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2022年観戦ゲームベスト15(その1 15位~11位)

こんにちは。こんばんは。おはようございます。

はい、まだ仕事が収まっておらず、在宅勤務しながらジャパンウィンターリーグの配信を見直したりしていた矮人@シャルトル学派です!

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

ツイッターのスペースで今年の観戦試合を振り返って何やらテキトーに語っとりますが、もう今年は帰省するのでできないかも。

というわけで、2022年観戦ゲームベスト15を振り返っていきます。
ベスト10にしようとしましたが、とてもとても絞り切れませんでした。

これで2022年の区切りをつけます。
年内には書き終えたいです。

3回に分けて振り返っていきます。
よろしければお付き合いください。

まずは15位~11位から。

〈15位〉福山大5-0鳥取大(中国地区大学野球秋季二部リーグ戦1回戦)

ランニングスコアはこちら↓
中国地区大学野球連盟 - 公式戦 - (cubf5589.com)

まずは私の地元鳥取大の秋季二部リーグのデビュー戦。
2022年の春季リーグ、左の鎌田恒士朗(川西緑台2)と、右の野﨑直哉(浜田2)の両エースの活躍で三部リーグを制し、入れ替え戦でも山口大を降して二部リーグに昇格した鳥取大。
しかも野﨑は春季リーグでノーノ―(vs倉敷芸術科学大)をしたらしい。
山陰出身、鳥取市出身の私としては、こりゃ見に行くしかねえべと、深夜バスで東京から松江市営球場まで行きました。

この試合は秋季二部リーグの開幕戦でもありましたが、左のエース鎌田が先発。
6回まで無失点と好投。コントロールが無茶苦茶良くてスライダーが出色でした。

鳥取大の打線はチャンスを作るも先制はならず。スタメン野手に投手登録が2名。でも、良く振れていました。

結局終盤に福山大の打線が火を噴いて5-0と敗戦しましたが、部員が少なく専門の指導者もいないなかでのこの善戦に心を打たれました。
福山大の先発入川翔(松山商4)もよかったですね。大学選手権の1回戦あたりで先発してきても全然驚かない投手。

この入川から3安打して、翌日の2回戦でもこれまた福山大の好投手・藤原錦(盈進3)からも快打を飛ばした、鳥取大の河合佑真(半田東2)の打棒も光りましたね。センターで出場していましたが登録は投手。来年は二刀流が観られるのかも。

進化する鳥取大の野球、来年是非ご覧ください!(誰)

…クソ長いね。しょうがないさ山陰のことだから。
さて次いこ。

〈14位〉立命大2-0同大(関西学生野球春季リーグ2回戦)

ランニングスコアはこちら↓
同大 vs 立命 試合経過-令和4年度 関西学生野球連盟 春季リーグ戦 : 一球速報.com | OmyuTech

そういや観たことないなと思って同立戦(立同戦)を観に行きました。
日本生命の藤井貴之や巨人の小林誠司がいた時以来、同志社は関西学生野球リーグで優勝していません。
そんな同志社ですが、今年の春季リーグは最後、同立戦で勝ち点を取れば優勝というところまで来ました。

…が、何が起こるかわからないのが同立戦。春季リーグ戦最下位という史上初の屈辱を経験した立命館が、同志社に牙を剥きます。

初戦をまず立命館が先勝。そして私が観たのはこの2回戦。
立命館は長屋竣大(浜松開誠館2)が好投。同志社は初回の一死一、三塁の好機を併殺で逸すると、長屋をほぼ打てません。
同志社は先発の東山玲士(丸亀4)以下、小刻みな継投で立命館の猛攻をしのぎ続けます。
(同志社の花野監督は日本生命や伏木海陸運送など社会人野球の指導でも実績のある方ですが、こういう継投をされてくるのかと非常に興味深かったです)

両軍膠着状態の8回裏、立命館は一死二塁のチャンスで打者は主将の宮崎竜成(創志学園4)。初球を捉えた打球は、打った瞬間の右越え先制2ラン。
そのまま逃げ切った立命館が勝ち点。同志社のこの時点での優勝を阻止しました。

(これほど誇らしげな「グレーター立命」は聞いたことないかも)

その後、近大が京大3回戦で勝ち点を奪い、春季リーグ戦を優勝。
同志社の11年ぶりの優勝は水泡と帰したのでした。
関東からひょこひょこやって来たオタクは、伝統の立同戦の重さ、勝負としての面白さに、大変に圧倒されたのです。
関西学生リーグはサイズ感もちょうどよく、一方で伝統も大事にしている、理想的な学生野球の形態に思えました。

〈13位〉桐蔭横浜大7-6横浜国立大(神奈川大学野球春季リーグ1回戦)

ランニングスコアはこちら↓
5/7 春季リーグ戦 第6週 vs桐蔭横浜大学 第1戦 | 横浜国立大学硬式野球部のブログ〜YNU baseball club〜 (ameblo.jp)

