甘える時間

昨晩

長女はなかなか寝付けなかったようだ

仕事から帰宅した夫が抱っこする

私は次女に添い寝していた

そのうち、次女がぐずり始める

私は次女を抱き上げる

まだ6kgほどしかない
小さな小さな次女

抱っこすると落ち着いたようで
すぐ眠りに落ちた

そのすぐ近くで
長女は夫の抱っこを拒否し
ポツンと座っていた

どうしたの？
寝れないの？

と小声で話しかける

長女は大きくてまん丸な目をこちらに向け頷く

私が両手を広げると
長女は静かにこちらに寄ってきた

そのままぎゅーっとハグをするのかと思いきや
私の前でくるっと前を向き
私の膝の上に座った

昼間、次女がよくこうして過ごしている

次女ちゃんみたいだね〜

と声をかけると
少し照れくさそうに笑った

この子は眠くないのではない

ママを独り占めする時間が欲しかったのだ

そのまま長女の手を握る
片手で頭を撫でる
しばらくすると
段々と呼吸は深くなり
私に預ける体の重さは重くなる

明日も楽しく遊ぼうね

と声をかけると
小さく頷き目を閉じた

長女を抱き抱えて布団に連れて行くとき

次女よりも大きな手
倍以上ある体重

それらは
普段よく抱っこする次女と比べると
とても大きくて
成長を感じると共に

まだこんなに小さいのかと思い知らされる

次女が生まれてから
ベビーカーは次女が乗り
長女は手を繋いで歩くようになった
チャイルドシートに次女を乗せている間に
長女は自分で座り、
ベルトを締めようと悪戦苦闘している
次女をお風呂に入れ、
入浴後も付きっきりになる間
長女は1人でお風呂で遊んでいる
長女と遊んでいる間も
次女の事をチラチラ見たり
次女が泣けば、長女を待たせてお世話をする

次女が産まれるまではなかったことばかりだ

こんなに小さい体で
急激な変化に対応しているのだ

夜くらいは、
一人っ子の時のように甘えたかったのだろう

わがまま放題、イヤイヤ期の長女は
次女に対しては絶対に怒ったり
いじわるしたりしない

普段、長女のわがままに合わせてばかりの気がしていたが
長女なりにたくさんの我慢をしているのだろう

毎日、とは言えないが
これからもこうやって
少しでも長女が甘える時間を作りたいと思う