第二十二回「夏の思い出(後編)」
こちらは後編になります。
前編は第二十一回をご覧くださいな。
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持ちやすくなったスイカを携えながら、待ち合わせ場所まで歩いていると、ドラムや管楽器の生音が何処からか聴こえてくる。何事?と思い音のする方へ向かっていくと「ジャズフェス」なるものが、盛岡城跡公園で開催されていた。
それがめっちゃくちゃ良くて!
あ、今日何やっても最高になる日だ!って確信したね。スイカ重いけど。
ビールも飲んだ。すごーくいい空間だった。
人が演奏してるの見てると、自分もやりたくなっちゃうもんだ。あおいちゃんと合流し、早速ライブ会場へ向かった。
オープンマイクは初めての経験で、タトゥーだらけの半グレや音楽に小うるさい酔っ払いだらけだったら嫌だ…と不安だったのだが、そんな人は全くおらず、というか結論からいうととても楽しかった!
まず1人2.3曲というのがいい。聴くのもやるのもちょうどいい曲数。うわー、カバー1曲にあと2曲どうしよ!新曲もやっちゃうか!
みたいに少ない曲数でやりくりする楽しみもある。2週目もあるしね。本当にいい経験できた。ちなみに昨日の演奏曲はこちら。
一週目
1.ロックンロールⅡ(僕のレテパシーズ)
2.笑えばいいと思う
3.DIARY
二週目
4.路上のフォークシンガー(andymori)
5.君とレコード
6.スリーフィンガー
レテパのロックンロールⅡは、歌詞が今の気分にぴったりだったので採用。二週目の路上のフォークシンガーは、一緒に行ったあおいちゃんと。二人でデュオみたいなステージやったの初めてだったね!ずっとやりたいね〜って言ってたことができて良かった。お互い自分のバンドが終わって、それでも一緒に音楽ができる。幸せだね。
終演後、吉岡さんという方からお話しいただいた。とても褒めてもらえた。僕も吉岡さんが歌っていたフォークソングが印象に残っていて、お話もとても楽しかった。
ステージを後にしてあおいちゃんと酒を飲み、まだまだ歌い足りないよなァ!?と二人で大通りに繰り出し、路上ライブを始めた。これぞ、路上のフォークシンガー。
僕らは路上ライブが好きだ。年に数回は二人で路上ライブをやる。歌う曲はオリジナルだったり好きな歌だったり観てくれた人のリクエストだったり。こういう瞬間、目の前の誰かのために歌うっていいなって思う。
歌い始めて程なくすると、どこかで見た事がある黄色いTシャツの男が現れた。
としきである。偶然にも大通りに来ていたみたい。暫くすると、遠くの方から小走りで女性が近づいてきた。ねねさんである。また暫くすると今度は完全に見たことのある男が立ち止まった。いとしょーである。気づいたら立ち止まってるお客さんも入れて、10人くらいの集団になっていた。
みんなでスピッツのチェリーだの、長渕の乾杯だの色んな歌を歌った。素敵な夜だった。夏はやっぱりこうでなきゃ。俺はBeOneBoxに置いてきた、余ったスイカを持ってきてたらヒーローだったな…と少し後悔した。
路上中、立ち止まって話しかけてくれた人、受け取って!とお金を置いてくれた人、今度9月にライブあるんだ〜と言ったら観に来たい!と言ってくれた人、色々な人。
ありがとう。
俺はげんきです。
考え込んで、また忘れて、不完全さに落ち込んで、変わりたいともがいて、わからなくなって。
それでも、俺は今げんきです。
2024.8.25
終わらない歌を歌おう
クソッタレの世界のため!
P.S.
今日は昼過ぎに起きたけど、外はずっと天気が悪い。もう俺の夏は終わってしまったのだろうか…。日曜は予定がなければラジオを掛けっぱなしにする事が多いんだけど、ももくろハッピークローバー→日産あ、あべれいじ→フォークケロケロ
の流れが毎週の楽しみ。子供の頃のちびまる子→サザエさんみたいな。
ちょうどこれを書きながら、フォークケロケロでユーミンの「あの日に帰りたい」が掛かる。日曜の夕方が終わると、大抵少し憂鬱になる。