陽キャと陰キャ
劇団WAGNASオンダです!
「陰キャ」や「陽キャ」って言葉、いつから使われだしたのだろう。
気づけば当たり前に世間に居座っていた言葉の一つです。
自分自身あまり口に出して使ったことはないが、一昔前で言う「リア充・ウェーイ系」「非リア充・アキバ系」などの類義語なんだろうなっていうのは、おおよそ予想がつきますが。
これについて今日は書きます!
陰キャ商売ってどうよ。
大人になってから、それこそほぼ全くと言っていいほどテレビを見ていない。
元々テレビ界を実効支配する有名人によい印象を持っていない為、ニュースが見たいならネットニュースで事足りる。
ただほぼ見てないといってもどうしても入ってきてしまう情報があり、ここ数年増えてきたタイプの芸能人で、僕がずっと違和感を感じているものがあります。
それは「陰キャを自称する芸能人」の存在です。
本当に「陰キャ」なら、妄想以外で有名人になろうなんて思わないだろうし、もし一年発起して頑張ろうと思って出てきたなら、それこそ「陰キャ」だった自分を封印したいはず。
「陰キャ」程度ならまだしも、実は昔は不登校でとか引きこもりで…とかいう芸能人もちょこちょこ目にしますが、これこそ陰キャ以上にあり得ない。
偏見十分承知ですが僕は芸能人という人種は、クラスにいたお調子者の人気者だけを抜粋したクラスを作って、その中でもナンバーワンを極められるような奴だけが、なれると思っています。
陰キャ属性さんが仮にアートや音楽などの特定分野のみで頭角を示すならまだわかるが、バラエティなどに出たりしてなんだかんだうまくやれていそうな人は本当に謎。
まー男でも女でもそもそも最低限ルックスがよくないとあの世界では売れないわけで、その時点で設定の破綻や矛盾が生じてしまっていると思うわけですけれどもね。
まぁ僕のちょい下世代からは、ニコニコ?とか歌い手?とか、いわゆるオタクコミュニティから生まれた人気者みたいな奴もいるだろうから、一概には言えないか…。
結局のところ彼らの「自称陰キャ」は文字通りキャラクターで、新たなファン層を獲得するために、いろいろなキャラを実験的にやっているとしか思えないですね。
陰キャ界のカリスマになれば、リアル陰キャがお金使ってくれるかもしれないし。
オタクは金になるって奴ですよね。
しかし、本当に事情があって登校拒否などをしていた人や、そもそもとして「真の陰キャ」な人に対して、ものすごく失礼だと思ってしまいます。
演じてナンボ偽ってナンボの世界だと思いますが、芸能人の陰キャビジネスは個人的には「なんだかなー」と思ってしまいます。
陰キャがモテるらしい時代
若者言葉に詳しい人に聞いたところ、「リア充=陽キャ」「非リア充=陰キャ」ではないらしい。
さらに意味不明なのは、今の若者(男性)の間では「陰キャ」のほうがモテるらしい。
それを聞いたとき果てしない衝撃を受けたのを覚えています。
「モテる陰キャ」の定義はわかりませんが、確かに昔のリア充然とした「髪明るくてシルバーとかいっぱいつけててチャラいけど明るい感じの奴」は最近ほぼ見なくなり、
「サラサラ黒髪でサブカル?系ファッションの大人しそうで優しそうな雰囲気の奴」の方が、女連れで歩いている事が多いなぁと感じますね。
今も昔も「モテる若い男性」の代表格であるバンドマンやホストを見てもそれは同様で、イケメンはイケメンだけど虫も殺さなそうな弱そうな雰囲気の奴が増え、いかにも元ヤン風なワイルド系イケメン的な奴は減ったイメージだ。
まぁこの手の業界は、どんな見た目をしていようが中身や本質は変わっていないのだろうけれども。
でもね、ここで思ったんだが、コレ僕でも聞いたことある「ロールキャベツ系男子」ってやつなんじゃないの?
いわゆる、草食系に見える本質肉食系というか、羊の皮かぶったオオカミ的な奴。
見た目が比較的地味系ってことで「ロールキャベツ男子」的な人が「陰キャ」にカテゴライズされて見えたってオチなのだろうか。
女性で言うならば、あまりいい言葉でないが「清楚系ビッチ」や「オタサーの姫」ってやつがズバリ当てはまる気もする。
一見真面目そうに見えて異性への関心強く積極的な奴がモテる時代なんだろうなぁ。
ま、ガワの流行はあれど結局変わらないのは、男でも女でも積極的にモテにいく奴がモテるってことだ。
件の「若者言葉に詳しい人」が言った真意はわかりませんが、「陰キャがモテる説」について僕は上記のように噛み砕きました!
まぁその人もあまり考えずノリで話したり、後日聞くと発言を忘れているようなタイプの人なので、そもそも深い意味や理由はなかったのかもしれません(笑)
で、結局陽キャ陰キャってなに?
話は脱線しましたが、ここまで長々としゃべっておいて、「リア充=陽キャ」「非リア充=陰キャ」ではないっていうのは、なんとなくしか理解できないっていうね…。
リア充・非リア充→本質や趣味嗜好など、内面や性格での判断
陽キャ・陰キャ→ルックスやファッションなど、外面や見た目での判断
↑なのだろうか?でも例外もありまくるし絶対違う気もする…。
また認識が間違っているかもしれないが、陽キャ系の最上位?として「パリピ」、陰キャ系の最底辺?として「チー牛」なんて言葉も数年前から聞きますね。
あーなんだかいつも以上にわけわかんなくなってきちゃったなぁ。
芸能人が自称する陰キャにも、陽キャ・陰キャの正しい意味も、何たら系男子/女子とかも、最近は人の属性を示すレッテルが多すぎて困る。
特にSNS普及後の最近は、芸能・一般ともに「自他にレッテルを張る人」を多く見るような気もする。
もちろん良いレッテルも悪いレッテルも含めて、だけど。
文字のやり取りのSNSだから、自分を手っ取り早くざっくり相手に理解してもらう際や、一部の層を手っ取り早く貶める為に便利なことなのはわかる。
しかし、その種類が多すぎて、本当は自分自身でも自分がどんな奴かわかってない若い人は多いんじゃないかな?
自他に色々な方向からあらゆるレッテルを付与しすぎて、かえって薄まり訳がわからなくなってる、ゆえに自分さえ見えなくなっている。
一昔前はこういう〇〇系みたいな自他へのレッテル張りは学生までで卒業だった印象もありますが、やはりSNSの影響か社会人以降になってもひっぱっられ続けている人も見ますね。
また、最近よく話す、MBTIや16タイプ診断に関しても、かなり近いことが言えると思います。
情報過多な時代だなぁと、あらゆる方面から感じますね。
ただ色々考えてみて最終的に感じたのが、もはや「陰キャ」も「陽キャ」も元々の意味が崩壊しているというか、かなりごちゃまぜなニュアンスになってしまっているという事。
それこそ「チー牛」に顕著だけど、最近の若者の流行言葉は、あえて本来の意味から飛躍させ含みを持たせた曖昧な表現にするのが、一種のブームと言うか傾向なのかもしれませんねー
今は多様性の時代って言われているらしいけれども、こういうのを「多様性」って一言だけで一概に判断していいものでもないような気もします。
陽キャ陰キャもそうだけど、便利で耳聞こえのいいレッテルや属性に惑わされぬよう、しっかり自分を持って生きていきたいものですね!
何キャとかMBTIとか何型とかの前に「お前はお前なんだよ」っていう至極簡単な話だとも思います。
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