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結婚式場のアルバイト その2(34話)

私の仕事の評価はやはり最悪でした。

松井さんと田中さんと奥田さんが話し合って喫茶スペースに移動になった。

そこで、ブランドものが大好きで綺麗な女性の北口さんを紹介してもらった。

2人になった瞬間

「奥田さんエロいから気をつけや。私は彼氏いるのに口説かれとった」と聞いた。

なんだか奥田さんが可哀想に思えた。

北口さんは仕事だけではなく男女の性の詳細な話や従業員の話、お金持ちの人の話、ブランド物の紹介や自分自身の自慢話など沢山教えてくれた。

仕事は何度やっても覚えられない、

注意されてもニコニコしている、

簡単な計算ができない、

オーダーが聞けない、

出来るのは「ハイ」と「笑顔」だけ。

私自信はストレスを感じてなかった。

勤務して1カ月程してから何か身体がかゆい、顔もかゆい、

でも気にしていなかった。

2カ月経っても治らず痛いかゆいが酷くなっている。

その頃には頭から足先まで膿が流れて止まらない。

気持ち悪さでぐっすり眠る事が出来ない。

目の二重の部分の溝からの膿が目に入り朝はカチカチに固まっているので母がガーゼをお湯で湿らして目を開けてもらった。

関節も膿でカチカチになって真っ直ぐに伸ばす事が出来なくなって違う意味で歩行困難になり、3カ月で結婚式場を辞めざるを得なくなった。

首も曲がらず振り返る事が出来ない。

母はストレスだと言い、私にゆったりとした時間を与えてくれた。

洋服も脱ぎ着が激痛で苦しいかった。

母が以前から私の為に沢山の着物を買ってくれていたのでこの機会に「これから、治るまで着物生活すれば良いじゃない」と提案してくれた。

私もワクワクして毎日色んな柄の着物を母に着せてもらって

ゆっくりと過ごした。

つづく

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