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わたしの国


最強寒波も去り、雪も溶けつつあります。
今年は桜が咲くのが早いらしい、と、
すでに春のことをニュースでは取り上げている。

おいおい、時間よ、早すぎやしないかい。

わたしは最近、ずっと本を読んでいます。
漫画、小説、エッセイ、、あ。アニメもずっと見てます。映画も見てるなあ。映画はサイコホラーが好きです。グロければグロいほど良い。

作品からの影響を一身に受けていたい、そんな気分(?)



違国日記、という漫画の感想を
過去のわたしが忘れないようにちょっと失礼します。

物語は、人見知りの小説家(35)が交通事故で両親を亡くした姪(15)を引き取ることから始まります。

わたしがこの漫画で一番心に刺さったのは、


「愛せるかどうかはわからない、でも、わたしは決してあなたを踏みにじらない」



槙生ちゃん(小説家)はずっと姉に踏みにじられていて、それは彼女らが離れて暮らしていても槙生ちゃんの心の中で続いていたことで、苦しかったから出た言葉なのかなって。思いました。

わたしはよく人に嫌われます。
あと、わたしも人のことが嫌いになります。

それは、わたしやわたしを作る周りの人を踏みにじられたと感じた時です。


じゃあ踏みにじられたと感じるの、どういう時なんだろうって考えました。

わたしには小さい頃からの持病があって
そのせいで小中学生の時は入退院を繰り返して
身体もぶくぶくで運動制限もあったし
とにかくみんなと「同じ」ではなかった。

でもそれを、同級生に責められたことは一度もないです。

高校生になり、同じような友達がいました。
そこでも運動制限は続いていたけど、責められることは一切なかった。

「同じ」ではなかったけど、
「同じように」接してくれた環境がありました。

専門学校に上がった時、
1年生の後半ぐらいからいじめに遭いました。
(わたしはいじめだと思ってる)


誰も味方はいなかったです。
先生も、クラスにも、どこにもいなかったです。

帰る場所もなかった。

そんなとき先生から言われた言葉は
「あなたが悪い、謝ればいい。」
「みんななんとも思ってない、思い違いだ。」

彼からは、
「そんなんじゃ、また友達無くすよ?
 あ、友達いなかったね。ごめんごめん。」

あぁ、踏みにじられた。
わたしだけじゃなく、わたしのことを大切にしてくれる友達のことも踏みにじられた。


まあ結局、その専門学校は他にもたくさん事情があって辞めました。


もらった悪意ある言葉は、
今でもわたしの心を痛めつけています。

だから、わたしは、誰も踏みにじりたくないなあ。


わたしが感じた悲しさや寂しさや孤独、空虚は
全部わたしだけのものです。

誰も、理解することはできない。
たぶんそれは、みんなに当てはまることで、

だから、寄り添いたいと思っちゃうんだろうな。

あれ、なんかとてつもなく長くなったけど
もう少し書かせていただきやす。すまんね。


そんな槙生ちゃんが引き取った姪、
朝ちゃんは、なんかもうザ・素直な子。

素直さが時々眩しく感じます。わたしには無い。

朝ちゃんは突然両親を亡くして、
亡くした実感もないまま生活をしていく中で
自分らしさを考えている、そんな感じだと思う、わからん。なんかまだ朝ちゃん目線で読めてないけど。

朝ちゃんが抱いている大人像は、
朝ちゃんの母が全てで、それ以外はなんだこの大人変なの。って思ってる描写がたくさんあります。

朝ちゃんからしたらたぶん、わたしも変な大人かなぁ、、、

メールはいいけど電話嫌いだし、
(友達はいいのよ、知らん番号まじで無理)
片付けもあんまり好きじゃないし、
なんか物事すぐ忘れるし、お風呂まじで嫌だし、
朝起きれないし、化粧も毎日しないし、
とにかくちゃんと大人ができない。


本を通して、朝ちゃんに刺されます。アァ。


でも、朝ちゃんもだんだん孤独を実感していきます。

高校生の時って、
自分は異質だと思いたい節、あるよね。
でもそれが、だんだん崩れて現実を見る時、
大人になったなぁって思ったの、覚えてる。


朝ちゃんは槙生ちゃんのことを
自分のいる国とは違う国の女王、と呼びます。

違国日記。

違う国に住む朝ちゃんの日記。

孤独を飼い慣らす槙生ちゃんと孤独に飼われている朝ちゃん。
違う国に住む人同士が送る共同生活を覗き見できる作品です。

人それぞれに、苦しい時があるよね。
そんなとき、自分しか世界におらんのか?って
孤独になるとき、あるよね。(ない人もいるかも)

なんかそれは、間違いじゃないのかなって思います。

だってあなたの苦しみや孤独はあなたにしかわからないし、ね。

話せる時が来たら、話したいと思ったら、
持っている言葉で、寄り添いたいものですね。

その時のために、本から、友達から、言葉を学ぶことはやめないでおきます。


わたしも、みんなも、自分だけの国が平穏でありますように。

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