号外Ⅰ(千夜一夜の物語) から
その1 から 236 まで
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恋文 その1
珍しく夜更かしをしたあの深夜に、縺れる糸のその先を見つめようとしている自分に気付いたの。好きだとは絶対に言ってはいけないと硬く誓ったのに、ああ僕はなんて馬鹿なんだろうか。だから、この手紙を書き始めながら決めたんだけど、毎夜、200文字で終わらせる手紙にすることにした。さて、君にはもう会えないかも知れないとあきらめていた僕が、飄々と廊下を歩いて居る君を見て涙を滲ませてしまったのは、絶対誰にも内緒だよ。
続く
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100まで
200まで
235まで
237まで
239まで