遺族は故人の霊感まで相続するのか?

殺人事件や交通事故の裁判や会見で、「〜(亡くなった被害者)の無念を晴らしてやりたい」と、遺族が涙をこらえてコメントするのを、よくニュースで見かける。

すごい不可解だ。お彼岸ありきの仏教チックなコメントじゃない?無念って。被害者が本当にそんな感情持っていたか、確実な証拠って出せるんだろうか?いくら親族とはいえ、亡くなった人の気持ちを代弁することなんて、出来るわけがない。そんなこと出来るのは恐山のイタコだけだが、無宗教国民がこんな時だけイタコ、というか霊的なものを利用するのはちょっと図々しい。

国民なんて大きい主語出すのは論理の飛躍じゃないか?、と批判もあるかもしれないが、いちいち揚げ足をとる、クレーマー大国の日本国民(最近だと、池江璃花子の神さまは乗り越えられない試練発言を面白おかしく叩いてた連中は確かにいた)が、この手のコメントにケチつけたところを見たことがない。やはり国全体から捉えても、そうおかしくない発言なんだろう。

霊的現象を前提とした根拠が裁判の動機の一つになってしまうのか?

情に流されすぎなんじゃない?、って思ってしまう僕は冷淡過ぎるんだろうか?

遺族の気持ちは理解できる(共感できるなんて傲慢なことは思わないが)が、やっぱりなんか引っかかる。


#エッセイ
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