今年は国公立大の試合を本当によく観戦しました。
自分はクラブチームの試合だけでなく、国公立大の試合も好きで良く観に行きます。
ゴールデンウィークはJABA徳山スポニチ大会にどっぷり浸かった後、神奈川大学野球リーグを観に行きました。

横浜国立大が一部に復帰して異彩を放っているとうかがっていていましたが、この日も度肝を抜かされます。

初回、無死一、二塁で桐蔭横浜大の強打者・吉田賢吾(横浜商大高4=ソフトバンクドラフト6位)のヒット性の打球を見事な守備シフトで二塁ゴロに。これで横浜国立大は波に乗ります。
序盤から横浜国立大は打ちまくり、5回終わって5-1。

横浜国立大は先発の杉崎夏輝(東海大高輪台4)→5回から鵜飼彬史(日大藤沢3)の継投で、桐蔭横浜大の猛攻を凌ぎます。

(このアウトコール?みたいなの好きです。守備もとにかくシフトを多用し、データで「攻めて」ました。)

惜しくも8回に大量失点し逆転し敗戦しますが、最終回まで横浜国立大の打線は攻め続けていました。
国立大だから…なんて色眼鏡はこの横浜国立大に関しては必要なくて、神奈川大学リーグらしい打ち合いを見せつけられましたね。

横浜国立大は来年も一部で戦いを続けます。SNSでも活発に活動してますし、国公立大野球の一つの「あり方」を提示している大学だと思います。
ゆくゆくは東京ドームや神宮に、とそんな期待を抱かせる大学です。

〈12位〉日立市(日立製作所)1-0鹿嶋市(日本製鉄鹿島)(都市対抗野球大会北関東2次予選第1代表決定戦)

ランニングスコアはこちらから↓
日本製鉄鹿島 vs 日立製作所 試合経過-第93回都市対抗野球大会 北関東大会 : 一球速報.com | OmyuTech

都市対抗北関東2次予選は面白くない訳がない。
外野のスタンドに選手の横断幕が貼られているのも、北関東くらいでしょう。チームも、企業城下町を形成する三雄を初めとして、北関東のそれぞれ別の都市を背負っています。まさしく、「都市対抗」という雰囲気を一番感じる場所です。
そんな今年の北関東2次予選の舞台は太田市運動公園野球場でした。
あれ、ここをお膝元にしている某企業の試合の話ちゃうの??

いやだからSUBARUの試合の話しろよ

さて、都市対抗本選をかけた第1代表決定戦は、日立市(日立製作所)と鹿嶋市(日本製鉄鹿島)の「伝統の一戦」。
今年の二大大会2次予選で一番心に残る試合となりました。

先発は鹿嶋市が大津亮介(帝京大=ソフトバンク2位)、日立市が青野善行(国際武道大)。
この両投手が良かった。両チーム共にチャンスは作るもこの2投手から決定的な点が奪えない。
5回表は鹿嶋市が二死一、二塁も池間誉人(専大)が空振り三振。
池間はそれまで2四球を選んでいて粘っていましたが、青野はここを断ち切ったのが大きかった。
6回裏に日立市は二死一、二塁で大塚直人(東海大)が左安打。
二走の39歳・田中政則(水戸商高)が本塁に突入するも憤死。

異様な雰囲気になってきました。
ラッキーセブンの「レッツゴー!鹿島」も、「日立製作所社歌」も、なんかいつも以上に重厚に聞こえる。

8回表、鹿嶋市は二死二塁を逸機。
そして、8回裏。日立市は一死二塁から田中が右安打で一死一、三塁。
(野中祐也(国際武道大)が出て森下翔平(東海大)が送るとかいう、どえらいやり方で作った一死二塁でした)
ここで、鹿嶋市は投手を大津から山口和哉(国学大)に交代。
5番に入っていたルーキー・東怜央(立大)が二ゴロ。
鹿嶋市はバックホーム態勢ではなくゲッツー狙いの態勢でしたが、大柄な東の激走もあり、待望の先制点が日立市に。

この1点を、日立市の青野が守り切って逃げ切って第1代表に。
最後も二死二、三塁を守り切っての、大熱戦の末の勝利でした。

応援の熱量も凄いですし、お互いの手の内は知り尽くしているからこその難しさのある北関東二次予選。
この試合を戦った日立市と鹿嶋市は、共に都市対抗本選への出場を果たしました。
来年はクラブ選手権準優勝の全足利クラブ、JABA足利市長杯準優勝の茨城日産、さらには茨城トヨペット、そして2021年都市対抗出場のエイジェックも絡んで、戦いはより激しさを増すことでしょう。一次予選にはコットンウェイ硬式野球倶楽部や全鹿嶋野球クラブといった侮れないクラブチームたちが控えていますし。

(あれなんか忘れてないか…まぁいいか)

〈11位〉日本文理大2-1松山大(全日本大学野球選手権1回戦)

ランニングスコアはこちらから↓
公益財団法人 全日本大学野球連盟 (jubf.net)

