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久保研二
2021年1月6日 00:07
古い洋画を観ると、羨ましくて仕方がないほどの素敵な人物が、素晴らしい時間に存在しています。 でも、多くの俳優も監督も、すでに亡くなっています。「人生とは、去り難きもの」 たしかにそのとおりだと思います。 それほど、魅力的で素晴らしい。 星野仙一さんも亡くなりました。 たいがい、普通では味わえないダイナミックに美味しい人生を送ったはずです。 お金に支配されず、一緒に戦った常に信
2020年12月29日 00:37
思春期、自分の顔や身体や性格や生まれや育ちや家庭や家族や環境……すべてがとにかく大嫌いでした。 大嫌いだった「家庭」は、ある日を境に両親のすれ違いと食い違いと衝突が繰り返され、私の住処は修羅場と化し、あっというまに崩壊しました。 そらもう、びっくりしましたよ。 子供としての、それまでの現実、常識、環境の船底、干渉の論理や意義、さらには彼我……そんなもんは、すべて砂の城やったわけで、最後
2020年5月2日 10:48
大人の童話シリーズ【 車庫夢譚 】 久保研二 著 ローカル線の列車が終点駅に着いた時、車内にはたった一人しか乗客が残っていませんでした。その客は座席に崩れるようにして熟睡していました。 見回りに来た車掌が、そっと抱き起こして穏やかに声をかけました。「お客様、終点です。このあとこの列車は車庫にはいりますので……」 なぜか客の目は涙で赤く腫れていました。きっと悲しい夢でも見