見出し画像

【企画!】noteスポーツカテゴリ×スポーツイズビューティフル〜

スケートボード、堀米雄斗(ほりごめ ゆうと)!!

今年のオリンピックで華々しくデビューするはずだったのに!!と悔やまれますが、来年のオリンピックで必ずこの人の名前を日本中が知ることになる!!

彼はナイジャという、アメリカでは神様のような存在のプロスケートボーダーと何度も競い合い、出場するのさえ難しいというスケートボードの大会、SLS(ストリートリーグスケートボーディングコンペティションシリーズ)でも3度、優勝しています。

まぁ、詳しい情報はネットで調べられるので、ここでは私の気持ちを全開に紹介します。

私は最初、スケートボードにいい印象を持っていませんでした。ちょっと悪そうなお兄さんたちが夜、公園に集まってやっている、ガーガー、バタンバタンとうるさい音を出す(ちょっと迷惑な)スポーツという認識でした。しかし、上の写真を見てください!この善良そうな男の子、刺青もしていない、ピアスもしていない、派手な色のタンクトップじゃない、ズボンからパンツも見せてない、髪の毛もチリチリドレッドじゃなくて、サラサラストレート、ニキビを気にして治療をせっせと受けている、この見るからに好青年な彼が頂点に立っているのです。(いや、スケートボーダーにどんだけ失礼な印象を持ってんねんって話ですけど)

スケートボードとの出会い

最初はNHKでたまたまスケートボードの大会を見たのがきっかけです。ほとんどの選手は高い階段の上から豪快に飛んで降りるとか、階段の手すりを使って体を大きく回したり音を出したり、アクション派手めで決めるという・・本当に失礼な話なんですけど、あぁ、そうだよね、目立つの好きな人たちだもんね・・なんて思って見ていましたが、彼のパフォーマンスは衝撃でした。一言で言うと、「超地味!!」なのでした。

NINJYAとよばれるパフォーマンス

他の選手は右から階段の手すりにジャンプしてあがるところを彼は左から、他の選手は前から降りるのを彼は後ろから、みんながやりにくくてやらない向きをせっせと攻めるのです。素人には何がすごいのかほぼ分かりませんが、スケートボーダーはその技(スケートボードでは「トリック」とよびます)を見て唸るのですよ。「おぉ!!」っていうより「むむっ!!」って感じで。「なぜそこを見つけるんだよ〜〜」って感じで異様に盛り上がっているのです。素人はついていけない。

そして派手で華麗なトリックをする選手たちより高得点を叩き出すのです(難易度が高いから)。つい派手なパフォーマンスに目が行きますが、スケートボードってこういうものも評価されるのかと感心しました。

スケートボードはスタイル

解説者は「これは彼のスタイルですね」という表現をよくします。最初、「スタイル」という言葉が何を意味しているのか理解できませんでしたが、彼のドキュメンタリーを見てなんとなく分かりました。彼の尊敬するスケートボーダーも地味形です(失礼な・・)。そして堀米くんは来る日もくる日もひたすら難易度の高いトリックを開発しては練習しているのです。そうなんです。スケートボードはトリックの教科書なんてないので、動画を見て、真似して、研究して、皆がしないようなトリックを自分で開発しているのです。

彼は常に向きを変えたり角度を調整したりして、他の選手がしにくいトリックを日々黙々と研究、開発して練習しているのです。なんて地道で痛い作業!!転んだり、背中から落ちたり、本当に痛そう!!でも、彼は毎日毎日・・。それを見て泣きそうになりました。皆がしにくくて避けるところ、あえてそこにチャレンジする、これは彼の信念であり、彼の生き方、これがスタイル・・!!

スケートボードに優しい対応

今ではすっかりスケートボードに対する見方が変わりました。街でスケートボードをしている人を見ると、「あの目つきの悪そうなお兄ちゃんも、最初は転んだり落ちたりして痛い目にあいながら、習得したんだなぁ〜」とやさしい気持ちでみられるようになりました。

皆さんもきっと彼をみて、スケートボードの印象が変わるはず。来年のオリンピックで必ずや「堀米雄斗(ほりごめ ゆうと)」、この名前を聞くことになりますよ!!(なんだか応援演説のようになってしまいましたが)私からは、以上です。

では、企画発案者のチェーンナーさんにお返しします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?