見出し画像

ほんとにいたんだ

第2子を出産して初めに思ったことが
このタイトルになっている

2人目を妊娠したとわかった時
娘に寂しい思いをさせることになるのではないか
つわりが来たらどうやって世話をしようか
いつまで抱っこしていられるのか


考えるのは今年3歳になる娘のことばかりだった

もちろん、妊娠したことを後悔した訳では無い

しかし、娘と過しながら
仕事もこなし
妊娠前と何も変わらない生活を送ることは
思っていたよりもずっと大変だったし
もし今なにかあって入院になったら
娘に会えなくなるという不安を抱えながら
毎日過ごすのはとてつもないストレスではあった

しかし、実際妊娠生活を振り返ると
抱っこは結局ギリギリまでできたし
保育園の送り迎えも自転車に乗り続けた

娘のためなら頑張れてしまった、
というのが正直な感想である

その一方で
毎日怒涛にすぎる時間の中
お腹に命があると言うことを
忘れてしまうことの方が多かった

1人目の妊娠では
少しでも無理はしなかったし
次の検診までが待ち遠しく
毎日今は何週目なのか
産まれるまであと何日になったとカウントし
頭の中のほとんどをお腹の子に費やしていた

2人目の子には申し訳ないが
お腹に声をかけることも少なかったし
多少お腹が張っても
10キロをゆうに超えた娘と外で遊んだ

お腹の子が元気か確認する胎動カウントも
サボりがちになったし
「今日胎動あったっけ?」
と夜にふと焦ることも多かった

1人目が帝王切開だったので
2人目は予定帝王切開となり
あれよあれよと入院の日が決まり
そこに向かってたんたんと準備をし
いざ手術の日となって
自分のお腹から出てきた我が子を見て

ああ、ほんとにいたのね

と思ったのだ

よく、こんなに無理をした私の体の中で
ここまで大きく育ってくれた
と、1人目の時よりもやや小ぶりで生まれた第2子に
既に頼もしい気持ちを抱いている

あれほど心配していた娘は
私が入院しても楽しく過ごしているようだ
1度だけテレビ電話をした時は
寂しさで泣いてしまったが
それ以外は笑顔で過ごす時間の方が多いと聞いている
子供というのは
親が思うよりもずっと逞しいようだ

1番不安がって
怖がって
情けなかったのは
ママである私だったのかもしれない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?