3月3日 ひな祭り

ケーキを2つ買った。
今日はひな祭りだ。
三十路独身男性です。

悪い文章の見本市です。寄ってってください。



ちゃんと書こ。

【はじめに】
今日はひな祭りでしたね。お雛様。
スーパーに酎ハイ用の炭酸水を買い出しに行ったところ、ひな祭り用のデザートが目に入った。
「おいしそ〜」
思わず手を出しそうになったが、ここはホームにしているスーパー。
つまりホームグラウンドスーパーマーケット。
レジの店員さんには僕が独身男性だということは薄々気づかれているはず。きっとそう、薄々くらいのレベルで。
「あの人独身男性のくせにひな祭りケーキ買ってたわ〜 しかも5%引きの」
なんて陰口を叩かれてはもうこの店の敷居は跨げない。せめて半額だったなら。

そうだ。ケーキ屋さんに行こう。
ケーキ屋さんなら僕が独身男性だと知りようがないから陰口など叩かれようがない。もしそうなったら二度と行かなければ済むだけだ。悲しいけど。

【方法】
こうして僕はケーキ屋さんへと向かった。スーパーで買っとけば良かったな、とセルフレジを済ませてから思った。

ケーキ屋さんでケーキを買うにも問題があった。いくつ買うべきか。
ひとつだけ買うのは変に思われるか?

分岐1 子どもの分と思ってもらえる。
分岐2 奥さんまたは恋人の分と思ってもらえる。
分岐3 自分で寂しく食べる分と思ってもらえる。ひな祭りのケーキを男一人で。

1と2は、自分の分も買わないのは不自然だろう。3のがよっぽど自然だ。そういう顔してるもん。
2つ、買うことにした。見るとケーキはどれも小ぶりだ。これなら楽々平らげられる。
入店してからここまでほんの2分ほどで結論づけた。伊達に学位は取っていない。ケーキ屋さんと言ってもパティスリーと称するタイプの洒落た店でだからまったく大したものだ。
すみやかにケーキを注文しそそくさと店を後にした。実際は注文のシステムが分からなくて迷った。店員さんが3人ほど立っていたがレジがどこか分からなかったから。ボーっと立ってるだけに見えて話しかけてもいいんですね、あの3人。
セルフレジにしてくれ。

【結果】
イチゴが被った。

図)おいしかったです


【考察】
桃のケーキを買えよ。



(おしまい)