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妻の国民年金の任意加入手続きをしてきた

今回の話は以下に当てはまる人(=ボク)が対象です。
・妻が国民年金の第3号被保険者(いわゆる専業主婦かつ旦那が会社員or公務員)
・妻が年上

うちの例だと、ボクが50歳、妻が60歳で、ボクは会社員、妻は専業主婦です。姉さん女房で、奥さんが専業主婦で、かつ自分が会社員か公務員の場合に「気をつけましょう」という話になります。

第3号の場合、つまりうちの奥さんのような場合、国民年金に加入はしているけど、保険料の納付は不要です。

そして60歳になると国民年金の加入資格を喪失します。

国民年金は65歳から受給可能なのですが、60歳から65歳の5年間、「延長して加入する制度」が今回の国民年金任意加入制度です。

ちなみにボクは今日まで知りませんでした。会社の総務から電話がかかってきて、「初めてのケースのため気付きませんでした、すいません」という内容でした。

話を聞くと、うちの妻の誕生月(=2月)に資格は喪失しており、本来ならその月から任意加入をしておくことで、途切れることなく65歳まで国民年金に加入できます。

しかし、この制度は過去に遡れないため、今手続きをしても、2月から11月までは「喪失期間」になってしまう。総務の人はそれを謝っているわけです。

そんなの、こちらの責任なので謝ってもらう必要はなく、むしろ教えてくれてありがとうなのです。

今日すぐに加入手続きをしてきたので、その話を書いています。

妻は社労士事務所で働いていたこともあり、この制度を知っていましたが、「働いてもいないのに、さらに5年間も保険料を払ってとは言えなかった」と言ってました。なんて健気な・・・とは思わないけど(おぃ)、遠慮なく相談してくれればよかったのにと思いました。これに当てはまる旦那は自分から言い出してあげましょう。

今まで奥さん分の保険料がかかっていなかったところへ、任意加入するとお金が出ていくことになるので、そこは自身の財布や家計と相談になると思う。しかし、おそらくほとんどの専業主婦が遠慮して言い出せないのではないかと思うので、加入するかどうかはともかく、旦那から相談してあげるべきだと思います。

なお、この制度には申し込み条件があります。

任意加入制度(年金機構のサイト)

いろいろ書いてあるけど、超ざっくり言うと「40年間払ってないよね?」となる(ざっくりしすぎ)。20歳から60歳までびっちり払いました?というのが鬼門。普通は払ってないと思うので(断言?)、たいていの奥さんは加入できると思う。だってボクですら20歳から払ってるわけじゃないから、480ヶ月は満たせない。

では、加入すると、金額はいくらになるのか。

まず支払いの方は月額1万6540円です。これを最大60ヶ月(5年分)加入できるわけです。

すると、1年あたりの年金支給額が9万7713円増えるそうです。約10年生きながらえると、元が取れるそうです。

さらにどうせ入るなら、付加保険にも入っておきましょう。

これは月々400円をプラスして支払うというもので、これによって65歳以降付加保険料の納付月数x200円を追加で受け取れます。400円を5年支払って、200円プラスで年金がもらえるので、こちらも10年もらえれば元が取れる。

微々たるものだけど、少しでも増額できるなら活用しない手はないですよね。もともと自営業者のための制度だけど、会社員にも欲しい。会社に「400円追加してください」と申告すれば、付加保険に入れるみたいな。

そんなわけで、月々の支払額は16,540+400=16,940円となります。約1万7千円ですね。

これをどこに申し込むかというと、住んでいる場所の役所です。年金機構ではなく、市役所や区役所になるんですね。意外でした。

初めての手続きだったので、事前に市役所へ電話しました。妻は大腸癌の影響で、外出が少々難しい体調が続いています(健康ではあるのですが、突発的に便意が来る)。そのためボクが申し込みに行きたいのですが、旦那が代理で申し込めるのか、申し込めるなら手続きにはなにが必要なのか、旦那が支払うことは可能なのか等々。

分かったことは
・同じ世帯であれば旦那が代理で申込みは可能。奥さんの年金手帳を持っていくこと。
・旦那が支払うことも可能。旦那の本人確認をするので身分証明書を持ってくること。
・支払いは口座引き落としか、クレカ払い。口座引落の場合は認印が必要。クレカの場合はなにもいらない(クレカ番号などの情報は必要だけど、クレカを持っていけばいい).

楽天のクレカで払うとポイントも付くので、クレカ払いにしました。

今日11月30日、奇しくも年金の日らしいですが(市役所に行って、掲示板を見て初めて知った)、市役所で申し込んで来ました。なんと、今月11月から加入可能というギリセーフでした。今日総務から電話もらって、調べて、今日役所に行ってきてよかった。1ヶ月でも加入期間は長い方がいいですからね。

市役所に行くと、まず奥さんの年金手帳を渡し、申込書に記入し、続いてクレカの情報を書いて、手続きは終了。説明や雑談(特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢について質問したりしてた)も含めて30分ぐらいの所要時間でした。

年金の支払いは月額払い、半年前納、1年前納、2年前納という4パターンを選べます。

月額だと定額なのですが、それ以上の前納だと割引があります。

半年だと数百円だったと思うけど、1年前納だと4,000円ぐらいの割引になるそうです。2年前納だと1万円以上割引になるのだけど、さすがに2年分一括だと出費がでかいので、1年前納にしました。

そんなわけで、約17,000円x12=204,000円から4,000円割引されて、20万円ぐらいの一括納付となりそうです。

ただ、クレカや口座振替には2-3ヶ月時間がかかるので、しばらくは納付書が送られてきて、それを元に納付という手動入金になります。

クレカ払いの手続きが完了すれば、改めて年金機構から連絡あるそうです。そのため、翌年度にあたる来年4月からは、3月に1年前納の案内が来て、一気に引き落とされるとのこと。

そして、この制度は社会保険の全額控除対象となります。

その手続きについても窓口で質問したのですが、毎年10月頃に年金機構から「いくら払いました」というハガキが来ます。これを年末調整の時に提出すれば、所得税から控除されるそうです。

つまり、iDeCoと同じですね。下手したら確定申告が必要なのかもと思っていただけに、これは助かります。

そんなこんなで、昼過ぎに総務から電話をもらって、その後webで事前に調べ、市役所に電話して教えてもらい、妻に話して、加入することで同意し、市役所に行って手続きをして、と半日で終えられました。

ぶっちゃけ、月に17,000円の支払いが増える割に、奥さんの年金は年間で9万7713円、月にして8,142円が増えるだけです。ここから所得税が引かれるので、手取りは減ります。

それでも、国の制度として活用できるのであれば、活用したい。税金も控除されるので、上の計算よりはもう少し利回りはいいはずです。

さっきも書きましたが、専業主婦の場合奥さんの方から「任意加入を申し込みたい」とは言い出しくいと思うので、奥さんが60歳になる誕生日の前に、旦那の方から「任意加入する?」と聞いてあげましょう。

奥さんの「ありがとう!お世話になります」の笑顔で十分ですよね。


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