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命、大事に。

【限界に挑む蜘蛛の子 五月夜】


見えるでしょうか。
ここはお風呂です。
あなたはお風呂のお湯へダイブしようとしています。

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今ならまだ間に合います。
人間からしたら無駄に沢山あるように見えてしまうその長い脚で上へと這い上ってください。
命は大事です。


と、心の中で語りかけながらnoteを書いています。

画像では赤いですが、フィルターのせいです。
どっちかいうとご本人(匹?虫?蜘蛛?)は黒いです。
無害な子だと信じて見守っています。



今日は娘とじいじの触れ合いの様子を俳句か短歌にまとめようかな、と思っていました。

初めて「あか!」「あお!」と言えたのです。
じいじが一生懸命教えてくれて、娘も嬉しそうに「あか!」「あお!」「あか!」「あお!」と叫んでいました。

うるさいなーと思いつつ、コーヒーを飲み、お中元の準備をする私と対照的に、じいじは本当に子ども好きです。
「3歳までは可愛いんだよ。3歳過ぎると嫌味は言うし、反抗的だし」と言っていました。

甥っ子兄弟は5歳。
今日も姉と甥っ子が実家でお泊まりです。

普段の苦労が偲ばれる。

うちの子もよろしく。



さて、そんなこんなで心温まるふれあいを書こうと思っていたら、まさかの蜘蛛飛び降り事件に遭遇。
まだ生きている。

蜘蛛のそばでお風呂入るのやだなぁ。
でも殺傷もなぁ。
夜の蜘蛛は殺さなきゃいけないんだっけ?
いやでも益虫らしいしなぁ。

と人間らしいエゴエゴな考えをしながら、そっと見守ることを選んだ私。

何がしたいのか、たまにずり落ちながら、上にあがる気配のない蜘蛛。


思わず俳句にする私。



そして今。

ふと見たら。



飛び込んでいらっしゃった。
お風呂のお湯にドボンしていらっしゃった。




あはれ、蜘蛛は黒いボールになっておりました。



仕方ないので、そっとすくって、流しました。
また掃除のときに会おう。
最期のときをスマホに夢中になってて看取れずごめんよ。


来世では命を大事にするんだよ。


と、心の中でメッセージを送りつつ、noteを書いています。


今日もよく生きた。

娘は今日も可愛かった。


感謝。





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