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仕事の話

看護師になってあっという間に20年以上経った。

この道を選んだのは高い志があったわけでもなく手に職をつけなさいと言う母の洗脳と、高校時代のと友達ほとんどが看護師希望だったから。周りに流された結果であったが、それでも自分には合っていると思う。というよりバイト経験もなく、何か得意な事もなくこれしかした事ないから比較出来ないのである。

若い時からハッキリと物事言うので私に対する評価?好き嫌い?はどちらかに分かれる。昔は自分を過大評価してて、分からん奴もついてこない奴も知らんと思っていた。今思い返すと恥ずかしい。それでも努力してきた自分に誇りを持っている所もある。そこがまだ過大評価してるんじゃないかとも思う。そんな私でも2人だけ尊敬すると言ってくれる看護師がいて、たった2人?と思われるだろうが素直に嬉しい。20年で2人…。

看護師にも色んな人がいて、それをまとめる立場にいると悩む事も多い。自分だったらこうするのに、あーしたらいいのに。自分の考えを押し付けてられないし、考えずルーチンで動くことしか出来ない看護師にはなって欲しくない。悲しい事に最近は言われた事、決められた事しかしない、出来ない看護師もいる。そういう人達にはこちらが指示すればいいだけなので、簡単ではあるがそこに心がないロボットナースみたいになってしまう。

自分の看護観を持てる人。それを実践出来る現場を作る事。それが私の今の仕事。

でも本当は現場で、患者さんに対応して反応を生で感じたい。

『昔はよく洗面器持って歩いてたね』と昔一緒に働いてた先輩に言われた。そうだ。私はよく時間を見つけては患者さんの手足を洗っていた。話をするようにしてた。

今は事務作業と現場指揮ととりまとめをする事が仕事であるからって、時間を作り出す努力を怠っていた。また昔のように、好き勝手にやりたい事をやろう。入院してるから仕方ない…と言わず、時間がないのでと言わず、患者さんがして欲しい事に労力を費やそう。カンファレンスも、もっとやろう!私達の仕事は患者さんが治療に専念でき、より良い入院生活を送れるよう、手助けすること。無事退院出来て元の生活を送れるようになるのが一番だけど、それに少しでも近づけたい。

昔の事を思い出させてくれた先輩に感謝。