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鬼は外、福は内! 節分の話です😄

節分とは

四季を分けて年に4回あります。
冬から春の替わり目の立春の前日の節分だけ新旧の年の替わり目と重なる事から重要視されてきました。

節分の行事は元々宮廷行事の1つ「追儺」(ついな)からであると推定されています。
追儺とは12月に疫厄を祓う儀式で、「方相氏」(ほうそうし)と呼ばれる鬼を追い払う役が見えない鬼や疫病を追い出すと言うものでした。
ところが、平安時代に見えない鬼に飽き足らず
方相氏が鬼に見立てられ、群臣らに追い出される役目となりました。

長田神社の追儺式


豆をまく風習は南北朝直後の1390年代から行われていたとあり、上流階級だけでなく民間でも
「鬼は外、福は内」と唱えていたようです。

それでは、撒く豆はなぜ大豆なのでしょうか?

中国の最古の医書「神農本草」(しんのうほんぞう)では、大豆は「鬼毒を殺し、痛みを止める」とあり、呪術的に使用されていたのではないかと
推測されています。

では、なぜ煎った大豆なのか?
それは、邪気を祓うのに使った大豆から芽が出ると「鬼に食われる」とか「その家に悪いことが起きる」と信じられていたからです。
撒いた大豆から芽が出ないように煎ったのが始まりです。

和菓子屋さんでは、豆まき用の大豆や鬼やおたふくの生菓子が並びます。
近年では「かわいい節分の和菓子」がインスタでも
多く投稿され、見ていても楽しいし、勉強にもなります。

和菓子技法 主婦の友 平成元年4月14日

鶴屋吉信 福ハ内
立春を祝う枡々繁盛の縁起で喜ばれ人気。

現在では「恵方巻き」や「恵方ロールケーキ」もあってバリエーションが豊富になってます。

コロナ禍になって長いですが、しっかり厄祓いして、新年度を迎えたいですね!


参考引用文献
「節分と節供の民俗」  飯島吉晴
「和菓子技法」主婦の友社

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