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つぶやき 竹馬の友

 先日、こいつは絶対に、30代で死ぬやろ
と踏んでた、とある東京在住の「竹馬の友」から、(何故か今はわしより健康)、

「近頃の流行りは、長生きやで」

 と、思いもせんことを、教えられました。

「研ちゃん、バイクのような危険が危ない(ママ)乗り物はアカン!」

「そやけど、わし、危険が恋しいのよ〜」

「たしかに、その気持ちはわかる」

「そうやろ〜」

 若い頃は、事故や怪我や昇天のリスクなど、まったく鼻くそみたいにしか感じられず、平気で上向いて、つっ走ってました。

 それがいつのまにか、事故や怪我や昇天のリスクをきっちり把握し、自らの運動神経や視力の劣化も、客観的に理解し、そのうえで、なおかつ危険が恋しい、などと、贅沢極まりないワガママを言うようになりました。

 これを、老化というには、あまりにしのびない。

 成熟とまでは言いませんが、人間が熟成して、発酵し始めてる、と、言うべきでしょうな。

 そろそろ、ブクブクと泡だってきました。

 それから、じっと我慢の子で、危ないバイクの誘惑を、ようやくあきらめることに成功しました。

 しかし、問題は、発酵したブクブク。

 これを、お酒のように、すくい、徳利に入れて、湯呑みに注ぐと、

 トゥクトゥクと……音が……するではありませんか。

 そうです。無理やりのこじつけですが、タイやベトナムにいくと頻繁に目にする、あの胡散臭いが素敵な乗り物、トゥクトゥク。

 日本でも、買って走らすことができるそうです。

 これを、山口で走らせては…。

 これが、私の今の夢です。

 頼むで! JASRAC!

【注釈】 「竹馬の友(ちくばのとも)」とは、共に"たけうま"に乗って遊んだ、というところから、おさななじみ、という意味の言葉ですが、私の場合は"竹馬"ではなく、二輪の馬でございます。

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