見出し画像

儚い羊たちの/自ら選ぶ役割/弄ばれる理由


◆儚い羊たちの


友人が昔やっていた、
ゲームのグループでは
よく〇〇さんがどうしたとか、
あの人が悪いことしたとか
そういったゴシップの話ばかりをしています。

他人の醜聞、
それによって他人の評価の
良し悪しを語ること。

それをずっとすることに、
なんの意味があるでしょうか。

まず、
ゴシップを鵜呑みにする理由は

・鵜呑みにすることで
 その相手の評判を下げたい

・ただ他人とお喋りをしたい

この二つが考えられます。

大抵の人は、
ただお喋りがしたいだけ。

他人となにかを話すための、
消費される話題の一つでしかありません。

その中で、
その対象の人が
自分よりも下だという認識をして
気持ちよくなる。

だからゴシップは面白く、
誰もが語るものとなります。

芸能人の離婚や不倫の話、
いつでもニュースにあがってくるように。

ゴシップを鵜呑みにする人は、
ただ快感を得たいだけなので
それが真実だとかどうとか、
そういったことは関係ありません。

もし仮に真実でなくても、
最初に言った人を糾弾すれば
よいだけですから、
なにもリスクもありませんし。

これをゲームのグループのような、
小さい仲間内でやると

・リスクなく自分の立場があげられる

なので、
仲間内が小さければ小さいほど
ゴシップを語ることは
より直接的な利益につながります。

このように、
一見メリットばかりに見える
ゴシップを語ること。

これにはとても大きな
デメリットがあります。

それは

・他人から俗っぽくみられる

ゴシップを鵜呑みで語る人は、
あまりにも普通の人であり、
なおかつあまり他人の
言うことを鵜呑みにする、
自身の意見がない人に見られます。

切り口を変えたり、
行った人の観点を考えたりするのでなく
ただ語るだけ。

誰にでもできるし、
しかも人間関係に
固執している人が喋る。

ゴシップがなければ語ることがなく、
しかも語ることはあまりにも
普遍的かつ語り尽くされた内容。

さらに、
それで自身をよく見せようとまでする。

カッコよくありませんし、
オシャレでもありません。

巧言令色を弄するようなヤツ、
そんな見られ方をするでしょう。

語り口を工夫したり、
世間とは違う観点でしゃべらなければ
賢いとは思われません。

自分では、
ライバル、他者を蹴落としたり
下にできたと思えても
他者からは実際には
ただ軽薄であるとしか思われない。

たとえ、
どんなに普遍的な価値観で
良さそうなことを言ったとしても。

狭いグループでのそれを語れば、
人間関係を気にしすぎているようにも
見られます。

孤高であったり
孤独であったりする人は、
ちょっとカッコいい感じです。


こんな感じで


これは人間関係がなくてもよい、
他にも資本があるということを示していて
俗っぽさから離れているように見えるから
高尚でありカッコよくなる。

寺の坊さんとか、
俗世から完全に離れているように。

普通の人が重視するもの、
ずっと気にしていることを
気にならないというのが
強く見えるわけです。

でもココで一番皮肉なのは、
そういった人たちは
孤高であって別に孤独じゃないこと。

人間関係がすでに充実しているから、
別に求めようとしないだけ。

自身の立場もよいところにあり、
わざわざ醜聞に手を出す必要がない。

ゴシップを語ることは、
人間関係の資本に飢えた
儚い羊たちの祝宴なのでしょう。

ふと思いましたが、
最近追放系の物語が人気なのは、
人間関係に固執することから
逃れたい人が多いからかもしれませんね。

固執していたせいで、
能力を発揮できなかった人が
それをやめることで
能力を発揮できるようになり、
他人、社会から評価されるという
物語ですから。

また、
友人のやっているゲームでは
ランキング戦の要素がまったくないので
他者との差別化を図るために、
ゴシップの話題に執着するのかもしれません。

それって、
全くもって
ゲーマーとしての姿勢じゃないですけどね。


◆自ら選ぶ役割


女性とまともに触れ合えない男性は、
世間から馬鹿にされ
弄ばれることが多いです。

なぜかというと

・思った通りの失敗をする
 ピエロのようなものだから

滑稽な動きをして、
他人を笑わせるのがピエロ。

女性とまともにふれあえない
男性もまた、
かなり滑稽なことをします。

ある意味、
他人からの期待通りに
動いているわけです。

本人は自身の期待を裏切っていても、
他人からみればアイツはそうするよね。

といった感じで、
期待に沿った失敗をする。

しかし、
それが延々と続くのは
周囲の人たちが
失敗を期待していることに
応えているから、
というのもあるでしょう。

ある程度助言をしたり、
慣れさせたりすれば
女性と本当にまともに
触れ合えない人というのは
あまりいません。

失敗を期待されているからこそ、
周囲は誰も助けない。

だから延々と
同じ過ちをし続ける。

けれどもその周囲は、
ある意味では
本人自身が選んでいます。

君は悪くない、
ただ相手が悪かっただけ。

そういった言葉は心地よく、
そういった人を
傷ついている人はより選ぶでしょう。

助言をされたとしても、
それを本人が望んでいるか
受け入れるかはまた別の話です。

余裕がなければ、
良くしようと思わなければ
ただ優しい言葉を投げるだけの
人たちを選びます。

また、
そういった人たちは
失敗を期待しそれを面白がっているから、
その人がそのままであることを望みます。

そちらの方が、
明らかに下の立場の人もいるし
都合がいいことも明白です。

・周囲の期待に応えている

・居心地の悪ければすぐに逃げ出す

これを繰り替えし続けることで
ピエロが生まれるのでしょう。

本人とっては、
居心地の良い人間関係である、
というのがちょっと悲しいですね。


◆弄ばれる理由


前述のような
女性に不慣れな男性を
からかうということは、
とても面白いものです。

なぜなら

・期待通りの反応を返してくれる

・自分に簡単に好意を持ってくれる

子犬のようなものですね。

昔友人がはった動画で、
ぬいチンだとかなんだとか
そういった話がありましたが、
それはまさにこの
からかっているだけの男性が、
期待を裏切る動きをしたから
気持ち悪く感じます。

最近友人が一日に95回書いてくる、
メンズコーチの
女は格下に興味ないからというセリフも
このからかわれてるだけの男を
指すものです。

どうあがいても
期待通りのふるまいを期待され、
またその期待は
最初に決めつけられています。

ホームレスみたいな
格好をしてる人、
Twitterで思春期をまだ
迎えてない
小学生みたいなことを言っている人。

そしてさらに、
甘言で簡単に
好意を向けてくる。

そんな人に対して、
期待するものなんて
誰もがわかりますし
彼らと男女の関係になることが
ないことも誰もがわかる。

普段のふるまい、
最初の印象で
決めつけられるのも自然でしょう。

ただコントロール感を
得たいだけの相手。

悪役令嬢モノで言えば、
美貌に眩んで都合のいいように
動いてくれるモブです。

それに甘んじられるのなら、
楽しいでしょうが、
それができないのが男性というのが
ちょっと悲しいですね。

それではまた。