日本26世紀青年化?

我が家では夕飯の時、いつもテレビをつけている。

俺の両親も、弟も、妹も食べながら見ている。

俺が夕飯を食べているときに家族がいつも見ている番組の内容が、「芸能人が街角のレストランでグルメレポート」だったり、「芸能人や芸人同士でただおしゃべりするだけ(いわゆるひな壇番組)」だったり、「爆笑or衝撃映像」だったり、「日本の文化に興味を持っていたりする外国人や日本にやってきた観光客(ほとんどが欧米人ばかり)が日本の『良いところ』を称賛するだけ(いわゆる日本スゴイ系)」だったりする。

しかしそんな番組見ていて思うのは、「グルメレポート」みたいなもんとか今時のYoutuberでもやってるし「爆笑or衝撃映像」もYoutubeやTwitterとかにもかなりあるし、「芸能人や芸人同士でただおしゃべりするだけのひな壇番組」とか個人的に一番つまらないし何が面白いのかさっぱり理解出来ない。だってただ単におしゃべりするだけじゃん?

特に日本スゴイ系の番組なんか日本の文化に興味を持っていたりする外国人や日本にやってきた観光客なんか欧米以外にもいるにもかかわらずその番組では欧米系の人たちばかり映すし、ましては日本の都合の良いとこばかり撮ってそれをわざとらしく誉めさせてるような感じがするし「それってただの自己満番組じゃねえの?」と思う。

俺にはFacebookに外国人友が何人もいるが、日本に行ったこと、または住んだことがあって日本語もできる「親日外国人」でも日本の悪いとこは必ず批判はするし、日本に出稼ぎに来ていても日本の文化だとかアニメだとかJ-POPだとかそういうのも見たこと無いし聞いたこともないし興味もない人もいるし、東京の名前は知っていても俺が住んでいる埼玉県がどこにあるのかわからない人たちも多いので、例えば埼玉から遠く離れた大阪だとか九州だとかそういうとこで何か大災害が起きたりすると「地震大丈夫?」「洪水大丈夫?」とインドネシア人友に心配されたりするので、正直「あのさ、俺そっから全然違うとこに住んでるから(半ギレ)」と言いたくなるもんだが変に心配している友人たちを見てるとなんだか苦笑いしざるを得なくなる。

もちろん中国と韓国とかそういう他のアジア圏の国と混同する人たちも多く、その中でもソマリア人友に「俺は世界で最も一番有名な日本人を知っているぞ。ジャッキー・チェンだ。」と言われたときはあまりにも吹き出しそうになってしまった。

世界規模で見てみると日本以外の国だとJ-POPよりもK-POPが流行ってる印象があるし、技術面のほうでもむしろ中国のほうが先に進んじゃってる感がすごいし、このままだと日本の存在感がどんどん薄れてきてるんじゃないか?と最近思う。

そんなわけで俺の母親が「ねえ見て!今ガイジンの間で日本が大ブームなんだって!」なんてケーハクなことを言っているのを見てると「お前はホントに井戸の中の蛙みたいな人間なんだな」と軽蔑的に考えてしまうものである。

日本のバラエティー番組というのは見てて頭が悪くなりそうである。

くどいしわざとらしいしなんでもかんでもオチャラケてればいいという演出、誰かを嘲笑したり虐めたりすれば笑いを取れると思っている酷すぎる企画や言動、過度なワイプとテロップの多用、さらに個人的に一番クソだと思うのはやたら良いとこでCMを入れるとこである。

そんなアホみたいなゴミバラエティー番組よりもアメリカやインドネシアの番組のほうが余程マシに見える。

CMなんかも30年前経済的に潤ってた頃のスタイリッシュでバブリーなものと比べても終わるのが早いし、見てて最近のバラエティー番組と同じくらいオチャラケてるし昔話のキャラが登場するauのCMなんか「いつまでそのシリーズやってんだよ💢」とマジでキレそうになる。

そんな低俗的でくどいしわざとらしい演出やどうでもいい内容ばかりのテレビ番組やCMばかり見てて50超えて良い歳してるのにまだケラケラ笑っている親や兄弟を見ているとどうしてもアメリカの映画、「26世紀青年(原題:Idiocracy)」に登場する弁護士のFrito Pendejoが金玉蹴られたり潰されるだけのコメディ番組「Ow My balls!」を見ながらグフグフ笑っているとこを思い出してしまう。

俺の祖父は昔、「テレビばっか見てるとバカになるぞ」なんて言っていたもんだが、今の家族の現状を見ているとやっぱり祖父の言うことは正しかったんだなと思う。きっと翌年の2020年は26世紀青年がアメリカで上映された2006年当時よりも「26世紀青年化」に拍車がかかっていることだろう。

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