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評論 権威を振りかざす者

 評論 権威を振りかざす者

 私は、あからざまに権威をふりかざして、権力を行使し、他者を精神的にも物質的にも威圧しようとする人間や組織が大嫌いである。

 近年、アメリカが、世界戦略で最優先にしているのは、アメリカによる、一極覇権戦略にちがいない。

 アメリカは、もともと民間人を無差別に大量虐殺した非道極まりない国だが、ソビエト崩壊後 、バカブッシュをピークに、より、なりふりかまわなくなってきたような気がする。

 かといいながら、さらにどうしようもなく腐りきった北朝鮮や、コロナでごまかせなくなった中共の実態を見ると、目糞鼻くその論理で、考えが変わってしまう。

 トランプの強引な一極覇権でさえ、現実からの緊急脱出という意味では百歩譲ることができてしまうから、世界情勢は実に情けない。

 これほどまで世界中に取り返しがつかないほど被害を与えてしまった以上、大陸における中国共産党の一党独裁政権は一刻も早く崩壊すべきだが、とは言いながら、そこに追い込むための国際ルールやマナーを無視した傍若無人な行為は、許すわけにはいかない。

 北京にトマホークが撃ちこまれたら、一瞬、興奮して歓喜してしまうだろうが、すぐに良心と人間性を取り戻し、大声で非難するはずである。

 現実や感情は、常に理想との矛盾を孕んでいるから厄介である。

 ここでふと気づいた。

 かつて私が、熱烈な阪神ファンだった頃より、低体温症のまま広島ファンに改宗した今日の方が、数十倍、巨人が嫌いな理由を……。

 そして私は、断言する。

 巨人に対し、怒りのイマジネーションがわかない人は、おそらく、アメリカの一極化の問題点が見えない人なのだと。

 この国に巨人ファンが多いのは、非常に、危険な現象である。

 嘘だと思うなら、代表的なナベツネ語録を見るがいい。

 これが、かつてナベツネが口にした言葉である。

【アメリカがイラクに勝つように、巨人は優勝する】。 了

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