ビールレポート第一章
最近仕事が終わるとビールが飲みたくて仕方ない。
社会人とはこういうものなのかと、世の、俗に言うサラリーマンになったのかとしみじみ思う。
私はビールが苦手だ。
正確には苦手だった、だ。
最近になってビールが美味しいと気づいたのだ。
というのも、この情勢に乗っかってコロナビールを飲んだときのことだ。
「あれ?意外と苦くないな…」
私はその時は「コロナが飲みやすい」だけだと思っていた。
なにかとその後もコロナビールを飲む機会が多く、私は「コロナはいける」と思っていた。
酒好きの友人にその話をしたところ
「コロナいけるならなんでもいけるんじゃね?」
「ポテンシャルは酒飲みのそれ」
え、まじ?
かといって、このアルコール人生三年目にして「ビールが苦手」という意識の刷り込みがある私はビールにチャレンジしようとはならなかった。
金を出してまずいものを飲むとはこれいかに…の精神だった。
しかし、転機は訪れるのだ。それは数日前に遡る。
私は無性に酒が飲みたくなったのだ!
いつも甘いお酒しか飲めない私だが、その日はもう外に出る元気もなく、仕事が終わって疲れていたためか、体がアルコールを欲していた。しかし自宅の冷蔵庫には酒好きな友人その②が置いていった麒麟の「本麒麟」しかなかった…
私はとち狂ってその本麒麟を、何を思ったか開けたのだ。
プルタブを前に倒した瞬間に後悔した。
あぁ、ビールまずいのになぁ……と
適当にうちにあったあたりめを噛み締めながら本麒麟をひとくち飲む。
あれ、美味しいかも…
あれ!!!意外といける!!
苦くない!!
天変地異が起こったようだった。自分の新たな可能性に気付いてしまった…!
あれ!なんだこれ!!!
社会人ってこういうこと!?
早速酒好きの友人その②(よく一緒に飲む)に連絡する
「ビール飲めた!いける!」
興奮気味に私はラインをした。
「まさかお前がビール系に手を出すとは…ビールを知れば世界は広がるよ!なんてったって世界で一番飲まれてる酒だからね!」
後日その②が遊びに来た際に「プレミアムモルツ」を持ってきてくれた。
「これは自分で一番初心者でも飲みやすいビールだと思ってるんだけど…全然残してもいいからね!」
といって一緒に乾杯をした。
…ん!おいしいかも!!!
「え!全然へーきだ……!」
私の予想は確信に変わった。私はビールを開拓してしまった。
それから少しビールについて勉強した。エールとラガーの違い、生ビール、クラフトビール、ペールエール、発泡酒…等々……
学ぶほど興味が湧いた。私はどのビールが好きなんだろうか!!もっともっと飲んでみたいと思った。
酒好きの友人たちにおすすめを聞いたりした。
自分の飲んでみたかったビールを購入した。
あぁ、なんて世界は広いんだ…!!!
私は今、「よなよなエール」を飲みながらこれを書いている。よなよなエールは、一口目苦手かもしれないと思ったが、慣れてきたらそうでもない…というか、おつまみ(今日は野菜スティック)によっては合うなという印象だった。
薄々ペールエールは苦手だろうなと思っていたので、なんとなく予想はしていた。けれど、飲めないこともないようだ。
私のビール人生が、飲酒人生三年目にして始まったようだ。
これからも、社会の荒波に揉まれる度に、ビールを欲するからだになると思うと先が思いやられる(ビールはカロリーが高いんですね)。
冷蔵庫には黒ラベルが眠っているので、後日またレポートしたいと思う。
あぁ、疲れた体と脳みそが、ビールの浸透を待っているようだ。
本日も、お疲れ様でした。
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