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「ジェイソン流お金の増やし方」読了

最近ニュース系メディアでもよく見かける厚切りジェイソンの最新刊を購入、即日読了しました。

読んだのはBOOX端末なのでスクショはモノクロですけど。

この本を知ったきっかけはyoutubeのリベ大で紹介されていたから。そしてその動画を見て「買わなくてもいいかな」と思った。

動画では本書の骨子が説明されていて、とてもシンプルだった。
・節約しろ
・生活費x3ヶ月分の現金は預金しておき、それ以外は全部投資に回せ
・ただひたすらVTIを買え
これだけ。

内容はすべて納得が行くし、VTIかどうかはともかく、ドルコスト平均法によるインデックス投資の凄さは知ってるし、今までも何回も経験してる。今現在は違う考え方をしているので、インデックス投資をしてなかったんだけどね。

というのも、インデックス投資は時間がかかるのが唯一の難点で、ボクみたいにあと10年で経済的自立を達成したいという人間にはちょっと時間が足りない。

そして次に出てくる魅力的な投資先が米国高配当ETF。リベ大でも盛んに宣伝されている投資先だね。実際去年までボクもやってた。SPDY、VYM、HDVを均等に、定期的に買い付けていて、実際ちゃんと配当金も受け取っていた。

しかし、昨年末で止めた。理由は3つあって
・二重課税分を取り戻す確定申告が面倒。
・為替リスクがある。
・思ったほど配当金が受け取れない。

確定申告はeTAXを使うと驚くほど簡単なので、大きな障害ではないと思う。

為替リスクはたまたまなんだけど、ボクは米国株式(ETF含む)をしていて、あまりいい思いをしていない。100万のキャピタルゲインが出てるのに、為替損で60万しか受け取れないということがちょくちょくあった。

それと一番の要因は配当金が思ったほどの金額でなかったという点。当時は600万ぐらいの原資で、年間に換算すると24万ぐらいもらっていたので、4%ぐらいは利回りがあった。

でも600万も原資を用意して、1年で24万円しかお金が作れないの?と正直思った。不労所得だけではとても生活できない。年間400万(税引き後)の不労所得を得ようとすると、1億ぐらい原資が必要になる。

だからといって、高配当ETFを否定するものではなく、「あれはある程度まとまったお金がある人が投資する商品だな」と思ったわけ。その原資を作るにはどうすればいいかを真剣に考えた1年だったので、ETFは昨年末で全部売却した。

そして今年に入ってからメインの投資先として検証し、今もこれがベストと思っているトラリピだけど、これも「資産を増やす」というよりは「ある程度の資産から不労所得を生み出す」運用だと思う。しかし、先の米国高配当ETFよりははるかに利回りがいい。その分リスクも大きいし、なにより含み損に耐える精神力が必要だけどね。

トラリピの検証は今年運用して確認できたと思っているので、そのための原資を作ろうと思った。それが昨日記事にした「全力で楽天VTIを買いに行く」というもの。

詳しくは記事にあるけど、要点だけ書くと
・iDeco:2.3万/月
・つみたてNISA:3.3万/月
・自動積立:15万/月
を設定し、合計で約20万/月を楽天VTIに突っ込むというもの。

その方針自体はいいんだけど、10年ほど前資産形成に興味を持ってインデックス投資を始めた時のボクの性格からして、「浮気」しやすいんだよね。

今はあの投資がいいよ!とか、あの人はこの手法で億り人になった!と聞くと試したくなる。

でもボクにはあと10年しかない(わけではないけど、10年で終えたい)。だから迷わず、ブレず、10年間継続するための心の支えとして、本書を買った。

言い方悪いけど、内容は知っていることばかりなので、1時間ほどで一気読みできる。これから投資を始めるという初心者には丁寧に読んで、マインドと手法を勉強すればいいと思うけど、ドルコスト平均法、72の法則、4%ルール、複利効果あたりを知っている人はぶっちゃけ読まなくていい。淡々とVTIもしくは楽天VTIを買えばいい。

ただ1点だけ、本家VTIと楽天VTIの違いについては参考になったし、考えさせられた。

一番大きな違いは買付手数料で、楽天の方は本家の5倍ぐらいある。本書でも「長期投資の場合手数料の違いはかなり大きい」と説明されてる。

楽天はつい先日、2021年12月から米国の株やETFの自動買付(要は積立)に対応した。だから、やろうと思えば本家のVTIを積立投資として定期的に買うことができる。

でもボクは楽天VTIを買うことにした。理由はやはり為替リスク。終了予定の10年後、ドル円のレートがどうなっているかは分からない。

今は114円前後とドルが高いこともあって、今からドルベースでETFを買うのはなぁと逡巡したのも事実。これが10年後1ドル200円とかになってる可能性も否定できないけど、ボクらが大学生の頃のように1ドル90円とかになってると、いくら積立投資で利益を出しても、為替損でかなり吹っ飛ぶのではないかと危惧したから。

ボクがジェイソン氏をすごいと思ってるのは15年間「ひたすらに節約を続け」、「ただひたすらにVTIを買い続けた(実はVTIではなかったことが本書で書かれてるけど)」という精神力。そこを見習うために、投資だと思ってお金を出して、読んだ。ま、実際には楽天ポイントで買ったので、手出しはないんだけどね。

これを読んで、昔自分に言い聞かせた言葉を思い出した。

「欲しがりません、経済的自立を達成するまでは」

久し振りにミニマリストだった頃のマインドを思い出して、断捨離をしようと思う。シンプルに生き、今あるもので幸せを見出だせる人間になろうと思う。

あとは浮気(他の投資先に目移りすることをリベ大ではこう呼んでた)しないように気をつけることだね。

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