昼下がりからのシェケラートな妄想喫茶
イタリアから来たシェフがいる。彼は英語をしゃべれず、僕はイタリア語が分からない。それでもなぜか仲良くなって、今日はパティシエの奥様も交えて蕎麦ランチ。なんどかこのコラムにも登場する、蕎麦屋のいきつけは神宮前の松永だ。かれこれ15年は通っているだろうか、ご主人も仲良くさせてもらっていて名店である。ここで10年ほど前にSLURP LIKE A BOSSの原型ともなる、HOW TO SLURP SOBAという動画をシンガポールのフーディーに撮影してもらったことを覚えている。その時の映像がこちら。
そんな映像に大笑いしながら、オープン同時に11時半には満席となった同店舗に優しそうなイタリアからのご夫婦の談笑が妙に心地いい。天井がバウンスするのかいつになく、僕とコーヒーの相棒こと井崎英典さんとの声が響く。フィリピンですっかり充電されてきたみたいで、彼からの土産話も楽しかった。
しっかりすすった後は、彼の隠れ家でシェケラートを頂くというのが神宮前の過ごし方だ。イタリア版アイスコーヒーとでも言えるのがこのシェケラート。世界チャンプが抽出するエチオピアのプライベートバッチのエスプレッソをベースにしたアイスカクテルとでも言おう。イタリア人に彼の作ったDECONSTRUCTEDバージョンの提案。フィリピンのコーヒー農園で分けてもらったというコーヒーの花のシロップを砂糖の代わりにミックスする。咲いてからすぐに散ってしまうこのコーヒーの花、香りはフローラルなジャスミンのようだ。これが彼のシェケラートと究極に合う。また神宮前が面白くなってきた。
そんな井崎さんとの今月の妄想喫茶は今週の土曜日だ。今回はきっとフィリピントークが炸裂することだろう。もしかするとこの究極のシェケラートも登場か?今から楽しみなのだ。妄想喫茶のチケット申し込みはこちらから。ランチセッションはコーヒーとカレーが主題の3セッション。ちょっと早めのディナーはステーキとコーヒーの1セッション。どちらも僕らのトークがもれなく付いてきます。
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