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ICT活用指導力を高めるには

では、どうやってICT活用指導力を高めていけばよいか考えていきます。

◆自分の仕事をがんばる(しかない)

現実的に今の自分ができる仕事は、市内の教員の研修を地道にやっていくこと。市内の学校を回って実施する研修会を通して、教職員の意識改革を行っていく。地道に学校を回って啓発に取り組んでいくしかないと考えています。

昨年度までは、各校のICT教育担当者対象の研修会を計画しましたが、コロナ禍で実施できず、ユーチューブに研修用動画をアップすることで啓発を図りました。また、研修等の要望があった学校に出掛けて行って、校内研修を実施しました。市内全教職員向けに「ICT教育便り」も時々発行したりして頑張って取り組んだのですが、どちらかというと学校の先生たちにとって、“受け身”の研修のままで、学校全体を動かすような成果は見られなかったと評価しています。

そこで、今年度は、市内全学校を回り、悉皆の校内研修を2回するような研修体制にしました。学校に出掛けて校内研修を行い、直接先生たちにうったえる機会をもつことにしました。

◆いよいよ2巡目

5月から始まった市内の学校でのICT教育研修は、8月からは2巡目。今回は日常的に授業でタブレットを活用してもらうために、授業支援ソフトでの模擬授業をメインに。タブレットのドリルの紹介もして2学期からの本格運用も促しました。

授業支援ソフトの研修では、一斉授業の生徒役の受け身でなく、各チームで教師役をしてもらうことで主体的・対話的な活動が展開されました。教職員研修も授業と同じですね。いかにその気にさせていくか私たちの力量が試されます。

今日の午後も、ある学校のICT教育研修。3、4人のグループでの1人1台の模擬授業体験。授業での活用の幅を広げるために、子ども同士のグループワークも紹介しました。今回の研修のポイントは、一方的に講師が説明するのではなく、チームで教師と子ども役を体験する時間をたくさんとること。任せると結構先生たち頑張られます。そして、振り返りの場面で感想を言ってもらいます。2学期から使います!の声をみんなの前で発してもらう作戦です。タブレットのドリルも体験して活用しようとする意識を高めています。

こうありたい(ICTで授業改善を!)というビジョンがあり、現状はこう(まだ活用されていないし、消極的だなあ)だから、こういう手順で研修をしようといろいろプランを立てます。学校の実態により修正も行います。

授業と同じで毎回の研修をいろいろ考えて組み立てています。教員の研修プログラムについては、現役時代からたくさん経験してきましたが、日々反省が残ります。

さて、2学期からの研修はまだ続きます

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