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関西学院中学部&高等部の思い出

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学生時代、関西学院中学部 関西学院高等部 の思い出にまつわるエッセイです。還暦を迎える2020年、ウイルス自粛のゴールデンウィークに、記録目的で、アップしていこうと考えました。同…
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2020年7月の記事一覧

名文

名文

 関西学院高等部の時に教えていただいた、恩師が書かれた本である。

 これが、先生の文章だ。

※※※※
 
 一日が、何人かのいのちをのみこんでゆく。

 地盤全体が、徐々に沈み込んでいる。

 歩くことが、そのまま死に向かって近づいてゆくことなのだ。 

 死への行軍と知りつつも、諦めるを知らない肉体は、前へ前とのめりゆく。 
 
※※※※

 さすがである。

 久保研二、ぐうの音も出ない。

エッセイ 二本立て

エッセイ 二本立て

 20歳前後の頃、同級生でバンドメンバーでもあった、M君に誘われて映画館に映画を観にいきました。

 映画館に……と、わざわざ書かねばならない世がくるとは、あの頃は思いもしませんでしたが……とにかく、観に行ったのは、B級映画館の二本立てでした。

 私は今もそうですが、世の中の諸々の動きにものすごくうとい人間でした。

 かたやM君は、インターネットなどなかった時代に、仲間内から「M情報センター」

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