしい。


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