PDFがわからなくて100万円貰い損ねそうになった話
題名の内容に入る前に、自己紹介をさせてほしい。
私はとある田舎に住む一般人です。電子機器の知識は普通の人程度だと思っています。
便宜上、私の事は「姉」としておきます。
普段は一人暮らしをしていますが、実家が近いため月2回程度帰ってAmazonから届いたものを回収して帰ったりしています。
今回の話は、その実家に帰った時の話です。
仕事が終わってからなので、だいぶ夜遅くに帰ったある日、帰りしな早々
母「お姉ちゃん、お願いがある!」
父「お前に100万円(貰えるかどうか)がかかってるからな!」
と言われました。
あまりに物騒な申し出だったため、詳しく話を聞いてみると、どうやらうち(個人事業主)は定額給付金の対象に入るそうなのだ。
定額給付金はコロナウイルスで売り上げが減少した中小企業向けの救済措置なのはご存知でしょう。
どうやら、その定額給付金の申請に関して憤っているようなのだ。
母「今日相談センターに行ってきたけど担当の人に『この計算だと今年度予定売上額が昨年の売り上げを超えるから対象外』って言われたけど、絶対計算間違えてる。あの人数字入れる順番間違ってた」
はぁなるほど。
担当者も人間だ。話の通じない人もいれば、間違えることも幾分かあるのだろう。
私「じゃあもう1回行くの?私に一緒に行けってこと?」
真っ先に思ったのは、私が一応行政に関わる仕事をしている事もあり、私の方が難しい文書などがわかるのだろうと思って着いてこいとのことだと思っていた。
しかし、違う、と母は言った。
母「予約制だし、行っても一緒だろうから行かない」
私「じゃあどうすんの?」
母「インターネットでも申請ができる」
というか、基本はインターネット申請らしく、それが難しい人はセンターに行って直接申請するらしい。
私「つまり、インターネット申請を私にしろってことか」
そういえばTwitterで定額給付金の申請めんどくさい的な事を聞いた気がする、と私は思い出した。
ということは、HPを見た感じで無理だと投げたから私に頼むことにしたのだろう。
私「わかったわ。でも私確定申告とかその辺の難しいやつ全くわからんよ」
母「大丈夫、HPに書いてある書類は用意できてる」
私「はぁ」
母「これだけが!わからないの!!」
母の指差す先を見てみると、そこに書いてあったのは。
『添付ファイル形式はPDF、JPEG、PNGとしてください』
はぁぁぁぁ???
母「この英語3文字がわからないの!」
うっそやろ
申し訳ないことに私は大爆笑した。
私「画像とかの種類の名前だよ。JPEGは写真とかで、PDFはよくアイコン赤くて背景黒い文書ファイル開かない?それだよ」
母「わからん」
私「まぁ後で教えるわ。とりあえず書類スキャンして……」
ここでパソコンのフォルダを開いた。
『ダウンロードしたファイル』
『定額給付金.pdf』
私「これやぁぁぁぁ!!!!これが!!PDF!!!!」
さて、肝心の申請はというと、割とスムーズに終わりました。
(これから確認してもらうのでまだ100万円貰えるのかわかりませんが、申請だけは終了しました)
母「センターの担当の人にも聞いたのよ。書類は全部わかるんですけど英語3文字がわかりませんって。『は?』って言われたわ」
ああ、なんか読めた気がする。
話の通じない人は、母の方だったのだ。
別にうちの親はパソコンが使えない訳では無い。ワードエクセル使えるし、ググることもできるし、スマホゲームもするし、YouTubeも見る。
ただ、ファイル形式がわからないだけだった。
これらのことから、中小企業、個人事業主を親に持つ人、そして行政の人は覚えておいて欲しい。
(この記事にたどり着いた人はぶっちゃけ心配していない)
一般的なファイル形式の意味すらわからん中小企業や個人事業主はいる。
わけのわからん情報の授業も役に立つ時が来るんだなぁと思いました。
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