12位の試合の翌日にも何やら試合やってたらしいんですが、なぜかその試合だけ記憶喪失なんで何も書けないんですよね

太田市から東京まで帰ってきて、翌日に行ったのが全日本大学野球選手権大会。
東京ドームで4試合ぶっ続けで観戦しました。いやー楽しかったなあ。

2日間、東京ドームで1、2回戦を8試合堪能しました。
この8試合からどれを出すか迷いました。近大工学部-千葉経済大もよかったし、東日本国際大-金沢学院大も捨て難い。この次に観た近大-和歌山大も凄い試合だった。
ですが、初日の東京ドーム第3試合のこの試合で。

日本文理大は九州地区大学野球連盟の北部の代表。1試合6~7人は平気で使う小刻みな継投策が持ち味です。
松山大は四国地区大学野球連盟の代表。四国学院大と並ぶ四国の雄。
日本文理大は古川秀一(清峰、元オリックス)がいた頃くらいから個人的には昔から思い入れがあるチームだし、松山大は去年関西学院大の黒原拓未(智弁和歌山、現広島)に食らいついていた。
この両チームが試合したらどうなるかなんてなかなか想像がつかない。
果たして、観てみたら想像以上でした。

日本文理大打線は、松山大の先発菊池来樹(宇和島東4)の左の豪快な上手投げから投げ下ろす変化球と細かい制球力の前に、なかなか得点が奪えません。

一方で日本文理大の先発は小倉甲子郎(三重総合3)。しかし3回には上原航(真和志4)に交代。

しかし上原が一死一、三塁のピンチを招くや、日本文理大の中村壽博監督は上原から伊藤諒成(唐津商4)に交代します。

(テレビ中継の実況によると、中村監督は「上原の出来がカギ」と考えていたようで、この交代は必ずしも想定内ではなかったようです)
ピッチャーの代わり端に松山大の古森響太(小松4)はスクイズを敢行するも惜しくもファウル。そして古森はファウルフライ、大西立真(大手前高松4)は一塁のタイミングギリギリでしたが一ゴロ。
ピッチャーキャプテン・伊藤がこのピンチを凌ぎます。
ここの攻防は本当に見ごたえがありました。

日本文理大打線は田平凌太郎(都城4)が菊池の球をカットし続けたり、軽打をしてみたり一方で強振したり、あの手この手で攻めますがなかなか打てません。淡々と投げ続ける菊池。

5回表から日本文理大は4番手の前田純(中部商4=ソフトバンク育成10位)が登板。

球速の数字は130キロ台前半というところでしたが、数字以上のノビのあるストレートで押していました。

5回裏の日本文理大は一死から指名打者に捕手登録の代打高橋汰空(小林西3)が送られてヒットで出塁。中村監督は代走飯盛温(佐世保実2)を送って勝負をかけます。(ただこの試合を通して、8番指名打者の打順には4選手が起用されたので、指名打者の打席は守備位置関係なく代打や代走が送り込める場所と考えている雰囲気もありました。深い…?)
続く田平が二塁内野安打を打って一死一、二塁となりトップへ帰りますが、松山大の菊池がまたも凌ぐ。

均衡が破れたのは6回裏。日本文理大は二死二塁から野元由翼(佐世保工4)が右に2ラン。

その後、7回表から日本文理大は5番手の桝屋優太郎(長崎商3)に交代。

松山大も粘ります。7回表一死二塁から阿部颯稀(宇和島東3)の左タイムリーで1-2。
この桝屋がピンチを迎えても、中村監督は動きません。9イニングの間で同点までは桝屋と考えていたのでしょうか。
(マウンドまで中村監督が来たから交代か?って思ったら話に来ただけなの思いっきり吹いた)
8回裏の日本文理大の満塁機は、松山大の2番手松田光稀(高松商2)が抑えきります。

そして9回表の松山大は二死一、三塁。しかし、ここで日本文理大の桝屋が粘る重松健人(松山聖陵2)を空振り三振に斬って取って試合終了。

持ち味の違うチーム同士が死力を尽くし合った、「静かな死闘」でした。

未だにこの試合の録画は折に触れて見返したくなります。見返すたびに発見がある試合です。
東都の亜細亜大が久しぶりに優勝して幕を閉じた2022年の大学野球選手権でしたが、本年の個人的ベストバウトにはこの試合を挙げたいと思います。

ちなみに、決勝2ランを打った日本文理大の野元は「元投手」なんだそう。

日本文理大、元投手の野元由翼が決勝2ラン「次の試合がなかったら抱きしめたい」成長に監督感慨 - アマ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

へえ。「143キロ右腕」として入学してきたんだ。
継投で勝負してくる日本文理大を救ったのが元投手の野手っていうのもドラマを感じます。

…とまあ、このようなドラマが大学野球選手権には詰まっています。
個人的には、特に面白いのは1回戦と思っています。

あー、また初日の東京ドームに行きたいすね。まだ半年もあるよ。

とまあ今日はこんなところで。
さて、10位~1位の発表は年内に書き終わるのかな。
矮人@シャルトル学派の次回作にご期待ください(早く書け)。

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