【皮膚】多形滲出性紅斑

どんな時に想起するか

感染症後・薬剤内服開始後に、四肢に左右対称性に紅斑が出現したとき

症状

 おおよそ、両手背(軽症)→両四肢→顔面・体幹(中等症) の順に進展するイメージで、左右対称性に円形の浮腫性紅斑が出現する。重症化すると水疱を伴うこともある。疼痛はあったりなかったり。
 発熱・粘膜疹・結膜炎を伴うと、Stevens-Johnson症候群に進展していると考えられ、緊急の対応(ステロイド内服・入院・眼科コンサルト)が必要となる。

対応(重症度別)

 2~4週間ほどで自然消退することが多い。
薬剤性を疑う際は、原因薬剤を中止する。

処方するならば・・・
軽症(四肢限局+体幹・顔面に+α)
 →ステロイド外用(アンテベート)(注)顔面には使えない!
中等症~重症(もーちとひどいくらい?)
 →ステロイド外用+ステロイド内服(プレドニゾロン錠)

搔痒感が強ければ→抗ヒスタミン薬

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?